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SOMETHING LISA

 小学生の頃、ジーパンを履き始めてからというもの他の人が履いていていいなと思ったシルエットのジーパンを見ては、買ってもらって試してみたり、家族でアウトレットに行ってはジーパン屋さんの試着室であーでもない、こーでもないといいながら、お店中にある色や形が少しずつ違うジーパンからその日のベストを探していた。そんなことをするうちに制服だった中学の3年間が過ぎ、私服で登校する高校生になった。それくらいの時期に、タンスにあった5種類くらいのジーパンブランドの中から、1番自分の納得するシルエットで、それまでもそれからもこれは不滅なんじゃないか。と思い、ジーパンはリーバイス一択にしよう!と決めた。1人暮らしを始めた10年前、スペースの制限もあり、さらに薄い色と濃い色のストレートそれぞれ1本ずつで十分だ!と私のジーパンは私によって決められた。もちろんその後も、様々な雑誌や街に溢れる素敵なジーパン広告を見ては、あぁ、かっこいいなぁ、うわぁ、かわいいなぁ、えー、めっちゃええやん、などその時々でそれぞれのジーパンに憧れた。その度に、いや、しかし、私にはもう薄い色と濃い色のストレートジーンズ(ジーパンからジーンズと呼ぶことにした)があるから大丈夫だ。と憧れだけにとどめてきたのであった。そんな強い意志を貫いてきたリーバイスとの20年間に風穴を開けたのが、SOMETHING LISAだった。

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