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少しの光彩で少しだけ印象的にする

こんばんわ。今日は、「少しの光彩で少しだけ印象的にする」というタイトルでお送りいたします。


色の上には明度差のある文字を

デザインの基礎的な話にはなりますが、背景に色を敷いてそこに文字を置くときは、明度差がある色で配置することが大切です。例えば、「黒や濃い青の背景には白や黄色の文字」「薄いピンクや黄色の上には濃い赤の文字」といったように、色の中にも明るさという概念があるので、その差をうまく利用することで、視認性が高い画にすることができます。

文字を読ませず雰囲気で伝える場合は別ですが、読まれてナンボの文字情報は基本的にこの概念が結構重要です。

視認性が良くてもなんだか物足りない

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デザインをやっていると必ず経験するのが、「視認性がきちんと確保されているのに、なんだか少し雰囲気物足りない」といった現象。レイアウトも綺麗に整理されているし、配色もフォントも悪くない。でもなんだか少ししっくりこないな、という時に試してみて欲しいのが、「少しの光彩」を使うというものです。

光彩はドロップシャドウではない

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光彩は少しドロップシャドウに似ていますが、影をつける、というのとは少しだけ考え方が違います。その名の通り、彩度のある光を足すのが光彩なので、基本的に光源は光彩をつけるオブジェクト自身になります。ドロップシャドウは特定の方向に光源があることを過程して影を落とすので、色のついた影もつけることはできますが考え方が少し異なります。

文字に少しだけ光彩をつける

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「物足りないな」と感じた時の選択肢として、光彩をつけるというのがあります。

以下のように、「シアン寄りの背景に白文字を載せたときは、シアンと同系色の光彩」「黄色っぽい背景に白文字を載せたときは、黄色と同系色の光彩」をそれぞれ乗算で重ねてみてください。

光彩を薄くつけてあげることにより、文字自体と背景の境界がわかりやすくなり、文字の視認性を1段階アップさせられる。また、光彩の独特なボケ足が滲みのような効果を出すので、品のある印象的な雰囲気になる。

多用は厳禁

ドロップシャドウも同じですが、使いすぎるのは厳禁です。何でもかんでも光彩を使うと、結果的に全部が目立たなくなってしまうので、キャッチコピーや見出しなど、利用する箇所を少なく限定してあげることでより効果を発揮すると思います。

イラストレーターで光彩を扱うときは、光彩(外側)を使って、うまくいかないときはぼかしを小さくした光彩と大きめにとった光彩を2つ重ねることで綺麗な光彩を作ることができますので、ぜひトライしてみてください。

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