見出し画像

【感想】ゼルダ無双 厄災の黙示録をクリアしました【ネタバレ有】

画質荒いな……

ゼルダ無双 厄災の黙示録をプレイしました。
ゼルダのプレイ歴は(スマブラ→)ブレスオブザワイルド→ゼルダ無双DX→(3Dゼルダのプレイ動画→)夢島→神トラ→神トラ2です。2Dゼルダはほぼ未履修ですね。3Dもほぼエアプですね。ので、多少ズレたゼルダ観を持ちだすかもしれませんのでそうなったら「ゼルダ力が足りないな」と思ってください。
また、記事中に厄災の黙示録及びブレスオブザワイルドのストーリーのネタバレを出しますが、ストーリーはネタバレあると十全に楽しめないと思います。そういうタイプのゲームです。これからプレイするよ!とかこのノートも購入の参考にするよ!っていうなら読まない方が良いです。画像はないのでおそらく途中で見るに堪えなくなりますのでお気をつけてください。
以下の記事中では「前作」はゼルダ無双、「原作」はブレスオブザワイルドを指します。

良かったところ

まずBGM! これは前作のゼルダ無双から変わらず良いものだった。BGMは四英傑のテーマや100年後のキャラクターのテーマがそれぞれアレンジされてとても聞きごたえがある。欲を言えば前作のように8bitアレンジも欲しかったが、あればいいというレベルに過ぎないので無視して。
グラフィック。あんまり意識したことがないので言い難いが、終始原作の世界観を丁寧に再現したものでありながら無双の雰囲気を作り上げてて、満足。新規の敵デザインもとても納得の出来で堪能できた。
戦闘面! 恐ろしく面白かった。いや、前作もそれはそれで楽しかったけど、前作のボス戦のグダりに比べると大幅に改善されていた。
文字のボリューム。サブクエスト一つ一つにきっちりと文章があり、それぞれ原作に倣った部分が多いので個人的には喜ばしく感じた。

あんまり好きじゃないところ

ストーリー。これに関してはブレスオブザワイルドがゼルダじゃなければ賛否が分かれる話であるというものを踏まえると微妙かなと。悪く言うと公式二次創作な印象。
一部操作。リンクの弓やコーガ様のストレスビームとか神獣ビームとか、LスティックとRスティック統一してないところがかなり不満点。


特に語りたい部分、戦闘面について

戦闘面は原作が無双になったら……というイメージをまんま貫き通していた。前作みたいな数字の暴力はないが、前作以上に爽快感がある、と思う(ここに関しては個人の感覚以上の問題ではない)。
キャラクターの感覚も人それぞれで、何人かのプレイ動画を拝見したときに「リーバルが強い」とか言われたけど個人的にはそこまで感じなかったり、ウルボザやリンクの武器に関しても感想が十人十色な部分が多い。前作のキャラクター数に比べると流石に少ないが、その分バランスは前作以上のものだと思う。ただ、そのバランスについてだが、全キャラをフルに強化した状態でとれているもので、シナリオ上では強化順の都合やや偏っている部分があるように感じた。少なくとも全キャラバランスよく使ってみようという気にはならず、このキャラ(片手剣リンクとか)が一番手になじむからこいつばっか使おう→こいつばっかレベル上がっちゃって他のキャラが適正レベルに満たなくて操作は未熟で使いづらいな……となってしまいがち。何のための訓練施設かと思われるだろうが、訓練施設は全キャラ育てるには割高で、多数のゲームキャラクターを使えるシステムにはマッチしていない。
閑話休題。キャラクターの戦い方はそれぞれ個性が出ており、なおかつ空中と地上でのコンボ、ウィークゲージアタックなどもとどめか否かなどモーションが豊富で飽きない。厄災ガノンのとどめだけ少し長いが、それを除けば前作以上にテンポよく感じる。前作ほど敵の数が多いわけではなく、一部では無双にしては爽快感に乏しいという意見もあるが、前作以上に個の雑魚敵が成立しており、原作の雰囲気との噛み合っているため個人的には評価したい。
で、ボス戦。前作は「ゲージが出るまで待つ」「ゲージが出たらアイテム使う」「育成済みのマイフェアリーがいるなら使う」みたいな待ちゲーの作業色がかなり強かったが、今作は大型敵に対して自発的にできることが多い。尚且つ、ごり押しも有効な一手で、苦手な相手でも切れるカードが複数あるのは非常にうれしい。
特に原作のライネル戦が好きだった身として、原作よりパワーアップしたリンクで原作よりパワーアップしたライネルと原作とほぼ同様の雰囲気で戦えたのは感動さえ覚えるレベル。

特に語りたい部分、ストーリーについて

fusetterにも書いた通り個人的に不満に思う部分が多い。
ストーリー上にほぼリンクがいらない、ハイラル王がただの邪魔ものでゼルダによる救出のモチベが共感しづらい、テラコやプルアがメアリー・スー、何ならロベリー全部プルアに置き換えて削除できるルージュが未来から来る動機薄すぎない?馬がいないから疾走感がないなど……
キャラの絡みとかの好きな部分はいくつかあるけど、良くも悪くもストーリーは二次創作感が強い。一部では史実通りをきっちり描いてほしかったというのも唱えられている(個人的には冒頭のムービーにて、語るべきという最低限の義務は果たしたと思っているのでそこまで目くじら立てるものではないと思っている)
まあ、原作の切ない終わり方が口に合ったタイプの人間なので、こういう強引でもハッピーエンドの方が良いという終わり方が気に入らなかっただけかもしれない。
それでもやっぱり初見時にルージュやテバが未来からやってきたシーンは思わず手を叩いたし、そこら辺の衝撃はひとしおだった。


総じて

ストーリーは好みが分かれる人もいるだろうけど、それを補って尚余りある戦闘を楽しめるゲーム。ノーマルであれば70時間ほどで全クリできるやや簡素なボリュームであるが、16体のプレイアブルキャラクターの魅力はゲーム時間以上にあるのでやりごたえは十分にあると思う。
ただし、原作ブレスオブザワイルドをプレイしなければ割とちんぷんかんぷんなので、ブレスオブザワイルド、やろう!