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想見你


自分も共に青春時間を過ごしたような、爽やかな気持ちや切ない気持ち。ノスタルジックな台南の雰囲気。バイクで迎えにきてくれたあの子の背中を必死で掴んだ通学路。擦れるほど聞いたカセットテープ。3人でいれば雨の日に傘なんかいらない。




「時をかける愛(原題:想見你)」。放映された当初、かなりのブームを巻き起こしたようで。二十五二十一の余韻が抜けない中、見始めた台湾ドラマ。台湾の作品は「君が最後の初恋」や「悲しみよりもっと悲しい物語」など、優しい雰囲気や切なさを大切に描くところ、ノスタルジックな感じが好みだな〜と思っていたから、今回も同じように好きになった。

舞台は現代と1998年。不慮の飛行機事故で行方不明になった彼に会いたくてたまらない主人公が、タイムトリップを繰り返しながら物語は進んでいく。過去と今を過ごしながら、大切な人を守るために奮闘する3人がとても愛おしく、恋愛・友情・青春・ミステリー、全てが詰まっていて、ずっと飽きることなく観れた。



ブームの理由がわかった。時系列が複雑で、途中で理解が追いつかなくなりそうになっても絶対に見ている人を置いていかない優しい脚本が圧巻。ものすごく体調が悪かったのにも関わらず、26話一気に観てしまった。

とにかく3人が可愛くて可愛くて・・・。学生時代って理由なく楽しいよね。キラキラしてるし、男の子2人がタイプの違うイケメンで、ありがたく拝ませていただいた。目の保養でした(笑)

ウーバイの「ラストダンス」という曲がこのドラマのキーになるんだけど、最初の入りとか言葉がわからなくても歌えてしまうという。そのくらいクセになるような歌謡曲が、1998年の台南へ主人公も私たちのことも連れて行ってくれる。

あと、「恋愛の本質」みたいなものを嫌というほど突きつけてくる。人を好きになるのは顔なのか、性格なのか論。このドラマを観た今、結論が出た気がする。このドラマはある意味「演じ分け」が見どころになるんだけど、俳優さんたちの演技が繊細で凄過ぎて、演じ分けが必要になる難しい役どころもしっかり消化しているのが、かっこよかった。


グレックハンカッコ良すぎる・・・・。


現代と過去の対比が、もう戻れない輝かしい日々をさらに煌めかせてくれる。幸か不幸か「二十五二十一」を観てしまった今、青春の煌めきに尊さを尚更感じてしまって苦しくて切なくてドキドキした。こんなに戻れないあの日々を懐かしく思うことが、この先あるのか、ドラマを観ながら考えた。起きた過去に対して、後悔をすることがあったとき、それを上回るほどの未来への期待がない限り、過去に固執してしまうのは、あって当然のことなのだと思う。心から愛した人が目の前から突然消えてしまった時、もし過去に戻ってその人に会えたとしたら・・・。

今度、韓国リメイクもされるようで、それも今からとっても楽しみ。主人公の女の子がチョンヨビンさんらしいので、もっと楽しみ。



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