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水のセルフサービスのデザイン

こんばんは。
デザイン学生の春休みブログです。

今日は、水のセルフサービスのデザインを紹介したいと思います。

ショッピングモールの水のセルフサービスコーナー

みなさん、お水のセルフサービスコーナーはよく使われますか?  ショッピングモールのフードコートや飲食店でよく見かけますよね。

ところで、今までセルフサービスで困ったことはありませんでしたか?
「コップどこだ?!」
「このコップ、どうやってとるんだろう……」
「お水どこ〜?」
「あれ? 水の汲み方がわからないぞ」
というような。

気持ち良く水を飲むためには、紙コップや水の場所や取り方・汲み方が直感的に理解できるデザインが必要となります。

今回は、真似したくなる良い例を見つけたので、それについてお話します。

紙コップホルダーと水道

この紙コップホルダーと水道、パッと見ただけでもなんだか関連性がありそうですよね。
この2つが真横にあることによって、人は「ここは 水のセルフサービスコーナーなんだな」と直感的に理解することができます。

紙コップホルダーの表面には、水を組んだコップのピクトグラムと、「ボタンを押すとコップが出ます」という説明書きがあります。

ピクトグラムは「ここは水のセルフサービスだ」ということを視覚的に伝える役割。
説明書きは「具体的にどうすれば利用できるか」ということを文字で伝える役割です。
目を引く→理解させる→行動させるという流れができてるんですね。

そして、実際に白いボタンを押すと1カップずつ紙コップが出てきます。
従来のホルダーだと紙コップが重なっているところを1カップずつ剥がしていく感じだったので、少し手間取ったりするんですよね。1カップずつというところが素敵です。

水道は蛇口を奥に押すタイプで水勢も柔らかめなので、ストレスなく水を汲むことができます。
コップを出すところから全て片手で完結できるのが嬉しいところですね。

これのいい所が、手すりを隔てた横に洗面ボウルがあるところなんですよね。
飲水用の水道の見た目がキッチンや洗面台にあるものと近いので、間違ってそこで手を洗ってしまう人も出てきそうなんですが、横に洗面ボウルがあることでそれを防いでいます。

実に思いやりに溢れた行動設計ですね。
とくにショッピングモールのフードコートだと、買い物で歩き回って疲れたお客さまも多くいると考えられます。
その状況でお水のセルフサービスでお手間かけたら申し訳ないですし、負担なく利用してほしいです。

勉強になりました。
「どうすればお客さまに気持ち良く利用していただけるか」を考えることは非常に大切なことですよね。
これからの課題に生かしていきたいと思います。

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