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お笑いコンテストの採点方法を考えてみた

M-1グランプリやR-1ぐらんぷりなど、お笑いコンテストの採点方法はほとんどが得点か投票である。それ自体は悪くはないのだが、どういう基準で評価しているかが審査員によってバラバラなので、観客もお笑い芸人の方も納得がいかないことが多いのではないだろうか。2017年のジャルジャルはそんな顔をしていた気もする。

新鮮味は何もないネタ、新しい試みに挑戦しているネタ、一部の人は不快に思うかもしれないネタ、よく練習しているのが見て取れるネタ、同業がみれば分かる言葉や間にこだわったネタ。そして、審査員によってそこを評価したりしなかったりしている現状。手数が多ければ良いのか。去年と同じネタでも良いのか。もうそろそろ採点方法を項目に分けて考えるべきだと思う。

構成点・技術点・印象点・爆笑点

個人的にこのくらいが評価対象になるかと思う。話のネタ自体の品質と、ネタをやる技量のレベル、そして単純に面白かったかどうかを判断する項目。これであれば「めちゃくちゃ面白かったけど、どこかで見たようなネタだよね」とか「爆笑はとれなかったけど、実によく作り込まれたネタで面白かった」など、評価が分かりやすくなるのではと思った。

構成点 / 25点

まずは構成点。主にネタの品質を見る項目だ。典型的なパターンや、何かを模倣したようなネタの評価を低くし、プロットがよくできているものや、これまでのお笑いの歴史を熟知した上での革新的なネタは高評価で良いのではと思う。

技術点 / 25点

続いて技術点。芸人さんの話し方・動作・間の取り方などを評価する項目になる。噛んだり、話が飛んだりした時の減点もここに含まれる。ここは審査の技量も求められるので、審査員にも緊張が走り、見る側としては審査も楽しめると思う。

印象点 / 10点

ここは分けるべきか考えたが、得点を低くして入れておけばどうかと思った。話のネタや話し方が不愉快であれば減点、逆にポジティブな印象を受ければ得点が増えるとか。審査員の完全な主観で良いと思う。特に何もなければ5点という基準で。面白かったけど不快、というネタや芸人さんが浮き彫りになればいいと思う。

爆笑点 / 40点

最後に爆笑度合いを競うもの。ネタがどうとか理屈は関係なく、とにかく面白かったものが勝つ。という項目。ただ、時間内の笑いの総量を競うとボケの手数が多いものが勝ってしまうので、そこは検討すべきだと思う。


このくらい分けておけば、審査員も審査しやすく、芸人さんも今までよりかは得点結果に納得がいくのではないかと思う。自分たちに足りないところも分かるし、どこを評価してもらったのかも分かることになる。

項目や得点比率は調整すべきだと思うが、お笑いコンテストの採点方法が、より詳細になり、芸人さん審査員、そして見る人たちができるだけ納得いくようになれば、みんな気持ち良くなると思う。ぜひこの方向でお笑いコンテストが進化していってほしい。

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