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#2 夏の夜の夢〜シェイクスピアに会いたくて

出演者はシンガー2人に役者が4人、バレリーナが3人にモダンスタジオメンバー。

歌って踊って芝居する。
しかし、ミュージカルではない。
歌う人、踊る人、芝居する人はそれぞれ別で、それでいて話が成立している。

例えば。
オーベロンは役者が演るから芝居をするが、それに応えるタイテーニアを演るのはモダンダンサーで、一切言葉を発さず身体で応える。

歌にしろ、踊りにしろ、芝居にしろ、
演るのはそれぞれの道を極める人だ。
個々で見ると安定感がある。
しかし、全体で見ると違和感は否めない。
その異様さが観劇中段々と面白く思えてくる。

私は、何を見たのか分からない。
芝居も観たし、ダンスも観たし、歌も聴いた。
「夏の夜の夢」というよく知った物語なのに、初めて出会ったような不思議な感覚がした。



あ、それと、ヘリウム風船に錘をつけて天井から降らせる演出が好きでした。

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