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◆松岡和子訳『恋の骨折り損 シェイクスピア全集』ちくま文庫

こんばんは。

1人シェイクスピア月間最終日は16巻17作目、『恋の骨折り損』でした。

6月は終わってしまいますが、引き続き、読んでいきたいと思います。

以下、ネタバレを含みます。



表紙の絵からも、平和な物語の雰囲気が漂っていた、『恋の骨折り損』。

4組のカップルを軸とした分かりやすい構成で淡々と物語が進む、独特なラストを持った作品でした。

一風変わったラストを持ってくるのは、おちゃめで、頭の回転が早い、芯の通った女性達でした。

途中までは、出会った途端に恋に落ち、物語が展開していくあるあるパターンかと思いきや、最後の最後に、女性側から冷静にその恋が本当に一時の熱に浮かされたものでないのか、もし、浮かされたものであれば、到底付き合えないと言い渡されます。さてどうなるのやら。


恋に恋していない、いや恋しているかもしれないけれど、溺れてはいない彼女達のしっかりとした姿が眩しく、私も、かくありたいと強く思った作品でした。

面白かったです。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

良い夜をお過ごし下さい。

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