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CDP - カスタマーデータプラットフォーム - デジタルビジネスを加速する顧客データ管理 【書籍まとめ】

概要

発売日 ‎2022/2/7
マーティン・カイン / クリス・オハラ 著
株式会社セールスフォース・ジャパン 監修
Customer Data Platforms
Use People Data to Transform the Future of Marketing Engagement

読んだ日付

2023年 11月

読む目的

「CDPとはなにか?」を理解するため

結果(まとめ)

マーケティングとの関係性。以前はマーテク(Marketing Techonology)の一つとしてみていたが、実は「マーケターが実現したいこと(=マーケ活動の根幹)」に合わせて変化してきたシステムであることが分かった。

Customer Data Platform(CDP)は、企業が異なるデータソースから得られる顧客データを統合・管理し、それを元に個別かつ一貫性のある顧客エクスペリエンスを提供するためのプラットフォーム。CDPは、主にマーケティング活動において、個別の顧客プロファイルを構築し、パーソナライズされたメッセージやサービスを展開するのに役立つ。これにより、企業は顧客との関係を向上させ、効果的なマーケティングキャンペーンを実施できるようになる。

  • データの統合と管理
    CDPは様々なデータソース(オンライン・オフライン、既知・未知のデータなど)からの情報を統合し、一元的に管理する。

  • 顧客プロファイルの構築
    個別の顧客に関する包括的なプロファイルを作成し、それをリアルタイムで更新する。

  • パーソナライゼーション
    顧客の好みや行動に基づいて、メッセージやオファーをパーソナライズして提供する。

  • マーケティングキャンペーンの最適化
    マーケティング活動において、ターゲットを明確にし、タイミングやコンテンツを最適化するための情報を提供する。

  • 規制への対応
    プライバシーやデータ保護に関する法規制への適合をサポートする。

CDPはこれらの機能を通じて、企業が効果的かつ効率的な顧客エンゲージメントを実現する手段として、近年注目を集めている。

データソースの統合について
CDPが様々なデータソースを統合する際、以下の手順やプロセスが一般的。

  • データの取り込み
    ウェブサイトのアクティビティ、モバイルアプリの使用データ、POS(Point of Sale)システムからの取引データなどが含まれる。

  • データの標準化
    異なるソースからのデータはフォーマットや構造が異なることがある。CDPはこれらのデータを標準フォーマットに変換し、整える

  • データの結合
    それぞれの顧客に関する情報を結びつけ、一元的な顧客プロファイルを構築する。これには、顧客の識別子や特定の行動パターンに基づくデータの結合が含まれる。

  • リアルタイムの更新
    顧客が新しいデータを生成するたびに、CDPはプロファイルをリアルタイムで更新する。これにより、最新の情報を利用したパーソナライズが可能になる。

  • データ品質の管理
    重複データやエラーを検出し、クリーンなデータを維持する。これにより、正確なプロファイルが維持される。

顧客プロファイルの項目について
CDPが構築する顧客プロファイルには、以下のような項目が含まれる。

  • 基本情報
    顧客の氏名、住所、メールアドレス、電話番号などの基本的な識別情報。

  • デモグラフィック情報
    年齢、性別、家族構成、職業などの属性情報。

  • 行動データ
    ウェブサイトの閲覧履歴、購買履歴、クリックパスなどのデジタル行動に関する情報。

  • 取引データ
    購買金額、購買履歴、製品の好みなどの取引に関するデータ。チャネルの利用履歴: メール、ソーシャルメディア、アプリなど、異なるチャネルを利用した履歴情報。

  • 関心や好み
    ユーザーが好む製品カテゴリ、サービス、キャンペーンに関する情報。

  • マーケティングインタラクション
    過去のマーケティングキャンペーンへの応答、オファーに対する反応など。

これらの情報を包括的に統合し、更新することによって、CDPは顧客に関する豊富で正確なプロファイルを構築する。


本文内容

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