まひろ

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最近の記事

福岡なんて田舎で不便だよ、もろもろが落ち着いたら絶対また東京に戻るんだって、三年前は思ってたよ。東京はわたしにとって大切な街。恋しくなるときもあるけど、今はこれでいいのだ。

    • 心のおまもり

      心にお守りがある人は強いよなぁって思う、おはなし。 YouTubeをまったく見なかったわたし。 夏の終わりにコロナにかかって、きつくてきつくて活字も読めない。そんなときに脳みそ使うこともなくベッドの上でできる暇つぶしとして見るようになったのがYouTubeで、ホストのチャンネルを気に入った。夜の世界の人間ドラマではあるけど、今わたしはホストのチャンネルを見てるのではなく週刊少年ジャンプでも読んでるんじゃないかと錯覚するほどの男たちの熱さ。そこで帝リキヤさんっていうホストを知

      • まひろの一句🌙 月見酒の余韻はギリシャ神話の夢 親友と夜の街を眺めながらお酒を飲んだあとの心地よい枕元で、親友がくれた大好きなギリシャ神話の本を読みながら眠りにつきましたの巻

        • 愛しい選択

          「人生は選択の連続である」とシェイクスピアの名言。 その選択とは何も、結婚だったり転職だったり大きなことばかりではなくて、食後はコーヒーにしようか紅茶にしようか、とか、今日の入浴剤はラベンダーとローズどっちにしよう、とか、生活はそんな小さな選択の積み重ねでできている。 わたしはメンズエステのセラピストだった。 もちろん、家族にその仕事について打ち明けたことはない。 中高一貫の私立の女子校。 それなりに信頼性のある私立大学。 わかりやすく真っ当な道を選択させてもらったと

        福岡なんて田舎で不便だよ、もろもろが落ち着いたら絶対また東京に戻るんだって、三年前は思ってたよ。東京はわたしにとって大切な街。恋しくなるときもあるけど、今はこれでいいのだ。

        • 心のおまもり

        • まひろの一句🌙 月見酒の余韻はギリシャ神話の夢 親友と夜の街を眺めながらお酒を飲んだあとの心地よい枕元で、親友がくれた大好きなギリシャ神話の本を読みながら眠りにつきましたの巻

        • 愛しい選択

          想像力は人の器

          先日とある男性の配信を見ていて感じたことをさらっと書きなぐりたい。 配信では食べ物の話になっていて、その男性はそのとき話題に上がったとある食べ物が苦手だと。 「こんなまずい食べ物があるのかってびっくりしたんだよね、嫌いなんですよね」と語る彼。 わたしはその食べ物を好きでも嫌いでもないんだけど、なんだかその直接的な物言いに、もやっとした。 もし配信を聞いている人の中に、その食べ物に携わる仕事をしている人がいるとしたら。その食べ物を大好きな人がいるとしたら。 わたしと同じく

          想像力は人の器

          中洲にて

          月曜日に友人と歩いた中洲は好きだった人との思い出もちらほらあって、少し心がきゅっとなった。 「なんか失恋のズキッと、恋してるときのきゅんって、わたしにとっては同じ類の胸の痛みで、だから思い出の場所にまた来ちゃってもつらいどころか少しうれしかったりする。わたしそういうところちょっとナルシストなのかな」 とぽつりと零すわたしに、 「それはちゃんと自分を大切にしてるからこそ出てくる言葉だよね、やっぱりまぴは素敵だ」 と言ってくれた友人。 失恋のズキッも恋心のきゅんも、生きてい

          中洲にて

          大学時代、身体の関係こそないが二人でよくお酒を飲み同じベッドで寝ていた同じ学部の男から当時いきなり「お前の悪いところ三つ教えてあげる。ぶりっこするとこ、わがままなとこ、勉強しないとこ」って言われたことを急に思い出したけど解せない。もうなおったよ、たぶんね

          大学時代、身体の関係こそないが二人でよくお酒を飲み同じベッドで寝ていた同じ学部の男から当時いきなり「お前の悪いところ三つ教えてあげる。ぶりっこするとこ、わがままなとこ、勉強しないとこ」って言われたことを急に思い出したけど解せない。もうなおったよ、たぶんね

          友人とのランチを終えて最寄駅から家までの田んぼ道を歩いていたら、農作業の休憩中だろうか、田んぼのそばに腰かけ談笑中のマダムたちが「まぁ、綺麗なおじょうさん」と微笑みかけてくださった。 だれに言われる薄っぺらい「可愛い」っていう言葉よりも、上品で美しくて、最高の褒め言葉だと思った。

          友人とのランチを終えて最寄駅から家までの田んぼ道を歩いていたら、農作業の休憩中だろうか、田んぼのそばに腰かけ談笑中のマダムたちが「まぁ、綺麗なおじょうさん」と微笑みかけてくださった。 だれに言われる薄っぺらい「可愛い」っていう言葉よりも、上品で美しくて、最高の褒め言葉だと思った。

          cosmétique

          人生を変えるためには、時間配分、住む場所、付き合う人を変えると良い、とどこかで耳にしたことがある。 大袈裟に人生を変えたいわけではないけれど、なんとなく過去に引きずられる自分とは決別したかった。 だが、時間配分と住む場所と、付き合う人を変えること、今の自分にとってこれらはあまりピンと来ない。 急な思いつきでわたしの採用した方法は「スキンケア用品を含む、化粧品をまるごと買い換えること」だった。 化粧品は毎日手にするもので、スキンケアもメイクも自分を作り上げている要素のひとつ

          cosmétique

          迷信

          わたしの本棚に並ぶ本の約半分は古本屋で購入したものだ。 なんとなく本を買いたいなと思ったときは、一般的な書店ではなく古本屋に足を運ぶ。 紀伊国屋や丸善などの一般的な書店に行けば、マニアックすぎたり絶版だったりする書籍を除いてほとんどの書籍が網羅されているので、「あの本置いてなかったなぁ」なんてことは滅多になく、目当ての本は高確率で手に入る。 一方、古本屋に行っても目当ての本が必ずしも手に入るわけではない。 古本屋に並ぶ本たちは、一度だれかが手放したもの。 とある本をだ

          褒め上手なひと

          自宅最寄りのコンビニ。 店員さんは、お昼は敏腕マダムたち、夜はジャニーズ系のおそらく大学生集団によって構成されているが、どの時間帯に行っても接客がとても素晴らしい。 きびきびとしていながらも笑顔、快活。 夜の部のジャニーズ系大学生は、仕事仲間どうし楽しそうに雑談しながら作業しているが、その光景も微笑ましく、レジに向かうと元気な声とともに飛んできてくれる。 レジを打っていただいて自動ドアを抜けると、いつもあたたかい気持ちになるもの。 しかし、「いつも素敵な接客ですね」と

          褒め上手なひと

          少女に戻って

          今朝の新聞で、亡き祖母の友人の訃報を知った。 言葉を発することもできず、寝たきりの闘病生活を送られているということだけは耳にしていた。 わたしの祖母も病気でこの世を去ったが、祖母は病床で友人の入院を知ると「遠くからでいいから、一目でいいから、会いたい」と何度も訴えていた。 感染症対策のため、お見舞いが許されない状況だったのだ。 友人に一目会うことも叶わずに祖母は昨年の夏、亡くなった。 祖母の友人の訃報を知って「ばあちゃん、やっと会えるね」と涙がこぼれた。 きっとばあち

          少女に戻って

          2022

          2022年も残りわずかということで、今年のわたしを彩ってくれたお気に入りたちを抜粋して書き留めておこうと思う。 公開するには早いかもしれないけど、師走らしく忘年会やランチなど待ち遠しい予定がいっぱいで、今月はもう、きっとあれこれ騒ぐほどの個人的事件もなく平和に過ぎていくだけでしょうという希望も込めて。 お店 ▫️船橋洋品店(警固) 勉強の合間、大好きな友人との一時に利用したお店。 厨房をぐるりと囲む開放感のあるカウンター。 蟹とイクラの餡掛け茶碗蒸しまた食べたい。フルー

          紀ノ川

          有吉佐和子さんの小説「紀ノ川」を読了。 「小さな川の流れを呑みこんでしだいに大きくなっていく紀ノ川のように、男のいのちを吸収しながらたくましく生きる女たち。紀州和歌山の素封家を舞台に、明治・大正・昭和三代の女たちの系譜をたどった年代記的長編」という裏表紙の内容紹介に惹かれて。 女性の生き様や時代の流れを紀の川になぞらえる。 祖母の豊乃と嫁入りを控えた花がお寺の石段をのぼるところから物語は始まるが、頁をめくって早々に泣いてしまったのはこの小説がはじめてに思う。 豊乃が花に贈

          恋を失っていなくても。

          美容師をしている友人から聞いたお話。 「担当してる子が高校生の頃からその子の髪を切っているけど、その子の成人式のヘアメイクをして、このあいだはその子が自分の子どもを連れて髪を切りに来た。なんかすごいなぁと思ったんよね」と。 仕事を通して、ひとりの人の成長、いや人生をも見守る。 美容師とはなんて尊き職業なんだ…と感慨にふけってしまった。 「髪は女の命」ということばをよく耳にする。 綺麗な女には綺麗な髪、美人を創り出すのは髪、といった意味なのだろう。 前髪の絶妙なセット

          恋を失っていなくても。

          フローライト

          パワーストーンをお迎えしてみた。💎 商店街をぶらりと歩いていて、精油を見てみようとふらっと入ったお店。 何やらキラキラした石たちがたくさん並べてある。 精油そっちのけでキラキラした石たちに見とれていると、店主の方が話しかけてくださった。 「パワーストーンお好きなんですか?」 「いえ、よく知らなくて。でも、すごい綺麗ですね」 そこから、店主がお店を始められた経緯とか、わたしの身の上話だとか、いろんな話で盛り上がり、せっかくだしなんだかとても心惹かれるし、ひとつパワース

          フローライト