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#4 追っかけ魂、千年前の人に効力を発揮す

ここ数年、私の中で気になっている人、それは空海さん。そう、「弘法筆を選ばす」の弘法大師さん。約1200年も前の有名な方です。
四国のお遍路さんはその足跡をたどる旅だといわれていますよね。
とっても偉い方なのですが(詳細省くけど!)、なぜか私はとっても身近で憧れを感じるんです。

そもそもどうして空海…?

そもそも私が「…空海、すごー!かっこいー!!」となったのは、司馬遼太郎先生の「空海の風景」を読んでから。
もともと司馬先生のファンですが、2年ほど前に尊敬する経営者や友人がほぼ同じようなタイミングで「この本おすすめ!」と発信されているのを見て読んでみたのです。
司馬先生からみた空海像なので、かなり感情移入もされていらっしゃるし、空海びいきな内容ではあるのですが(笑)、読み進めるともう、ひたすら「わくわくする」んです。
空海ってとっても遠い存在の高僧だと思っていたら、”起業家”で”芸術家”だったのか!感情のゆらぎなんてないくらいに達観した人かと思っていたけれど、喜怒哀楽がある人じゃないか!などなど、思っていた以上に「身近」でした。
そして、それまでの自分の中にあったイメージとのギャップに、私の”追っかけ魂”が共鳴してしまったのです。つまり、「この人、面白い!!!」→「もっと知りたい!!!」→「…かっこいい!素敵!憧れる!」となったわけです。

空海の身近さと憧れポイント

私が「身近」さと「憧れ」を感じた理由は、

・きっと欲だとか人の間を取り持つだとか自分の信念のために政治っぽいことをするだとかしていたであろう(それは清廉潔白清貧だけを追求する道とは少々異なるように私には見えた)
・きっとその感情を表に出すこともあった人であろう。そのうえで、その感情をマネジメントする術も持っていたであろう。
・きっと人をわくわくさせることが大好きで、そのわくわくする感じが人を引き寄せていたのだろう
・きっと難しいことを伝えても私のような普通の人はついてこれないということを知っていて(実際に密教については私、よくわからない…w)、それをどう見せるかという演出を考えるのがうまかったんだろう
・きっと人の黒いところ暗いところも包含したうえで、それでも自分について考え続けることを身をもって伝えていたのだろう

なんてあたりから。

…と言語化はしてみましたが、どちらかというともはや直感で(笑)、この人気になる!好きだ!どういう人生だったんだろう、何をしてきたんだろう、もっと知りたい~!!となり、”追っかけ魂”に火が付きました。

”追っかけ”はストレングスなのか!という気づき

この”追っかけ魂”は、私の特徴である「収集心」(ストレングスファインダーのね)がかかわっています。
つまり、
・とにかく好奇心旺盛で、知りたがり
・物や情報などを集めることが楽しくて仕方がない
・集めた情報がいつか役に立つと考えて保管する
という特性なので、「これ、面白い!」「好き!!」と思ったら、自分が満足するまで調べていくのです。
しかも、収集心という特徴はあるのですが、人にシェアするとか誰かの役に立ちたい、みたいな特徴はないので、完全に自己満足の世界。
追っかけというより、もはや”オタク”です(笑)

私の収集活動は、
①関連する本などをひたすらに読み漁る
②実際にその土地だったり建物だったりに行く・人の場合は会いに行く
③さらに深く掘れる沼を見つけて、①に戻る…
というループなのですが、そのおかげで結構足を突っ込んだ沼の数が増えてきており、いろんな話に興味津々になれる、という利点も。
(とはいえ、そろそろ②と③のあいだに「学んだこと、知ったことを言語化する」というのを入れていきたいなーなんて思っていますが。)
一時期論語にハマったときは、お会いする経営者とその話で盛り上がったりして、オタクが仕事に活きた~!と感動しました^^

今後の追っかけ活動は…

「空海の風景」(司馬遼太郎先生)からはじまり、「空海曼荼羅」(夢枕獏先生)、「阿・吽」(おかざき真里先生の漫画。これ超おすすめ!)などなどを経て、ちょうど松岡正剛先生の「空海の夢」を再読しているところです
(別の投稿できっと書く!と思うのが、おかざき真里先生の「阿吽」のすばらしさ。もうね、みんなこの漫画、読むべき)。

空海ワールドを構成するいくつかのキーワードーーーーたとえば最澄の存在が彼にどういう影響を与えたのか?だとか、理趣経とは?とか、金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅はどういう意図で作られどのような世界観なのか?とか、即身仏という修行・世界観は?とか、東寺の後七日御修法ってどういう行事なのか?とか、三鈷杵や羯磨って何か?とかーーーーについてはアンテナが立ってきたので、次はそれらを深めていく段階です。
深めていくにはちょっと難しすぎるテーマなので(笑)、「へー」「ほー」「ふーん!」という気持ちのゆらぎを大事にしながら、マイペースにやっていきまーす!

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