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「営業を科学する?」接待は、食事やゴルフだけじゃない?!「第16話」

あ、ありがとうございます〜、
今、バーコードバトラーと最強バーコードを頂きました!
こんなもんなんぼあってもいいですからね。
※あんなにバーコードにフォーカスした日々はなかったですw
 今の子供がやっても盛り上がるのかな?

さて今回は、私の営業人生で一番売上があがったエピソード。その中でも、会食やゴルフ以外の「接待」のお話をしたいと思います。

10年以上前、まだ私がIT企業で営業をしていた頃のお話です。
ある大手クライアントを担当し、長期 のプロジェクトで週に1、2回は現場にお邪魔していました。クライアントの担当はS課長さん。
何度もお会いしていますので、大抵は自然とお食事に行ったりしていましたが、S課長さんとは一度もありませんでした。仕事の濃さで考えると、後にも先にもS課長さんくらいです。
お誘いはしたことがあります。ただ、軽くいなす感じであまりこちらからお誘いするのもご迷惑かなと思い、そういうお話をしなくなりました。

だからといって、雑談などしないわけではありません。
MTGの時にはプライベートのお話も含めて色々をお話をしました。そして、いただいた情報は全てメモに書き留めていきます。
歳はいくつで、ご出身はどこで、何に興味があって、ご家族の構成とか。知り得た情報を書き留めて、訪問する前に見返して、また新しい情報は追加する。それを繰り返していました。

ある時、仲良くさせてもらっている課長さんの部下の方とMTGがあり、S課長さんのことを聞いたところ
「あ〜、課長はほとんど飲み会とかこないよ。下戸なのよ」って教えてくれました。

あ〜なるほどって感じです。

しかしお世話になっているし、何かでお返ししたいなと思い、ノートを見返していて閃いたのが

「吉本新喜劇」のチケットです。

いつもご多忙でご家族との時間もあまり取れておらず、まだ小学生のお子さんが3人いる。もうすぐGWだったので、GWの予定も確認済み。新喜劇もいつか見たいっておっしゃっていたのを思い出し、準備することにしました。

GWで新喜劇のチケットを入手するのはなかなか骨が折れました(笑)
そこから、同日のスケジュールを勝手に作り、ツアーコンダクターみたくいろんなプランと考えて資料を作りました。近くのオススメの飲食店、どこで何を売ってるかまで。

元々S課長さんは関西の方ではなかったので、観光もして大阪を満喫していただきたいなって思っていました。それと、難波は高校生の頃から通っていたのでよく知っていたことも相まって、我ながらいいプランが出せたと思いますw

そして、いざ訪問してお渡しした時のことは、今でも鮮明に覚えています。

すごく真面目で、あまり感情を表に出すような方ではありませんでしたが、

「え?いいの?めちゃくちゃ嬉しい!ありがと〜」ってテンションボコ上がりw

また作った資料を見て、
「このお店行ってみたいな〜。GW楽しみだな〜」ってすごく喜んでもらえました。

GWが明けて、またお仕事でお会いした時、すごく充実した休日だったとお話くださり、こちらまで嬉しくなりました。

そこから快進撃が始まりました。まず聞かれたのが、
「迫頭さんって予算どれくらいあるの?うちの課は◯億円あるから、じゃんじゃん発注しますね」と言われて、驚愕するレベルの規模まで発展!

また社内の色々な方を紹介してくれました。
「彼は同期だから話しておきますね。一度ご挨拶にいってらっしゃい」とか、その上、社内の方をたくさん紹介してくださいました。あそこで案件あるから一度話聞いてみたら?とか。

S課長さんをきっかけに、全ての部、課の長と繋がることができ、余すことなく営業することができました!

ある時、Sさんのデスクにお伺いすると、祝い縛りされた日本酒が置いてあって、
「これ、いります?」
って言われたことがあります。
あるパートナー企業さんがお歳暮に持ってきたようですが、Sさんにはまったくいらない代物。
これ、もったいないな~って思いました。僕は嬉しいですけどw

接待は営業活動の一環です。営業で訪問する際は、どんな話をするのか、事前に考えてから訪問すると思います。接待も同じではないでしょうか?
食事、ゴルフ、贈り物、etc、どんなシーンでも、それが本当に喜んでもらえるか、時間を奪うだけになっていないか、キチンと考えるためにも、日頃からの情報収集が大切です。情報が判断材料になって、いい「接待」につながります。
答えのないことだからこそ、探究してみる価値はあると思うし、喜んでもらえた時は、感慨一入です。
アフターコロナで食事の機会が減ったり、環境が変わってきています。いまいちど、接待というものについて、考えてみるいい機会かもしれませんね。

次回は、最近SES業界の落ち込みについて耳にしました。危機がそこまでやってきているなと思いましたので、営業としてどう動くべきかを書きます。お楽しみに。



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