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ODと遺書の話

夜中から朝まで声上げて泣き続けて、もうだめだと思ってODをした。

 死に直面すると大切な人や事柄を一切考えられなくなる。言い換えるとどうでもよくなる。

 エンディングノートはもう書いてあるから何もしなくていいかと思ったけど担当医にだけ伝えたいことがあった。

「今までありがとうございました。先生の事が大好きです。ありがとうございました」

いわゆる遺書を残した。親類でも友人でもない担当医が心の底から好きだから。入院時に首吊りをした時も担当医と「次回の面談までは死なない」という約束を破りたくなくて、担当医を裏切りたくなくて未遂に終わらせた。
やっぱり先生がこの世で1番大好きなんだと思う。

今日の診察でこれらの事を話して遺書を渡したら「こんなの要らないよー」と笑いながらポケットにしまってくれた。
そんな先生がやっぱり大好き。

ODする時はいつも死ぬつもりだけど、結局は一時避難。数日だけ意識を飛ばして休憩したいだけ。そうやって今まで生きてきた。
良い悪いは別にして、案外頑張り屋な自分を褒めてあげたい。

よく生きてこれました。偉かったね。二重丸。
これからもなるべく生きていきましょう。できれば笑って過ごしましょう。

あなたならできるはず。ファイト。


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