中洲にて
月曜日に友人と歩いた中洲は好きだった人との思い出もちらほらあって、少し心がきゅっとなった。
「なんか失恋のズキッと、恋してるときのきゅんって、わたしにとっては同じ類の胸の痛みで、だから思い出の場所にまた来ちゃってもつらいどころか少しうれしかったりする。わたしそういうところちょっとナルシストなのかな」
とぽつりと零すわたしに、
「それはちゃんと自分を大切にしてるからこそ出てくる言葉だよね、やっぱりまぴは素敵だ」
と言ってくれた友人。
失恋のズキッも恋心のきゅんも、生きていて、人間らしくて。自分のビビッドな部分を実感する。心がちゃんと動いてる。
だからその感傷を愛しく思うのかもしれない。
しんみりしたり、笑いすぎておなかを抱えたりしながら歩く友人との夜が大好き。
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