会社はつまみ食いし放題のビュッフェ会場|コミュ障必見
こんばんは。haruです。
いつの間にか寒さも遠のき、「春」だの「新社会人」だのという言葉が目につくようになって、私も今の会社に就職したときのことを思い出すようになりました。
私は今の会社に勤めて7年目に入るところです。
最初は派遣社員として入社しましたが、上司からお声掛けを頂いて現在は正社員として在籍しています。
入社当初の私は19とか20歳そこらのガキンチョで、社会人としてのマナーなんてのは全く持ち合わせていませんでした。そのうえ声を大にして言っても足りないくらいのコミュ障。そんな人間が人との関わりが重要な事務職に就いてしまったのです。なんてことでしょう。
あ、もう思い出したくないくらい恥ずかしいことや悔しいことが山程蘇って…。
でもそんな6年を振り返った今、「会社はビュッフェ会場だ」という私の持論が生まれました。
は?コイツ何言ってんの?と言われそうですが、この思考に至ったのはコミュ障であるからこそなんです。
今回はその経緯を、当時の拙い心情とともにお話しようと思いますので、ゆるりとお付き合い頂ければ幸いです。
ただのコミュ障、人と関わる仕事に就く
コミュ障(私)は最初に就職した会社を辞めて、とある会社で事務員として働くことになりました。
業務の内容は「社員補佐」がメイン。説明を受けた段階ではあまりよくわかっていませんでした。
ですが「まあなんとかなるやろ」という謎の精神で即入社。というのも、当時の私は派遣社員に対してかなり偏見を持っていたからこの思考で入社出来たのだと思います。
「たかが派遣社員」。良くも悪くも「ああ、派遣社員なのね」という風当たりの強さがあって当たり前。それが当時私の考えていた派遣社員像でした。
そんな気持ちで入社しましたが、いざ仕事をしてみると、まず基本的な社会人としてのマナーが欠如していることに即座に気が付きます。
・電話の出方
・話し方。
・立ち振舞い。
そこへ業務に関する膨大な知識量が乗っかってきて、本当に月曜の朝が憂鬱で仕方ありませんでした。
しかも上司は皆クセモノ揃い。この人はこう言ってるけど、あっちの人にはこうしてって言われたんだよな…どっちだよ…と、何が正しくて何が間違いなのかもよくわからないまま、とりあえず言われたことをひたすらメモして覚える日々が続きました。
しかし、そのときは突然やってくる…。
「一度聞いたけど忘れたしメモもしてない…!!聞くしかないのか…!?」というときが。
一度聞いたことを、もう一度聞けない私
これ、コミュ障あるあるじゃないですかね。
私は、業務に関しては決して間違えてはいけないという気持ちが先行するので、「相手にどう思われてももう一度聞こう」が出来るんですが、それ以外の「人として」「社会人として」のほんの少しの部分を聞くのが本当に出来ませんでした。
今となっては「若いんだし知らなくて当たり前だよ、そんなのいつでも聞けよ」って思えるんですけど、私の小さい器が邪魔をしてそれが難しかったです。
そういうときよくやっていたのが「見て盗む」「聞いて盗む」こと。
電話での話し方、書類整理の仕方、メールの返し方…。
すべてのことに常にアンテナを貼って、人のメールを盗み見てコピーしておいたり、人の会話を盗み聞きしてはメモを繰り返していました。
そうすると無自覚のうちにそれが癖になってしまっていたようで、業務のことでも分からないことがあると、聞く前に調べる癖が先に付きました。
環境の変化でさらに昇華した
ある程度仕事を覚えてきた頃、社内で調整が入り、人が少なかったフロアから100人以上いるであろう規模のフロアへデスクごと移動する機会がありました。
私のいたチームも新たなものに一新され、人数も増えることに。
少しは仕事を覚えてきたとはいえ、小心者の私はとんでもなくそれが嫌でした。頼むから、これ以上人との関わり増やさないで…!!!とげっそりしながらデスクを掃除していたのを覚えています。
ですが、私が先に培った「見て盗む」「聞いて盗む」がここで大きく活躍することになるのです。
人数の多いフロアに移動してからは、驚きの連続でした。
仕事内容が分かってきた分、ほんの小さなことだけれどこっちの方が効率的じゃん!とか、こういうやり方も出来るのか!と、思うことばかりだったのです。
人間関係にも若干馴染めつつあったので、ようやく自分から他の人にやり方を聞いたり、自分のことを相談することが出来るようになりました。
そうして人の良い部分だけを"つまみ食い"して、私はちまちまと自分の仕事を効率化させることに成功していきました。遅い!(笑)
もう一つの良い点
無自覚のうちに癖づいていた"つまみ食い"ですが、これにはもう一つおまけで良い点がついてきました。
会社という「組織」で働くとき、一定数存在するのが「この人合わないなあ」と思う人。
私の場合は、最初の上司がそうでした。
今でも同じ仕事を担当する人ですが、気分屋で我が強く、そのクセ礼儀については見ていないようでいて見ている。何事も根に持つタイプで正直とても面倒くさい。飲みに行っても「俺らの時代は云々、、、」とまあ、簡潔に言えば典型的な「嫌なタイプの上司」です。
ですが私はこの上司も尊敬しています。
そして多分、関係性も悪い方ではありません。
その理由こそ"つまみ食い"させてくれた部分があるからです。
気分が乗らないと仕事をしてるフリでほとんど何もしていない日があったり、やらかしたことに対してすごく根に持たれたりしますが、知識量だけは誰よりも強い。顧客への説明や対応は情に厚く心配をかけさせない。
そんな部分もあることを、私は見てきました。
そういう部分だけ"つまみ食い"する。
業務が回ればいいんです。別に、人として相手を好きになる必要はありません。
その上司だけでなく、どんな人でも嫌な態度を取られたら、そういった人に対する対応が上手な人をつまんで真似しておけば角が立つこともありませんし、逆に気分が良い日は業務について教えてもらったりすることで、自分が知識を得られます。
そうすると不思議と、嫌な対応をされても「今日はそういう日なのね。ま、放っとけばそのうち機嫌直るか」という気持ちになれるのです。
"つまみ食い"とは
結論、つまみ食いとは
人の良い部分だけに視点を向けること。
悪い部分ばかりが目につくと嫌になりますが、こうして良い部分だけをちょこちょこ食べ歩いていると
・ピンチの時の対処法がすぐ浮かぶ
・人とのコミュニケーションでストレスを軽減出来る
・コミュニケーションで角が立たないので人間関係が円滑になる
こんなにいいところがあります。
これが私の「会社はビュッフェ会場理論」です。
もちろん例外はありますが、この方法に私は沢山救われてきました。
人が多ければ多いほど人間関係の悩みは増加傾向にありますが、少しでもストレスを軽減するために、誰かの参考になれば幸いです。
それでは皆様、気負いすぎずに明日からもゆるーくお仕事頑張りましょう。
おやすみなさい!
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