鈍感になることで得られたこと。

それは、私にとって刺激が強すぎる世界で、みんなと同じように生きる方法。
一周回って、自分を何かの型にはめるのは、いやになった。
なので、あれこれ書くことはしないけど、私は人より何かに対して敏感らしい。
人の顔色や周りの物音におびえながら生きてきた。
そんなしょうもないことに青春時代は費やされ、周りから隔離された世界で生きたいと強く願っていた。
まぁそんな都合のいい世界はないので、私は20歳で自ら命を絶とうとしていた。
それから5年経ち、勇気が出なかったので今もここにいる。
暗い部屋で脂汗かきながら、朝が来れば鉛のように重いドアを開けて外に出る。
自分と近しい人以外からは、特に何も言われずに仕事をそつなくこなしてきた。
それでも、頑固な性格が祟ってみんなと同じように仕事ができず、チクチク言葉を投げかけられたこともあった。
そんな環境から逃げ切ったあとなので、もう何も思い出さないようにする。
あくまで何も考えてないように、気にしていないように。
何も見えてないように、周りに対して接する。
自分と近しい人からは、やんややんやいわれるときもある。
「なんでそんなに生き方下手なの?」と。
お前も私と同じ年の時、同じだったくせに・・・。
人は、以前の自分と同じような不器用でみじめな人間を見ると、当時の自分に吐き捨てるように言葉をかけるらしい。
「なんで?」なんて聞かなくても、私がこうなっているのは、手に取ってわかるだろうに。
でも、そんな時間を少し心地よく感じる私もいて、付き合いをやめないというのはここだけの話。
最近、酒を浴びてもストレスが発散されなくなった。
酒を飲んだところで、現実は変わらないんだもんなぁ。
それでも良いからって酒を浴びていた私から、良くも悪くも成長したようだ。
あれこれ言う前に考えるのもやめた。
私の一挙手一投足で自分の未来が変わるからと、慎重になりすぎるのもやめた。
人生は自分の選択以外にも、スポーン時の持ち物や場所によって大きく変わるんだ。
某クラフトゲームをしていると思う。
ふとワールドを作って地下に潜ったとき、あれほど苦戦して見つからなかったダイヤが沢山見つかるときもある。
人生も、そんなもんだろう。
私は、高望みしすぎてたんだ。
どこに住んでたって、一定数「やだなぁ」って思う人間と会う。
住んでいるところでもそうなんだから、環境が変わり続ける仕事先なんてもっとだろう。
人生のうち、出会える人間の数は決まっているという。
自分が手に入れられるものも、決まってるんじゃないかなって思う。
”人生”とか”運勢”を変えるのに使うエネルギーって、どれくらい必要なんだろうね。
下半期の目標は、『車を買う』と『正社員での仕事を見つける』です。
あと半年、気付いたら生きてるんだろうな。
それで、酒を片手に年を越して、また歳を重ねるんだろうな。
10年前の私は、ここまで生きてると思って無かったろうな。
生きてるよ。
10年前の私よりもっともっと楽に、生きてるよ。

この記事が参加している募集

スキしてみて

いただいたものは、いろんな形で還元していきたいと考えています。