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2019/9/19

完全なる飼育。アルファヴィル。フェリスはある朝突然に。女と男のいる舗道。

なんでもない。ただの映画のタイトルである。後者2つは今日、TSUTAYAで借りようと思っていた作品。前者2つは実際に借りた作品。

今日は渋谷までの定期券を買ってみた。買ってみた、なんて書いたけれどいちおう理由はある。書かないけれど、理由はあるのだ。ところで「あいつは薄っぺらだ」という文言って、批判として成立するのだろうか?薄っぺらに振る舞う人間の思考までが薄っぺらだと判断するのは早計でしょう。あなたが薄っぺらだから、あなたにだけ薄っぺらに振舞っている人なのかもしれない。薄っぺらの奥で何を考えているのか、なぜ薄っぺらに振舞っているのか。さんざん勘ぐってから批判したいところである。

そう。今日は渋谷までの定期券を買った。ついでに渋谷の先の世田谷文学館まで足を伸ばしてみた。足を伸ばしてみたのにも理由があって、原田治展のためである。原田治さんはミスタードーナッツのグッズを手がけたことでも有名なイラストレーターで、誰しも一度はどこかで彼の絵をみたことがあるだろう。とにかく可愛い。可愛さのパンチで殴られるみたいに可愛い。しかし、これは確か和田誠さんの展示をみた際にも思った気がしているが、可愛い絵だけを描くわけじゃないのでイラストレーターはすごい。ピカソ、フツーの絵も描けるのかよ、ということはよく言われるけれど似たようなものだ。原田治さんは晩年こっそり抽象画も描いていたというのも面白い。

可愛さの嵐に吹かれたあと、残酷な話が苦手な人は続く文章を読み飛ばしてください、世田谷文学館のガラス張りの休憩所で座っていたら、ガラス越し、突如ボチャリと音がしてみると池に水没して鳩が溺れ死んだ。この!この原田治展からの落差!不吉だ。やれやれ。

渋谷までの定期券を買って嬉しいことの1つに、渋谷のTSUTAYAを気軽に利用できるというのが挙げられる。だからアルバイトのあと、わざわざ渋谷を経由してTSUTAYAへ寄って、近所のビデオ屋に置いていない冒頭後者2つの作品を借りようと思ったのだ。なぜ借りなかったかというと、すでに借りられていたから。女と男のいる舗道、なんて3つあるのにすべてが借りられていたのだ。渋谷には人がたくさんいる。基本的な事実を忘れていたわ。

明日はアマゾンで注文したチープカシオと伊丹十三の『女たちよ!』というエッセイが届くらしい。ああ、それにしても鳩よ!なぜ私の目の前で……。


#エッセイ #日記 #鳩

💙