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monk bagのお手入れ方法

みなさまこんにちは、イトウでございます。

monk bagが皆様のお手元に届き始めて、うれしいお声を頂戴して。サトウ同様、わたしもエンドユーザーにお届けするという経験がほとんど初めてのことだったもので、こうやって直接お客様の声が届いて、自分の手で梱包をしたアイテムがどなたかの生活の一部になっているなんてそれは言葉に尽くせず嬉しい気持ちになっております。

貼り慣れない送り状ラベルもめちゃくちゃ真剣に貼っております。
ご納得のいくポジションでなかったらごめんなさい。剥がしやすいアラジンプリント加工がかかっているので、そーっと剥がしてなかったことにしていただけますと幸いです。

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そしてそして、届いて終わりじゃございません。
使い捨てじゃなくて、ながーく使っていただける製品を作ること。それが私たちの考えるものづくりをする人間がこの先に繋いでいくための役割。これまで、noteでお伝えしてきた製作の過程。ときには岡山まで車を走らせ、生地に、草木染に、木工に、紙に印刷の職人さんに会って話を聞きに奔走してきました。monk bagを手にしていただいて、そのどこかに愛着を見出していただけたならこんなにうれしいことはありません。

それでは、ながく皆様の相棒としてお供できますようお手入れ方法についてご紹介してまいりますね。
monk bagのこと、取り扱いについてのことはOfficial Web Siteからもご覧いただけますのでチェックしてみてください。

▼生地のこと

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第一弾の、キナリ、ソヨゴ、ヤシャブシ。
すべてタケヤリさんで織られた備前コーマオックス生地を使用しています。

製作日誌でもお伝えした通り、製織に使用されているのはベルギー製シャットル織機ピカノール。世界的にも他に類を見ない旧式の織機です。

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高密度なのにふっくらと柔らかな風合いは、このピカノールで速度はゆっくり、動力は強く織り上げることで生まれます。この風合いが生まれるのと同時に、一見すると傷のようなものも生地に現れますが、これもシャットル織機で織られた証なのです。不良品でなく、むしろこれがシャトル織機で織られた生地なのね!と宝探し気分で探していただけたらと思います。

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もう新しい洗濯絵表示には慣れましたか?
では、左から順にご説明をしますね。
:液温40度を上限とし、洗濯機で弱い洗濯ができる
:塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止
:タンブル乾燥禁止
:日陰の吊り干しがよい
:底面温度150度を上限としてアイロンがけができる
:石油系溶剤によるドライクリーニングができる

なるべく綺麗に使いたいという方は、使用前に布用の防水スプレーをかけてください。雨による型崩れやシミを防ぎ、日常的な汚れもつきにくくなります。
(必ず目立たない箇所に少量をスプレーして異常が無いことをご確認ください。またスプレーをかけることで生地表面がコーティングされてしまうので、生地の風合いを楽しみたい方にはオススメいたしません。)

日頃から使用後にはポケットから中身を取り出し、風通しの良いところにかけておくことで、
湿気による汚れや黄ばみを防ぐことができます。
また織り目に沿ってブラッシングをいただくことで、
表面についたホコリやちょっとした汚れを落とすことができます。

一部分だけ濡れてしまうと輪染みのように跡が残ってしまう可能性がありますので、水を含ませた後に固く絞った布で叩くように生地全体を拭いてください。

▼草木染のお手入れ方法

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色落ちしやすいという特徴も草木染の持ち味です。
出会ったばかりの姿も、変わりゆく姿もお楽しみください。

お洗濯時:
洗剤は漂白剤、蛍光剤の入っていないものをお使いください。
日光で退色してしまうので干す際も陰干しをしてください。
アルカリ性や酸性の強いものに触れたり、濡れたままで放置すると変色や色移りの可能性がありますのでご注意ください。

歯磨き粉、レモン汁など酸性のものには注意を!
もしもついてしまった場合も放置せず、すぐに洗い流してください。

室内の電気の光でも色が退色するため、光に当たらないように保管するのがおすすめです。

沢山使って、たくさんお洗濯してだいぶ色が変わってきた場合は重ねて染めてもよしです。solosoloさんでは染め直しのサービスもされています。
ソヨゴやヤシャブシの上にさらに色が乗ることによってまた深みのある興味深い色合いに仕上がることでしょう。
お気軽に、co:doもしくはsolosoloさんまでご相談くださいませ。

▼ウッドリングのお手入れ方法

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仕上げにえごま油を含む蜜蝋オイルを使用しています。
定期的にお手持ちの蜜蝋オイルでお手入れしていただくと木材にオイルが染み込み、さらに滑らかな手触りに育ちます。
ウッドリングは本体に縫い付けず、結んでつけてありますので紐をほどいてお手入れをしていただけます。

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また木の特性上、ウッドリングは水につけると毛羽立ちが発生してしまいますので、お洗濯時は取り外しください。

▼ちょっと余談なんですけれども

今週、健康診断がありました。
わたくしイトウの得意科目は視力検査です。得意とか苦手とかそういった趣旨のイベントでないことは重々承知しているのですが、あのいかつい視力検査の機械を挟んで看護師さんと対峙するときの精神状態はさながら試合前のスポーツ選手。背筋を正し着座。お願いします。

どんどん小さくなっていくランドルト環というらしいドーナツ状の輪っか。
昨年度、順調に回答を進め最終問題に差し掛かったときのこと。ここで正解すれば、この場でのMAX測定値1.5。これを逃すわけにはいかない。しかし、ある程度の自信をもって回答した私の答えに「違います。」という言葉が返ってきたのです。通常、間違っても真偽は言わず「じゃあ、こっちは?」と難易度を落とした問題に移行すると思うのですが、意表をついて不正解を告げられた瞬間あれは一問一答の真剣勝負となったのです。
左右合計1失点の試合結果で幕を閉じた2020年。

そして迎えた2021年。オリンピックイヤー。
今年こそは、というリベンジに燃え健康診断の会場に入場。背筋を正し着座。お願いします。

レンズをのぞき込む。うん、見える見える。
順調に回答を進めているかに思えたその時、徐々に視界がぼやけてランドルト環の切れ目が分からなくなりました。私は焦りました。一年でこんな急に視力低下するかしらと。瞬きをして目を凝らす、でもぼやけて見えない。

数秒の後、気が付きました。
マスクで検査機のレンズが曇っているんだ!と。

「レンズが曇って見えません。」
と申告すると、「マスクを少しずらしていいですよ」と、なんてスポーツマンシップあふれる対応。

公平なコンディションのもと終えた悔いなき2021年決戦。
結果のほどは「お疲れさまでした。去年と一緒ですね。」

ここで伝えたいのは、恐らくたくさんの方がこのトラップに気づかず、謎の視力低下に驚いているのではなかろうかということ。

レンズが曇っているときには、勇気をもって審議することをお勧めいたします。

本当に本編から全く関係のない話になってしまいました。
それでは、


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