皆さんは推しにファンレターを送ったことはあるだろうか。

わたしも過去には本命の推しではないものの、少なからず応援の言葉を伝えたいと思った方にファンレターを書いて渡したことがある。

だが、相手が本命ともなれば話は別だ。
伝えたいことはたくさんあるのに、わたしがファンレターを出すのを渋っている理由を書こうと思う。

レターセットのデザインが決まらない

きっと彼には日本中からたくさんのファンレターが届くだろう。
年に一度、大切な推しの誕生日や登録者数○万人達成の直後ともなれば尚更だ。

どうせ送るならパッと見た時に「おっ」と思ってもらえるようなデザインのレターセットに書きたいと思うのに、そのレターセット選びで力尽きてしまう。

結局シンプルなものが良いかなと思っていても、どこか自分の好みを出してしまいたくなるし、推しが今までもらったことのない変わったデザインやおしゃれなデザインでファンレターを書いて、次回また送るときまで記憶に残っていてほしい。

「またこの子から来たな」って思い出してほしい。

そんなわがままなわたしはここから先に進めない。

字が上手くない

気持ちを込めたいからもちろん直筆がいい。

でも特別上手いわけでもすごく下手なわけでもない、中途半端な字をしている。

達筆で綺麗めな字と丸くて可愛らしい字と、それだけで自分の印象が変わってしまうのではないかと不安になる。
字が下手すぎてガッカリされるのではないかと怖くなる。

長年書いてきた文字の癖を直すのには同じくらい長い年月がいるから、もうどうしようもないのに。

伝えたいことがありすぎる

いつものリプやコメントでは伝えられない少しプライベートな自分のことも推しに伝えられるのがファンレターの良いところだと思う。

わたしも、初めて彼にファンレターを書く日が来るのなら、彼がわたしの生活においてどれだけ大切な存在でどれだけ支えられたか、そしてどれだけ好きか思いの丈を綴るだろう。

でも、どう頑張っても便箋1〜2枚に収まる気がしない。

そんな数文字で伝えられるほど彼への想いは薄くないし、伝えたい想いや応援の言葉は湯水のように溢れ出してくる。

毎日推しに対してクソデカ感情を抱えていて、たった一言の「おはようございます」「おやすみなさい」「好きです」に伝えきれないほどの重い愛を乗せて送信しているっていうのに。

紙を渡されて推ししか見ないからなんでも書いていいよなんて言われたら文字を書く手が止まらないと思う。

最低でも原稿用紙5枚は用意してほしい。
もしくはお金だけ送りたい。

純粋に気持ち悪くないか？

これに関しては、またいつか別の投稿で詳しく書こうと思うが純粋に自分が気持ち悪い。

推しはファンレターを送ってきてほしいから送り先を公にしている。
「みんなが俺の支えだよ」ってしっかり伝えてくれている。

そんな推しがファンレターを受け取って「気持ち悪りぃな」なんて思うわけないのに、ネガティブで自己肯定感の低いわたしは逆にそのレアな "気持ち悪い" という対象に入ってしまいそうな気がするのだ。なんの根拠もないけど。

考えて考えて考え抜いて書いた伝えたい想いは、きっと彼にとって重すぎて気持ち悪いだろうし、読んでくれたら嬉しいななんてワクワクしながらファンレターを出している自分を客観的に見てみると普通に寒気がする。

読んだら捨ててほしいな。
わたしの想いもついでに捨ててほしい。

本当に捨てられたら悲しくなっちゃうんだろうけど。
面倒くさいな。

認知されるかもしれない葛藤

よくファンレターをくれる子や、印象に残るエピソードを添えた子のことをきっと推しは覚えているだろう。
わたしの推しは記憶力が良いんだなと思うことも多々ある。

だからこそ認知に繋がる可能性が大いにあり、ファンレターの中にSNSでの名前やユーザー名を記入するか否かで永遠と悩むことになる。

せっかくなら抱える愛情と共に推しに認知されたい気持ちと、手紙の印象が悪かった時にSNSで絡んでくるこの子だと特定されたくない気持ちが常に葛藤している。

過去に別の人へ送ったファンレターには確かSNSのユーザー名や名前を書いて渡した記憶があるが、それが正しかったのか間違っていたのかわたしは知る由もない。

世のオタクたちはどうしているのだろうか。
推しは名前やユーザー名を書いてくれた方が「あ、この子か」って特定できていいのだろうか。

切実に誰か答えを教えてほしい。

最後に

ファンが心の支えで活動のモチベーションならば、純粋にファンレターを貰って嬉しくない人はいないだろう。

電話番号を書いたりLINEのIDを書いたり返事を強要したり、いかにも繋がりたいという下心が丸見えのファンレターを書かない限り嫌われることはないと思うが、それでもわたしは怖い。

自分が推しのオキニになる自信はこれっぽっちもないのに、自分がオキラになる自信だけは満々なんて、書いていて悲しくなる。

推しへ
気にせず手紙送ってきてって言ってよ。