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私は、自分の「好き」も「やりたい」もわからない

"誰かにとっての正解"を探していたら、自分の「好き」も「やりたい」もわからない人間になっていた。

私の話す熱量や表情からか「好きなんだねぇ」と言われて、「好きなのかな」「好きなんだよ」とどうやら他人の方がわかっている始末。


コロナ禍が落ち着いてきて、久しぶりに人と会う機会が増えてきた。会話をする中で、自分の引き出しがあまりに仕事に寄っていると気づいた。

なぜこうなってしまったのだろうと考えたとき、仕事では優先度をつけてやるべきことから進めているのに、プライベートの時間では何となく手近なことから進めている。
結果、ネットサーフィンやYouTube垂れ流しで1日が終わってしまう。

そこに気づけたなら「プライベートでも優先度をつけましょう」で終われば良いのだが、「好き」も「やりたい」もわからないので、優先度づけの指標がない。

そこで、自己紹介で話すような表面的な"好き"ではなく、"心が動く瞬間"を探してみようと思い、行き当たりばったりでこの文章を書き始めた。


コーヒーの香りを胸いっぱいに吸い込む瞬間。

外出時にはインスタで見つけた人気そうなカフェに行くけど、私が本当に探しているのは「流行りのカフェ」ではなく「コーヒーの香りに心安らぐカフェ」かもしれない。


ショッピングをしていて、素敵な水色のカシミヤセーターを手に取った瞬間。

今、手持ちの服で同じ感情になれるものはどれだけあるだろう。心が動く服と明日も明後日も、これから毎日過ごせたらどれほど幸せだろう。


ユニバのニンテンドーエリアに初めて足を踏み入れ、細かい部分まで作り手のこだわりを感じる世界が、視界に収まらないほど広大に開けた瞬間。

作り手の"本気"が心に訴えかけてくるようなものと対峙すると、どうしようもなく胸がいっぱいになる。


今、記憶を呼び覚ましながら"心が動いた瞬間"を探してみたが、これをリアルタイムで自覚できるようになれば、日々の「選択」に変化が出て、小さな「選択」の変化の積み重ねで「人生」の方向性も変わるかもしれないと感じる。

これからは日々の"心が動いた瞬間"を捉えよう。1日でも早く自分の「好き」で埋め尽くされた人生になることを願って。


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