3033

北の大地で暮らす少しだけ変なやつ。趣味は徘徊と野球観戦と料理。

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北の大地で暮らす少しだけ変なやつ。趣味は徘徊と野球観戦と料理。

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  • 熱帯夜

    3033が好きだった、SSRのお話。

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春の歌

3月も中旬になった。 3033の住む北の大地にも少しずつ、確実に春が近づいてきているように感じる。 3033は社会的イップスに陥っている。 でもこの春、その暗く深くただ落ちるだけだと思っていた穴の壁に手をかけた。 休職していた会社を辞め、自分がやりたいことを探すことにした。 新しく部屋も借りた。 新しい出会いと、別れがあった。 新しい趣味もできた。 要らないものは売ったり捨てたりした。 欲しかったものは貰った。 3年前、毎日スピッツの春の歌を聴いて通勤した

    • 熱帯夜③

      ちょうど1年前くらいの熱帯夜を、今でも思い出す。 その1度の熱帯夜があってから、何度も仕事終わりに会って、飲んで、朝まで一緒に寝ることを繰り返した。 今週末、遊びに行こう。 彼は不意に3033を誘い出した。2人きりで昼間からどこかに行くなんて初めてだった。 車で迎えに来てくれた彼は、隣町の雪景色がライトアップされた場所に連れて行ってくれた。 季節は真冬。 週末だからか人も多く、その気温と裏腹に活気があった。 今まで何とも思ったことのなかった雪や氷が、特別に美しく輝

      • 熱帯夜②

        君を思い出す夜は、いつだって熱帯夜になる。 いつからか2人で抜け出して、朝まで近くのファミレスに行って、家まで送ってもらうことが増えた。 ただ2人で眠いねって言いながら、好きなものを食べて、たくさん話すわけでもなく緩やかに流れる時を過ごした。 いつだっただろうか、 SSRは珍しくわたしより酔っていて、真冬の寒い夜の街を散歩すると言った。 10分くらい歩いたところで寒さに弱い彼は、眠たいと2人で初めてホテルに入った。 昼夜が逆転していた3033は、彼をベッドに寝かせて

        • 熱帯夜

          RIP SLYMEの熱帯夜という曲を聴くと、 ほとんどの方は夏をイメージするだろう。 題名の通り熱帯夜だし。 3033がめんこにしていた男の子がいた。 初めて会ったときの共通の話題はRIP SLYMEと地元の話だった。 と言っても初対面の時のことを3033は正直覚えていなかった。 2回目に会ったとき、リップの話したの覚えてると言われて何だか忘れていた自分が悔しかった。 見た目もちゃんと見れば結構タイプだった。 何度も何度も何度も会った。 酒が弱い3033を酔わ

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        春の歌

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        • 熱帯夜
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        記事

          まだ死んでません。

          いつか、死ぬから、それまで思ったことを書いていこうと思う。 不謹慎だって思う人も、不快に思う人もいるかもしれないけど。 同じ病気を持つ人、同じ気持ちの人、通りすがりの人、誰かがああ、わたしはまだ死ななくていいやって思ってくれたらいいなと思う。 3033もまだ、自分のことを何もわかっていないから。

          まだ死んでません。

          死ぬこと

          死について初めて思ったのは、小学校2年生の5時間目の授業。 初夏の真っ青な空に雲がぽつりぽつりと漂って、遠くの山近くにはもくもくとした雲が見える。 こんな日に死ねたらな。 そう思った。 最近は、死ぬことしか考えてない。 生きることがどうでもいいと言った方が合ってるだろうか。 何にも上手くいかなくて。 何でも病気のせいにして。 挙げ句の果てには八つ当たり。 でも、ずっと前から決めていたろ? ロックスターは27歳で死ぬんだ。 なんてね。

          死ぬこと

          無題2

          今、死にたいって誰かに話したら、 死んじゃダメだよって言われるのかな。 チャンスはあと1回しかないから。 次はもうないんだ。 だから早く、早く、早くって焦る。 春が来るから。 焦って、余計に笑えなくなる。 何か原因があったら楽なのに。 それのせいにできるのに。 頭の中に目一杯ゴミを詰め込まれてるような、 何にも入っていないような、 不思議な感覚がする。 うまく笑えないんです。 病気だから? 病気のせいにしたくない。 おんなじでも頑張ってる人がいるのに。

          無題1

          コーヒーと洗剤の匂いがした 何年か前に通った道を歩いた 誰かと繋がっていたかった 視力が悪かった 優しい人がいた 夕焼けが綺麗だった 言葉に重みを感じた 自分の気持ちがわからなくなった すぐに電話に出てくれた 暇潰しに付き合ってくれた 知らない人と話した 当たり前のように朝が来た 少しだけ疲れた 甘ったるい香水の匂いがした 君のことを思い出した ぼやけた街灯がきらきら光った 落とした携帯を拾おうとした だから 死のうと思った

          めんこ

          めんこい。 通じる方は恐らく同じ地方に住んでいるだろう。 簡単に言えば可愛い、愛らしいみたいな意味だ。 わたしはよくお気に入りの人に対して使う。 あなたはわたしのめんこだよ、と。 2022年になってすぐだっただろうか。 わたしはめんこに出会った。 東京から来たというその子は笑った顔が特にめんこくて、一瞬にしてハマってしまった。 次の日、連絡をとって会い、やることまでやってしまった。 めんこは飛行機の時間があると言ってゆっくりできずに帰ってしまった。 2022年も始ま

          めんこ

          興味はすぐに移ろって、すっごく気分屋なんだなって嫌というほど認識させられる。

          興味はすぐに移ろって、すっごく気分屋なんだなって嫌というほど認識させられる。

          巡る

          また、冬がやって来る。 少し早い? でも帰り道で見上げた星空にオリオン座が見えたんだ。 ただ会いたいから、タバコ吸いに行こうなんて理由をつけて、 寒いから、なんて家に上がり込んで、 そんな純粋な季節を忘れかけていた。 一緒にコンビニの前でタバコを吸うときは、 なぜかいつも綺麗にオリオン座が見えた。 まだ失くしていないこの気持ちを、 あなたに伝えなければいけないと思った。 一緒にいすぎて忘れていたのかもしれない。 あなたのことが好きだから、 考えていたこ

          都合のいい関係

          会って、どこ行く?って言って、 ホテル行こってなって、 何曜日とかどうでもいいから宿泊しよって、 着いてタバコ吸って、 シャワー浴びて、 一緒にベッドに入る。 いつもより低くて甘い声と、 優しい言葉に溶かされて、 すべてがどうでもよくなる。 必死にTシャツを握り締める。 少しでも痕をつけたくて、 至る所を噛む。 その薄っぺらい隔たりすら邪魔に思える。 あなたと会っているときは、 あなたのものでいたい。 あなたのことを好きでいたい。 でも、あなた

          都合のいい関係

          今日という日

          なかなかハードだったけど、すごく楽しかった。 自己肯定感はかなり高められたと思う。 可愛いとか好きとか声がいいとか言ってくれる。 そう言ってくれる人を大事にしたい。

          今日という日

          再発?

          他の記事で少し書いたかもしれないが、 3033は社会人1年目の秋にうつ病を発症した。 気づいたときにはもう、生きてること以外何もできないほどだった。 そんな状態で病院へ行き、うつと診断された。 それから3年弱、また3033を強い不安と虚無感が襲った。 予約が取れなくて、1週間その状態で過ごした。 1日中寝ていた日もあれば、友達に会う余裕がある日もあった。 正常ではない精神状態からか、過ちすら犯した。 病院に行って、また薬をもらった。 体調が悪くなるのが怖いと

          再発?

          手のひらで転がる

          3033は人で遊ぶのが好きだ。 弱みを見つけたらすぐ掴んで離さない。 イジれるところも揚げ足も逃さない。 でも、人に遊ばれるのも好きだ。 この人なら大丈夫という人には死ぬほど懐く。 好きになると尽くしてしまうし、何より自分が1番可愛がられたい。 その狭間でいつも転がり転がしていく。

          手のひらで転がる

          ぽやぽや

          毎日、仕事して、休みの日は家事をして、友達に会って、遊んで、家族に会って、おんなじことしかしてない気がする。 たまには3日間くらいでいいから、ずっとひとりで部屋に閉じこもっていたい。 寝たいときに寝て、食べたいときに食べる。 気が向いたら散歩して、 タバコを蒸して、 本棚にしまいっぱなしの小説を読んで、 パソコンでもいじって、 バカでかい紙を広げて落書きして、 ありったけの服をコーディネートして、 ピザとか宅配しちゃって、 またタバコ吸いたくなって。 そ

          ぽやぽや