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顧客主義に反した営業から生まれた教訓

Amuletの迫頭です。
いつも読んで頂きありがとうございます。

前回は「人と違うことをする」「顧客主義」から生まれたオモシロエピソード!というタイトルで、社会人一年目のエピソードを書きました。
上記ポリシーを大切に仕事をしていたら、人生を変えるきっかけに出会ったというお話です。
仕事や会社に対しての向き合い方に悩んでいる方がいれば是非参考に読んでみてください!
https://note.com/_amulet/n/n9f55614b53f0

今回のお話は前回とは正反対。
顧客主義からは程遠い、私が以前勤めていたIT企業での経験談です。

もう10年以上昔の話になりますが、2008年にリーマンショックが起こりました。
アメリカの投資銀行リーマンブラザーズの経営破綻に端を発した金融危機です。
当時勤めていたIT企業でもご多分に漏れずその煽りを受け、SESも受託開発も、とんでもない数の仕事がなくなっていきました。

そんな中であっても仕事を探すのが営業です。
販路や知恵、人脈をフル活用しましたが、今までに経験したことないくらい案件が少なくって取り合いになり、若手の仕事を準備するにはいたりませんでした。

そんな中、上層部のAさんから
「経歴の浅い若手社員の経歴書をメンテナンスしなさい」と指示がでました。
いうなれば、「良く見えるように調整しなさい」ってことです。

営業としてエンジニアの仕事がとってこれなかったこと、会社からの指示があったことも含めて、調整をしました。

調整をしてお取引先様に改めてご提案していきます。
なんとしてでも「アサイン」する。それが、命題でした。

その結果、アサイン「だけ」はできました。
ですが、良く見せていたところは時間と共にメッキが剥げていきました。

あるクライアントさんからは、
「今回は貸しにしておきますね」
と言われて、冷や汗をかいたのを覚えています。

若手のスタッフの頑張りとクライアントさんに救われたおかげで、その時大事には至りませんでしたが、
当然手痛いしっぺ返しが飛んできました。貸しはやっぱり大きかったですね。。

私は営業でしたのでその目線で書いていますが、若手のエンジニアさんはより一層大変だったと思います。
会社からは「現場の先輩社員がフォローしなさい」と指示がありましたが、できることとできないことがあります。
そういう意味でも、限界があったと思います。

そんなツギハギだらけのアサインで仕事を確保していました。

正直、私はこの時のことを今でも後悔しています。
もっと他に方法があったのではないか。
もっとクライアント様のためにできることがあったんじゃないか。
もっともっと、若手エンジニアのことを考えてあげられたんじゃないか。

ただ、その当時の私にはそれだけの力がありませんでした。
上層部からの意見に対してぶつかっていくことも、対案を考えることも。

そんな想いはもう二度としたくありません。
だからこそ「顧客主義」を貫くために、自分自身日々鍛錬してきました。

社会人をやっていれば失敗は山ほどあるし、嫌な思い出もたくさんあります。
それが今、こういう話ができて良かったなんて、口が裂けても言えません。
そんな美談では決してありません。

ただきっと、こんな想いで仕事をするしかない状況の方もいらっしゃるかもしれませんし、
この先そういったことが起こるかもしれません。そんな時、少しでもこの内容が誰かの助けになればと思い申し上げました。

その仕事は、本当に顧客のためになっているのか。
そのことだけは忘れずに仕事に励みたいと思います。

次回は、またまた私の経験を書きます。
保険会社に入って営業している中で考えていたことです。

今いる友人は、本当に友人ですか?

ちょっと重たい話ですが、きっと気づきがあります。お楽しみに。

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