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スタートアップ新卒合同入社式のワークショップを全公開します(資料付き)


はじめに

こんにちは、EVeMでデザイナーをしている山口です!
私はスタートアップに(ほぼ)新卒入社し、今年で社会人5年目になります。
今回、スタートアップ新卒合同入社式というイベントでメインコンテンツとしてEVeMが提供したワークショップのプログラムデザインを担当しました。

0からワークショップを作るという体験がはじめてだったので、この学びを言語化して今後に活かしたいと思いこのnoteを書いています。
また、私と同じようにはじめてワークショップデザインに取り組む方に役立てるように、なるべく詳しくお伝えできればと思っています。

・スタートアップで働く上で大事なマインドを身につけたい
・新しく入った会社でスタートダッシュを決めたい

そんな方におすすめの内容となっていますので、ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです!

スタートアップ新卒合同入社式とは

2024年で4回目の開催を迎える、スタートアップ企業によるスタートアップ企業のための合同入社式です。

スタートアップという挑戦的な環境には、「同期」という存在が必ずしも多くはありません。新卒の同期は、切磋琢磨して高め合い、時にはお互いの支えになる、お互いの仕事が離れても定期的に集まるーーそんな存在です。
企業の垣根を超えて生涯に一度の「同期」をたくさん作ってほしい。皆さんの勇気ある門出を応援したい。そんな思いで今年も開催に至っています。

私もほぼ新卒で岡山から上京し当時社員数3名だったEVeMに入社しました。
新しい環境で楽しく働く自分を想像していたのですが、正直なところ1年ぐらいは苦しかったことの方が多かったです。
同期もいないどころか同年代の知り合いもほとんどいない状況で、慣れない仕事や孤独な環境に心が折れそうになっていたのです。
そんな時、2022年の合同入社式で運営として参加できることになり、同年代の運営メンバーと繋がったことが自分にとって大きな出来事でした。
この時もEVeMがワークショップを提供したのですが、長村が考えた企画のサポートという形で参加しました。
そんな思い入れのあるイベントへの登壇をYOUTRUSTさんからお声がけいただき、2年ぶりにワークショップを提供させていただくことになりました。

2年前の「偉大な会社の偉大なバリューを作る」ワークショップも好評だったが、この2年で少しは成長できたので、今年は自分がメインでワークショップを作りたいーー。

そんな思いから今回の企画を担当することになりました。

スタートアップでスタートダッシュを切るために

今年の入社式のコンセプトは、「社外同期と共に進もう、あなたの1歩目は1人じゃない」このコンセプトに沿った企画を考え始めました。
ペルソナは、”スタートアップという環境に慣れないまま、成果も出せず、なぜやっているのかわからず折れそうになる新卒の頃の私”です。あの頃の自分が欲しかったものを作れば、明日からスタートアップに飛び込む人の役に立てるのではと思いました。
EVeMの型の通り、具体の内容を考える前に目的・目標・方針を以下のように設定しました。

何度も作って消してを繰り返して生まれたワークショップのタイトルは「Start dash at Startup 仲間と一緒に最高のスタートダッシュを切ろう」

なぜスタートダッシュなのかというと、3/31に開催されるということもあり、4/1からのスタートダッシュを切るためのDAY0にすることを目指したかったからです。

明日から社会人になる皆さんは、やる気、ワクワク、緊張、憂鬱、など色々な感情を持っているはず。でも、新卒でスタートアップを選んだ人は「早く成果を出したい!」という気持ちは共通して持っているのではないだろうか、そうであれば、成果を出すためのマインドセットを整えられるワークショップを提供すれば役に立てるだろう。

そう考えてこの「Start dash at Startup 仲間と一緒に最高のスタートダッシュを切ろう」というタイトルをつけました。

ワークショップ全体の構成は、下記の3部構成になっています。

 1.チーム内自己紹介
 まずは自分自身と他者を深く知るため
2.「スタートアップで活躍する人の要件」を考えよう
 スタートアップという環境を理解した上でそこで活躍できる人を考える
3.あなたの1歩目を考えよう
 全体の学びを踏まえて明日からの行動指針を立てる

どんな内容のワークショップなのか、以下で詳細をお伝えできればと思います。

自分の中のWHYを知る

「生きるためのお金を稼ぐ、以外で仕事をしている理由」をみなさんはすぐに答えられますか?

EVeMは去年の夏にはじめて合宿をしたのですが、そこで自分のWHYを知り他のメンバーに共有するワークショップを行いました。(詳しく知りたい方はこちらをご覧ください)

私はこの合宿に行く前までは、自分のWHYを考えたことがありませんでした。というよりも、毎日必死でそんなことを考える余裕すらなかったです。

合宿で自分と向き合ったことで、上京して1年ぐらい苦しかったのも、「なぜやるのか」が腹落ちできていなかったので、自分で決めたはずなのに「自分は向いてなかったんだ」と逃げてばかりいたからだと気づきました。

スタートアップでは必ず苦しい時、折れそうになる時は訪れる。そんな時に、WHY(なぜやるのか)が自分の中で腹落ちできていれば自分を支えドライブさせる指針になるはず。

そんな思いでまず自分の中のWHYを知り、それをもとに自己紹介するワークに取り組んでもらいました。

まずは個人ワーク。この3箇所を埋めていきます。

記入例

10分間という短い時間ですが、みなさん真剣に自分に向き合いました。

個人ワークの後はチーム内で自己紹介をします。
名前と会社名だけの自己紹介よりも、お互いの価値観を深く知ることができる時間になったのではと思います

(このワークの資料は7~15Pまでです)

スタートアップはどんな環境なのか

自分の中のWHYを言語化した後は、「スタートアップで活躍できる人の要件」をチームで考えていきます。

私もそうでしたが、「スタートアップにきたからには早く活躍しないと」と考える人が多いのではないでしょうか。
どのように活躍するかを考える前に、まずどんな環境なのかを理解することでそこでの動き方がより解像度高く考えられると思い、長村から「スタートアップとはどんな場所?」というお話をさせていただきました。

(このワークの資料は18~26Pまでです)

スタートアップで活躍できる人の大事な要件とは?

いよいよワークに入ります。
ワークでこだわったポイントは、「共通項をグルーピングして折衷案を考えることは禁止」というルールを設けたことです。

1年前、デザイナーになって初めてのプロジェクトでコーポレートブランディングを担当した時にこのことについて指摘を受けたことがありました。
社内外にインタビューしてそれを元にブランドステートメントを作る過程で、全員の意見をまとめてなんとなく良さそうな言葉にして提出してしまったのです。まさに「意味があるようでないようなアウトプット」でした。
スライドの言葉通り、「ラーメン、カレー、ハンバーガーをまとめて炭水化物という答えを出してほしいわけじゃない。それだと和歌がいる意味がない。」と指摘を受けた後、”インタビューで得られた要素”と”自分なりにEVeMのブランドをどうしていきたいか”をかけ合わせて新たなステートメントを作り、最後は自分で「これにする」と決めました。

この出来事から、答えのない問題に向き合うときは、意見をまとめるのではなく発展させなければならない、そうしないと自分がそこにいる意味がないということを学びました。
今回のワークのテーマ「スタートアップで活躍できる人の大事な要件」も”答えのない問題”なので、私と同じ失敗をしないでほしいという気持ちでこのスライドを入れました。

ワークの様子を見ていると、「それについてはまだ腹落ちできていないから理解するために詳しく聞かせてほしい」「この言葉はすごく良いけど他にももっと良い表現があるはず」などとても真剣に議論している声が聞こえてきました。

「約30分という短い時間で、5〜6人という大人数で議論し本質的な解を生む」という決して簡単ではないお題でしたが、どのチームも最後まで議論を尽くし渾身の3つを考えることができました

WHYが近い人と新たなチームを作る

懇親会はあるにせよ、せっかく約90名も参加しているのに最初のチームのメンバーとしか話せない、チームで一生懸命考えた要件をどこにも発表しないのはもったいないので、新たなチームを作りそこで要件を発表してもらう時間を入れました。
新しいチームは、最初に考えた自分のWHYを見せ合いながら、WHYが近い人を探して作ります。

はじめての試みでしたが、「近いですね!チームになりましょう!」「私とは違うけどめっちゃ良いですね!」と大盛り上がり。
アンケートでも嬉しいコメントをいただきました。

意見交換の再チーム構成のプロセスが面白かったです。人生の軸が近い人と話せるのはすごく良い経験になりました。

新しいチームが作れたら要件の発表です。ここでも、発表の際に大事にしてほしいスタンスについて共有。

答えのない問題に向き合うスタートアップでは、”自分の思考の証としての言葉”でしか人を動かせません。「私はよくわからないけどチームの人がこう言ってたから」ではなく「私が自分で考えた結果こういう要件が大事だと思います」というスタンスで発表してほしいとお伝えしました。

要件の参考例

チーム外発表の後は、参考例として長村が以前出したこちらのnoteを詳しく解説する形で8つの要件を共有しました。
チームで考えた要件、他のチームが考えた要件、そして長村から共有した要件のそれぞれから学びを得ることで、最後のワークがより良い時間になるのではと考えてこの時間を設計しました。

(このワークの資料は43~50Pまでです)

自分の1歩目を言語化する

さいごに、明日からスタートダッシュを切るための自分の1歩目を言語化していきます。

自分がなぜやるのかも腹落ちした、どんな環境かも理解した、そこで活躍できる人の要件も考えた、あとは明日からどのように行動していくかが言語化できればスタートダッシュを切れるはず。

そう考えて、今日の学びを踏まえてHOWとWHATをブラッシュアップし、自分の1歩目を言語化し他のメンバーに発表してもらうワークを最後に入れました。
ワークの様子を見ていましたが、スタートアップという環境を理解し、多様な人の価値観に触れたことで、HOWとWHATがブラッシュアップされ、それぞれの1歩目が言語化できていたと思います。

私も自分のWHY・HOW・WHATを言語化したシートを定期的に振り返って、「やっぱりこれを大事にしたい」「ここは変わったからもう一度考えてみよう」と内省しているので、そのような使い方をしてもらえると嬉しいです。

(このワークの資料は51~56Pまでです)

実施を終えて

こうして無事2時間超のワークショップが終了しました。
正直始まるまではどうなるか全く分からなくて不安だったのですが、自分が作ったワークショップに皆さんが真剣に取り組んでいるのを見て、0→1を作る醍醐味はこれなんだ…!と感動しました。
満足度は4.6/5点(n=86名)で、コメントでも良い反響をいただけてとても嬉しかったです。

アンケートでいただいたコメントを一部抜粋して公開します。

明日からのジョインがより楽しみになりましたし、皆さんと意見交換をしながら明確に行動指針も醸成できて嬉しかったです!

多種多様な人と交流ができ、非常に有意義な時間でした。今後、躓いた時は、今日のワークを振り返り初心を忘れずに励んで行きたいと思います。

様々なwhyを持った人たちで、スタートアップで活用できる人の要件を考えるということが自分にない視点をたくさん気づかせてもらえる機会になりました。

EVeMはマネージャー向けのトレーニングを提供していますが、いつか自分でメンバー向けのコンテンツを作りたいと思っていたのでその夢に1歩近づくことができました。

このワークショップをやってみたい方へ

今回のワークショップの資料はすべて公開しております。
スライド、時間配分を記載したプログラムデザインシート、ワークシートがあるので、もしやってみたい方がいらっしゃいましたら下記よりダウンロードしお役立てください!

▼資料セットはこちら

https://drive.google.com/drive/folders/1ZfyXMm10U10-KAU1ZsfwvkOkC7-KCOOo?usp=sharing

▼SpeakerDeckはこちら

実施にあたり不明点がありましたら、waka.yamaguchi@evem-japan.comまでお気軽にご連絡ください!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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