見出し画像

Hanaito喫茶 夜の珈琲 #54

こんばんは。

毎日寒く、風邪を引かないように必死です。寒いと思ったらできるだけあたたかい飲み物を飲んで、身体の内側からあたためるようにしたり、とにかくモコモコと着込んだりしています。暖房を暑くするとむわっとしてダメになってしまうのです。なんとか自分の中のエンジンを動かして、中からあたたまるようにしています。

ホットコーヒー、ホットココア、ホットミルク、ホットワイン、紅茶、白湯..........飽きないほどあたたかい飲み物の種類があるものですね。カフェインや糖分など、避けたいものは避けつつあたたまりましょう。



さて今夜は Moon の『キス・ミー』で。

Moon は韓国の歌手です。「Moon」というのはソロ活動での名義で、2015年まではWINTERPLAYというジャズポップグループで「ヘウォン」としてリードボーカルをつとめていました。

WINTERPLAYは韓国で「K-jazz」という言葉を生み出したと言われています。韓国らしいジャズといえばWINTERPLAYということでしょうか。


同じジャズといえど、国ごとに特徴があります。

アメリカはおおもとのジャズですね。しかし西側と東側で異なります。
東側がいわゆる本家本元のジャズです。黒人が労働の際に歌っていたものだといわれたりするのがこの辺りのジャズです。エネルギッシュだったり、叫びや重苦しい感じがあります。極端に代表してもらうなら、ビリーホリデイの『Strange Fruit』でしょうか。黒人のひどい差別を訴えた曲ですので、歴史を知るには避けて通れない曲です。

西側は都会的な白人ジャズ。軽やかで洗練された雰囲気です。
不況に陥った際に楽譜に強いミュージシャンが、映画音楽のアレンジなどの仕事を求めて東海岸から西海岸に移り、そこで生まれたジャズです。私は重苦しい雰囲気を出せませんので(ぽわぽわしてます^^)、こちらの方を好んで聞きます。チェットベイカーなどが西海岸です。


日本のジャズというと、私が思い浮かぶのは綾戸智恵さんや、上原ひろみさんです。音楽の習い事といえばピアノ、というくらい一般に馴染み深いピアノのサウンドが強いような気がします。
SOIL&"PIMP"SESSIONSfox capture planBohemianvoodootoconomaなど、ピアノ中心のセッション風バンドばかりが思い浮かびます。音数が多く、コロコロとテクニックを見せてくれる曲調が多いです。

ジャズのレジェンドといえばルイ・アームストロングなど管楽器の人も多いのに不思議な発展をしましたね。管楽器があるとかなり華やかになるのに...吹奏楽も人気の部活なのに......どうしてでしょうね。


戻りまして、WINTERPLAYのジャズは軽やかで湿度低めな感じがしました。同じアジアなのに、日本のジャズとは違い、音数は多くなく爽やかでした。

地理や輸入ルートで違いが出るのかな?
どれも素敵でおもしろいな〜!


「ジャズが聞きたい」と思った時に、爽やかなジャズか、重いジャズか、激しいジャズかなど、より詳しく希望がわかれば、どこのジャズが自分にぴったりかわかりますよ。
今日の私は湿度低めの軽やかで丁寧なジャズが聞きたくてこちらに辿り着きました。


ちなみに、Moonのこのアルバムは日本人プロデュースです。バックバンドも日本のジャズ界トップクラスのミュージシャンが揃っています。日韓ハーフのアルバムですね。これからまた新たな系統が生まれるのでしょうか。それも楽しみです。



Apple Musicはイギリス、オーストラリア、北欧のジャズなどもプレイリストにまとめてくれていますので、ぜひ聞き比べてみてください!(癖強いやつは本当に強いのでたまらなくおもしろいですよ。宇宙が広がります (?))


では本日は韓国の歌姫の声を聞きながら

おやすみなさい。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Hanaito ヴォーカル教室
   [URL]https://www.hanaito-vocal-lesson.com/
   [TEL]080-7303-9897
   [MAIL]sighs.lalala.songs@gmail.com

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?