本日の朝ドラがとても良かった。虎に翼。
ブギウギロスで心配していたけど、今期も楽しめそうというか響きそう。

大学に行こうとする娘を結婚するように説得しようと思ったのに、つい啖呵切ってしまったと嘆きながらも覚悟を決める母と、その想いに負けず覚悟を決める娘の覚悟にアッパレだし、
自分の幸せと娘の幸せをきちんと分けた母と、それを尊重しようとして、でも自分の道を生きようとする娘に。

展開としても演技としても関係性としても演出としても、すごく良くて感動した。

いつも通りのリモートワークのお昼休み、母と録画した朝ドラ見ながら、来週の香港マカオに行く予定についての話をしたところ、
おばあちゃんとひいおばあちゃんが昔、仕事で、香港とマカオに行ったという話を聞いた。初耳。

二人(メインにひいおばあちゃん、そのサポートをおばあちゃん)は田舎で呉服屋を営んでいたのだけど、そのお客さんたちと行ったらしい。

呉服屋が出張？？という感じの疑問が浮かんだし、ほぼ旅行のような出張なのだとしたら、強かというか、ちゃっかりしてるなと思った。

そんな私は、出張というものを経験してみたいという気持ちのために、今年、普段とは別の仕事を探して無事出張を果たしたくらいの旅行人間、そんな私を育てた母もそういうタイプの人間なので、これは血なのだなと思った。

もし二人がめちゃくちゃ真面目な理由で出張していたら、勘違いで同族扱いにして申し訳ないけれども。

ひいおばあちゃんは戦後早くにひいおじいちゃんが病気になり、呉服屋を苦労して切り盛りして家計を支えたらしい。(ひいおばあちゃんは長生きだったので会えていたけど仕事は引退していた)
おばあちゃんはそんなひいおばあちゃんや仕事に忙しいおじいちゃんを支えて、それこそ朝ドラの母のような人だったなと思い出す。

そんな2人が息抜きみたいに、強かに、香港マカオを楽しんでいたのだとするとなんだか嬉しい。
(さすがに呉服屋、着物での旅行は大変だったかもしれないけれど)
もっと真面目な人だと思っていたけど、そんな環境下で私たちみたいな人間が育つか？と思うと、妙に納得もする。

旅行が楽しみな理由が増えたし、このことを知る前より、知って行くことで街からもノスタルジーを感じられる気がする。

おばあちゃんはコロナの前の年に亡くなったので、それから、母とおばあちゃんの話をするの少し躊躇われたけど、最近またたまに思い出話をしてくれるようになった。

私は今年家を出ることを決めたので、この朝ドラが私たちが一緒見る最後の朝ドラになるだろう。
(いや絶対とはわからないけど、少なくともしばらくは。)

このドラマの評判を調べたところ、私が見た限り、すこぶる良かった。
(男性から見てはわからないけれど。女性が活躍するということは、男性が割を食う演出になりがちだ)

私はこの朝ドラと共にこの半年で何を学ぶのだろう。
ともかく日常の楽しみが続くようで良かった。