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半農半X(エックス)と正月飾り

    自己紹介にもあるとおり、私は農業で生計をたてるほどの収入もないので、一週間の半分は介護の仕事をしています。


半農半Xとは

   私のように食べていくために農業以外の仕事をしているのは、単なる兼業農家でした。半農半Xという言葉の響きに憧れて、ちゃんと調べもせずに使ってました。
   「半農半X」について検索した結果は以下の通りです。勉強不足ですみません。

半農半Xとは、持続可能な農ある小さな暮らしをベースに、「天与の才(X=天職、使命、生きがい、大好きなこと、ライフワークなど)を世に活かす生き方」。
半農半Xという言葉の生みの親、塩見直樹さんはそう定義付けています。
半農半Xと兼業の違いは、兼業農家が農業以外の収入で生活の基礎を作るのに対して、半農半Xは農業が生活の基礎となり、Xで自分のやりたいことや好きな仕事をすることをいいます。


   これまで、兼業農家だった私が、今年の6月に「一から百まで堂」と言う生活介護施設に転職したことによって、「半農半X」と言えるようになったのです。

一から百まで堂(社会福祉法人 アトリエ)とは

   「一から百まで堂」は相模原市中央区にある生活介護事業所です。

生活介護とは、常時介護を必要とする障がい者を対象に、通所することにより主として昼間に入浴や排泄、食事などの介護、調理、洗濯、掃除などの家事、生活などに関する相談および助言や創作的活動、生活活動の機会の提供などを行う事業所です。

   一から百まで堂と言う事業所名もユニークなので、その由来を訪ねると「この名前をみて、『ん?』と思った人のイメージそのままに感じてもらえればいい、イメージも1~100通りあるとおもうよ」とのことでした。

一から百まで堂HP
このHPを見て私は転職を決意しました。

https://1-100-do.org/

   一から百まで堂の感想を一言で言うなら「うわっ、なにこれ、楽しい!!」
   これまで働いていた介護の職場では、あまり感じたことのない感情でした。

   利用者も職員も友達のように一緒に楽しみ、悩み、喜んだりすることが出きる関係性。利用者にとっては、家庭のような居心地の場所なんだろうと思います。

  そんな姿を知っていただくには、noteでなん文字も必要なので、以下の写真を見ていただいたほうが雰囲気が伝わるかもしれません。

 古民家風の室内。落ち着きます。
藍染体験イベント
テラスで日向ぼっこ
藍染作業中
庭先の看板は季節ごとに利用者が作成
創作品などを庭先販売もします。

   写真から温かさが伝わってきませんか?
   私に、天与の才(X=天職、使命、生きがい、大好きなこと、ライフワークなど)を与えてくれたステキな職場です。

しめ縄作りにチャレンジ

   一から百まで堂では、藍染、金継ぎ、不便利屋などの作業や創作的活動もしています。
  12月に入るとしめ縄作りがはじまりました。

まずは、作業の前にハイジ気分で
藁の上でゴローン
室内は藁でいっぱい
みんな一生懸命作業をしています。
外でも藁をきれいに整理中、たのしそー
ステキな正月飾りの完成です。


自分でも、しめ縄作りをしてみた

   せっかくしめ縄作りを教えてもらったので、自分でも作ってみました。
  上手に出来たら、今年野菜を買ってくれた方々に年末のご挨拶がわりに持っていこうと思います。

まずは、藁を用意
 稲穂の付いている茎以外の葉を取り除きます。
整理した藁。しめ縄を作るには少し短いですね。
左がバインダーで刈ったままの藁。右が整理した藁。スッキリしたのがわかります。
きれいにした藁をひねりながらねじる。
しめ縄が完成
ピヨンピョン飛び出している藁をハサミでカット


   なんとか、しめ縄が出来ました。何か装飾するものはないか?とおばあちゃんの庭を物色すると、色々あるんです。

千両の実
南天の葉
松も庭にあったもの、キンカンはご近所のお庭からいただきました。本来はダイダイを使うようですが
さあ、もうすぐ新年です。

   近年、やまゆり園事件や虐待など、障がい者に関連する暗い事件も多く、障がい者を取り巻く状況はいまだに厳しい状況です。

   しかし、一から百まで堂にいると、障がい者と健常者。お世話する人される人の垣根などもなく、いや、そんな概念すら存在しないと思えてくるから不思議です。

   年をとって一年が早く感じるようになりましたが、今年は特に早かったような気がします。

   それは、一から百まで堂で出会ったステキな仲間たちとの満ち足りた日々。そして去年に比べて畑で過ごす時間が増えたからかもしれません。

   これからも時々、一から百まで堂の個性的でステキな仲間たち紹介させていただきますのでお楽しみに

それではみなさん、良いお年を



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