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親方

エゴグラム診断をネット上でやってみた。
私は、唯我独尊タイプで、このタイプは、診断をした千二百万人の中で、1.6%しかいないそうだ。唯我独尊と言っても、自分勝手というわけではなく、規範を守り、義理・人情には厚いのだが、考え方が果てしなく自由人という解釈だった。
芸能人なら松本人志、マツコデラックスが同じタイプ。違和感はない。
向いている仕事は、コーチング業務、中小企業社長、人事部長、そして親方!だそうだ。

親方!全ての手に職のある人に憧れを持つ私にとっては、職人の長である親方というのは、最高のステイタス。バブル時代の引く手あまたの超売り手市場の中、ごく普通の大学の普通の学部卒で、ほとんどの人たちが一部上場金融関係に就職する中、比較的私の友達は自由な感じで、音楽仲間はミュージシャンになったり、留学したり、花嫁修行をする友達もいた。当時私はファッション業界に夢中で、とても良い大手アパレルに入り、サラリーマンとなったのだが、そこでデザイナー、パタンナー、アイロン、数々の職人さんたちに出会い、クリエイティブな人への憧れは、さらに強まった。


その後、南米に住みたいので、そのアパレルを辞め、できることでお金を稼ぐということで、昼は派遣で会社勤め、夜は勉強という時期が続いた。その後、南米に一度調査に行き、戻り、今度は本格的移住資金を貯めるために、また正社員になったのだが、今思うと、本来の自分に一番合っていなかったのがサラリーマンだったと思う。業種は関係ない。その社会システムが合っていないのだ。たまたま良かった時期は、チーム内の人たちに恵まれていた時だけだ。この、人の運・不運で毎日の生活、あるいは人生までが決まってしまうサラリーマン。商売は向いていないので、安定を求めてサラリーマン?いや、大博打ではないか。

ストレスがひどかったのは、そのシステムのせいだったと思うが、時代的にも、自分の学歴や家庭環境においても、勤めるのが当たり前だと思っていたので、気づかなかった。鬱病になる人が後を絶たないブラック企業にも勤めて、自分も心を病んだ。
今日、誰かのツイートで見たが、つかえないなあ と上司に言われたら、おまえこそつかいきれてねえなあ と心の中で返せば、ちょっと持つ、とあった。これ、最高。

海外に出るための手段として勉強したものや、新しく出会い好きになって勉強したもので、手に職がつき、現在は南米で一人で仕事をしている。なので、エゴグラムで挙がっている向いている仕事は、形を変えて全部やっているようなものだけれど、親方だけは一人では無理。


親方が最高なのは、何よりも匠であること。そして下の者たちに、愛情を持っていて、時に厳しく、実は優しい。自分の技を、考え方と共に継承するところだと思う。


親方、人間としても、技としても、まだまだ無理だけど、精進して参ります。