Meg

Record of thought and emotions

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最近の記事

#12 さみしい夜にはペンを持て

日記をつけ始めて4年になります。 私は、記憶力が良くないので人の話を聞いてるうちに「そうだったかも」と思ってしまうことが多い。 良いことも悪いことも、人の記憶で生きてしまう気がして怖くなった。 でも日記を読み返せば、その場で反論出来なくても、「そんなことないじゃん、私悪くなかったじゃん」って気づくことがある。 もしくは、「改めて褒められるほど善人でもないな」って思い直すこともある。 わざわざ誰かに知ってもらわなくても、こっそり自分の中で反論して、自分の記憶で生きることができ

    • #11 天国旅行

      心中、または自死 選び抜かれた死は、本来叶わないはずの生の選択を可能にする 死が愛だとしたら、愛は死を選べるのか 命と愛は天秤にかけることができるのか 自死にかける抗議は、愛と共存することができるのか 死を救済と考える 次にまっさらな生が与えられる約束もないのに 今よりも「まし」な世界に行けるという幻想はいつ誰が思いついたんだろう 「事業に失敗して、借金取りが押しかけたせいで奥さんはノイローゼになっちゃって、ヤクザに拉致られた娘はソープに売られたってもっぱらの噂で、」そう

      • #10 サマーウォーズ

        私の知らないところで 今日も世界はピンチかもしれないし 私の知らないところで 今日も誰かが世界を救っているのかも 大切な人たちを守って、笑って過ごしていけるなら それが何よりの幸せだなんて アタリマエのことを改めてじっくり考えたりしました

        • #9 世界地図の下書き

          逃げ出したいけどここにいたくて 思い出したくないけど覚えていたい “ずっと一緒にいてくれる人なんていない” “みんな、それぞれの宇宙でひとりっきり” 反論したいけど、その術がないので 認めざるを得なくて “誰か”に会いたくてしょうがなくて 久しぶりに布団を被って泣きました 私は誰かの代わりにはなれない またきっと貴方みたいな人に出会える そんな矛盾した言葉が錯綜する作品 また、貴方みたいな人に出会えるのか

        #12 さみしい夜にはペンを持て

          #8 West side story

          スピルバーグ氏によって生まれ変わった名作 大好きな音楽と愛すべき熱い魂 心に触れる、魂を知る キャラクターひとりひとりと対話がしたい マリア役のソプラノがとても素敵で惚れました Today, all day I had the feeling A miracle would happen I know now I was right. For here you are And what was just a world is a star Tonight Today

          #8 West side story

          #7 ホテルジューシー

          私が生まれるずっと前から地球は回ってて、 私がいなくなっても変わらず回り続ける 私がいなくなって空いた穴はすぐに埋まるし 私じゃないといけないことなんて殆どなくて 私がいないと回らないとか代替不可能なんて 傲慢で思い上がった幻想にすぎない ただ、「いなくてもなんとかなるけど、いたらもっと楽しい。」  ふとした瞬間に戻ってきたくなる一冊 幾度となく読み返してるけど毎回違った感情になります しっかりしているつもりで不器用で 猪突猛進型の彼女は 私とは全然違っていてどこか似

          #7 ホテルジューシー

          #6 純喫茶トルンカ

          自分を心底嫌う時 自身の嫌悪感に耐えきれなくなった時 そんな時にふと行き先を教えてくれる 少しだけ、 自分を許してあげることができて 本当に少しだけ、 好きになれるような そんな場所 登場人物も それぞれの感情も 場所も空気も 丸ごと抱きしめたら、少しだけ 心が暖かくなるような そんな一冊でした

          #6 純喫茶トルンカ

          #5 かがみの孤城

          第一印象は「チープなファンタジー」 でも、辻村深月がそれで終わるわけがない 不登校の主人公がある日鏡の中に引き込まれる そこには7人の男女と“オオカミさま” 鍵を見つけて部屋を開ければなんでも願いが叶う しかし、ここでの記憶は消えてしまう 辻村深月を読み尽くした人間なら 途中で違和感を覚えるだろう 彼女のトリックを分かった気になる しかし、そんな想像はあっさり越えられる 読了後残るのは「辻村深月を読んだ」という満足感だった “オオカミさま”はきっと、 彼らのことをよく知

          #5 かがみの孤城

          #4 チョコレートコスモス

          人間が人間をやる、それが役者だ、と。 エゴとかプライドとか人間の嫌らしさと崇高さと矛盾を含むものがないと面白くない、と。 読了後、その言葉が何故か離れなかった。 芸能一家に生まれ、何もかもを与えられたが故に悩んでいる響子と、演劇を始めて間もない大学生の飛鳥。2人の少女は1つのオーディションで出会うことになる。 響子には響子にしか、飛鳥には飛鳥にしか、見ることのできない世界がある。感じることのできない感情がある。違う世界を生きてきたのだから当然だ。 しかし、2人は芝居の中で

          #4 チョコレートコスモス

          #3 ビューティーインサイド

          뷰티 인사이드 123人1役と聞いてストーリーが全く掴めなかった。1人複数役は聞いたことがあっても、123人の役者が1人を演じるというのはどういうことだろう 主人公のウジンという男性は毎朝目覚めると違う容姿になる。老若男女、国籍も話せる言語も、目覚めるまでわからない。 そんな彼が、1人の女性に恋をする。 しかし、今日告白しても明日にはもう、その時の彼の姿はない。 「外見が内面か」というテーマは、正直ありがちなのかもしれない。 外見がどうであれ、本当に愛があれば内面を愛し

          #3 ビューティーインサイド

          #2 夏の夜の夢〜シェイクスピアに会いたくて

          出演者はシンガー2人に役者が4人、バレリーナが3人にモダンスタジオメンバー。 歌って踊って芝居する。 しかし、ミュージカルではない。 歌う人、踊る人、芝居する人はそれぞれ別で、それでいて話が成立している。 例えば。 オーベロンは役者が演るから芝居をするが、それに応えるタイテーニアを演るのはモダンダンサーで、一切言葉を発さず身体で応える。 歌にしろ、踊りにしろ、芝居にしろ、 演るのはそれぞれの道を極める人だ。 個々で見ると安定感がある。 しかし、全体で見ると違和感は否めな

          #2 夏の夜の夢〜シェイクスピアに会いたくて

          #1 青空と逃げる

          辻村深月という作家が好きだ。 新作が出るといつも本屋に駆け込んだ。 これも、彼女が書いたという理由だけで当たり前のように購入した一冊。 彼女の作品に、無駄はない。 少しの違和感も見逃してはならない。 夏。小学生男子と近所の食堂で働くその母親。 一見、微笑ましい環境が垣間見える。 しかし、物語が進むにつれて少しずつ全貌が見えてくる。 少しずつ知る彼らの事情と感情に、読者側もぐっと引き寄せられる。 鮮やかに描かれるそれぞれの土地での暮らし、 そこで育まれる温かい人間関係、

          #1 青空と逃げる

          noteはじめてみました。

          本、ドラマ、映画、舞台。 見て聞いて感じたものを自分の言葉で残しておきたくて。 それが、誰かと共有できたら素敵だなと思って。 note、はじめてみました。 どれだけ続くか分かりません。温かい目で見守って頂ければ。

          noteはじめてみました。