見出し画像

ジョージアの旅5 トビリシ市内

5日目

ジョージア滞在の最後の日。
市内を散歩して、ランドマークの「至聖三者大聖堂(ツミンダサメバ大聖堂)」に行きついた。
21世紀に完成したグルジア正教会の建物で、市内から目に付く巨大な建物だ。散歩の途中にグルジア人と思わしき人が、この教会を遠目に十字架を切り祈っていたのが印象的だった。

至聖三者大聖堂(ツミンダサメバ大聖堂)

トビリシのワインバー

VINO UNDERGROUND

このワインバーが良かった。名前のとおり店は半地下にあって、天井はかまぼこ状をしている。
テイスティングをお願いすると、白、アンバー、ロゼ、赤ワインを2種類ずつサーブしてくれた。
ここで飲んだワインは味わい深いものが多かった。特にTEDZAMIの土着葡萄CHQAPAを使った白ワインが好みだった。色は淡いアンバーで酸味やわずかな出汁感があって余韻が長い。

TEDZAMI CHQAPA 2021

追加で注文したジャム、チーズとのペアリングを気に入った。
ワインとジャムの酸味や甘味、チーズの塩気との混じりあいが、より深い味わいとして感じられた。

旅の終わり

思えば、每日ワインばかり飲んで過ごしていた。
イオセリアーニの映画「唯一、ゲオルギア」では「貧しきものは集まり、飲み、歌う」という印象的なナレーションがある。
今回の旅では残念ながら現地の人の生活をよく知ることはできなかった。

クタイシ郊外のワイナリーでは、QVEVRIという地中に埋めた壺を使ったワインづくりを──併せてステンレスタンクを使った方法も──見学できた。
またぶどう畑が広がる牧歌的な雰囲気の中で郷土料理とワインを味わえた。
トビリシでは、個人生産者のワインを集めたワインバーで、ワイナリーとは違う形の都市的なワインの消費を垣間見た。

次回ジョージアに行くのであれば、ワイナリーに長く滞在して、郷土料理を学んだり、地方の歌を聞く機会に巡り会いたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?