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日本の国技 相撲は神々との会話

今回は、日本の国技でもある『相撲』について深堀していきますね

過去の記事でも相撲の語源はヘブライ語である、
また、相撲で必ず使われる言葉

「はっけよい のこった」という言葉も同じくヘブライ語であると書きました

そんな相撲、言葉のルーツ以外にも驚きの秘密があります

今回は日本の国技に隠された秘密に迫っていきます


そもそも相撲って何?という人はほぼほぼいないとは思いますが、
簡単に説明しておきます

相撲とは二人の力士がぶつかり合い、さまざまなワザを出し合って勝負をする武道のことです

道具は使わず、身体一つで勝負ですね
長い伝統があり、礼儀作法もしっかりとある、そんなスポーツです


そんな、伝統ある相撲 一体、いつから始まったのでしょうか

相撲の歴史を振り返ってみましょう


日本の国技と言っても日本だけではないんですよ、冒頭でもお話した通り、元々の語源はヘブライ語では?という説があるように、歴史も世界から始まります。 


時代は古代エジプト文明まで遡ります

古代エジプト文明のお墓には相撲のような壁画が残されています


二人の人間がぶつかり合い、戦っているようにみえます

また、古代バビロニア、現在のイラク南部の遺跡には腰に布をつけた二人組が取り組みをしている置物が見つかっています

この布、今のお相撲さんがつけている、まわしにそっくりですよね

また、別の動画、日ユ同祖論でお話した、『天使とヤコブの相撲』という話で旧約聖書にも相撲は描かれています


続いて、日本国内での相撲の歴史を振り返ります

相撲は古事記や日本書紀にも登場しています

古事記には神代の「国譲り」の争いが、
建御雷神(たけみかづちのかみ)と大国主の子どもの
建御名方神(たけみなかたのかみ)の力比べによって解決したことがあります
これが日本の神話にある最も古い相撲になると考えられています

また、日本書紀には大和、現在の奈良県にいた当麻蹶速(タイマノケハヤ)が俺より強い奴おらんわーーって調子に乗っていた時に、
天皇が出雲、現在の島根県から野見宿禰(のみのすくね)という男性を連れてきて相撲をとらせました

この結末はノミノスクネの勝ちという結果になりましたという表現がされています。

日本の古い書籍にもこのように記録として残されています

物質的な歴史として相撲が見られるのは、

古墳時代につくられていたはにわです

古墳時代にはたくさんのはにわが作られていましたが、

その中には力士の姿をしたものも出土しています

腰の周りに布を巻き、現在のまわしとそっくりです

この時代の頃はスポーツというよりも神事の側面が強い時代でした

作物が豊かに実るように
祈りや作物の出来を占う部分があったと考えられます


平安時代には、相撲は貴族のものでした

天皇の前でも披露されていました

貴族の中では少しづつ娯楽としての側面も出てきましたが、

国の平和や作物の豊かな実りを願う儀式としても行われていました


時が流れ、貴族中心の時代から次第に武士が力をつけてきた頃から民間人へも相撲が浸透してきました

特に武士は戦で組み合って勝つ訓練として相撲を取るようになりました

他に、神社での神事として相撲をとり、

神様に奉納することも引き続きみられます

今の大相撲の基礎ができたのは江戸時代です

元々は相撲とりを職業にする人達が

お金を稼ぐ事が目的で巡行をはじめました

そのおかげで、相撲は庶民にも広がり大人気となりました

横綱の存在も江戸時代からです


神事だけでなく

庶民のスポーツや娯楽の一面としても人気が出て認知されるようになりました

大盛り上がりです

明治時代、新しい外国の文化がたくさん入ってきました

そんな中、相撲は裸で野蛮だ!という理由で

禁止されそうになった時期もありましたがなんとか回避しました


第二次世界対戦の後、

柔道・剣道などの「武道」がGHQ により禁止された時

相撲は禁止対象から外されました

奇跡!!

現代では、外国人力士も増え、

相撲女子という言葉が流行り、

若い女性からも人気がある国技となっています

以上が相撲の歴史となっています

長いですね

世界の歴史からも考えるとより歴史の長さを感じます

この歴史からもわかるように、
相撲はただのスポーツでは無いという事がおわかり頂けたかと思います


では、ここからは相撲の文化や伝統、所作

そこから見えできる神事の一面について、書いていきましょう

土俵に上がったときに力士が行う動作にも実は意味が込められています


よいしょーよいしょー!!と四股をふむ

これ、準備運動ではないんですよ

一見、柔軟かなって思いますよね

四股には地中にいる邪悪なものをふみつける意味があります

力士の重さで踏みつけられたら邪悪なものも逃げていってしまいますね

力水をつける

ひしゃくから口に水をつけて身を清めます

神社の手水舎でする行為と似ています

もはや、ひしゃくが神社を連想させてしまいますね


次に相撲をとる前に力士は何かまいてますね

白いもの

あれは塩なんです

この土俵に塩をまく行為は土俵を清めるためです

浄化、穢れを落とす事を意味しています

なんと1日45キロの塩を使うそうです

なんと1場所だけで650キロ超える塩が使われているそうです

土俵なめたら絶対にしょっぱいですよね

汗なのか塩なのかどっちでしょうね

塩を使って浄化する…神社でも身を清めるため等に塩が販売されたりしていますが、神事と通じるところがありますね

というか、もはや神事出身ですよね


塵手水手を広げ、その後手をたたいてる動作の事を指します

細かく見てみると、軽く手もみをして、かしわ手を打っています

その後両手を広げ、手のひらを上に向けた後、下向きにかえします


これにも意味があります

そもそもこの動作にも言葉があるとは思いませんよね

最初の動作の手もみは草についた夜露で手を清める動作です

かしわ手は相撲の神に「ここにきた」と知らせる意味があります

そして、手のひらを下に返すのは、塵を落とし、

武器を持っていない事を知らせます

塵手水が終わると、見合って見合ってー…はっけよいのこったですね


勝負がつき、懸賞金がかかっている時は、懸賞金を受け取ります

そのとき行司から受け取る前に左、右、真ん中の順に手刀をきります

これは懸賞金、いただきます! ごっつぁんですって軽いものと違いますよ

豊穣の神様に感謝する意味があります

ちなみに豊穣の神様は手刀をきる場所にそれぞれいらっしゃいます

左が 神産巣日神

右が 高御産巣日神

そして中央が天御中主神を意味します

この三神は、日本神話に登場する五穀豊穣の守り神で、

手刀を切ることで三神に勝利と褒美を感謝することを表しています

もはや神々との対話…。


次は選ばれし漢の中の漢!強さだけではない

品格を求められる横綱にも神様との繋がりがあります

そもそも横綱の存在は、

全ての力士を代表する存在であると同時に

神の依り代であることの証とされています

横綱のうまれた理由は諸説ありはっきりとしていませんが

一説によると地鎮をするときに綱を腰に締めて地面を踏む儀式から横綱がうまれた説もあります

家を建てる前に地鎮祭やりますが、それって神主さんがやりますよね

横綱はそれと同等という事でしょう

さらに横綱が腰にまいてる白い横綱は

神社にあるしめ縄が由来の説もあります

もう、あの横綱の白いの…紙垂ついちゃってますもんね…

はい、神社

存在が神社

というより神の依り代って結構リアルな話だと思いませんか?


そんな存在がもはや神社のお相撲さん、本家、神社へも行きますよね

神社の歴史からもあったように、祈りや感謝、神事としての一面もあり神社とはきっても切れない関係があるように感じますね


新しい横綱が誕生すると明治神宮で横綱土俵入りの儀式の手数入り(てずいり)というものがありますね

僕も神様になりました!!っていう神へのご報告!!


次に紹介するのは土俵周りについてです

土俵の上を見上げると、そこには何やら屋根があります

この屋根、どこかでみたことありませんか?

そう、神社の屋根とそっくりですよね

これには屋形(やかた)という名前がついています

白色の桜の紋章が入った紫の幕は水引幕

水引幕にはとりくみで熱くなった土地をしずめる意味があるとされています

水引幕の真ん中と屋形の四隅には4色の房(ふさ)がついています

元々は屋形は4本の柱で支えられていました

そしてその柱にはかつて、今は宙に浮いている

青(緑)、赤、白、黒の布が巻かれていました

この4つの色は季節、方位、守る神様を表しています

青(緑)、春 東 青龍(青龍)

赤 夏 南 朱雀

白 秋 西 白虎

黒 冬 北 玄武

とそれぞれ意味が込められているんですよ。

方角に関しては実際の方向とは一致しません

行司を正面に見る方位を正面として、東西があります


大相撲では土俵は本場所ごとに新しく作られます

なぜ新しくつくるのか

それは土俵には神様がいるからです

本場所が行われている期間は土俵に神をむかえいれていると考えられています。

本場所初日の前日の朝には土俵に神様をむかえるための

土俵祭りが行われます


まるで土俵が神社のようになってしまうのです

ぬさを立て、神職の衣装を着た行司が祝詞を述べる

はい神社!

実は土俵の中央にはひっそりと穴があります

その中に縁起がいいとされる

昆布

勝栗(かちぐり)

するめ

カヤの実を納めてお酒をかけて土をかぶせる

はい、儀式!!

本場所の最終日や千秋楽には神送りの儀式がおこなわれます

はい、儀式のおかわり!!


ここまでみてくると相撲ってただの娯楽では無い事が

わかって頂けたかと思います

相撲は土地や農作物に関係するスポーツですよね

横綱のとこでも書きましたが、

相撲には地を鎮める行為もあります

これはもはや、ただのスポーツではなく神事ですよね

地を固める、これは土俵だけの話ではないでしょう

より広くみると日本という国土を固めるものではないでしょうか

相撲は神事であり、日本の土地をもしかしたら世界の土地を鎮める役割があるのかもしれませんね

スポーツって文部科学省管轄ですが、

相撲に限っては国土を守るという意味で

国土交通省の管轄にしてもいいのでは?と私は考えます


今回の記事では

相撲には長い歴史と伝統、そして礼儀

その中にも時代にあった

新しい風を吹き込んだ日本の国技であるという事が

わかって頂けたかと思います

相撲を見るときには、試合の前後や会場にあるものを見てみるとまたおもしろいですね

最後まで読んで頂きありがとうございました

映像でわかりやすく解説はこちら


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