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キックオフ会議の中で・・・

今日は仕事で、
「来年度も頑張りましょう!」
というキックオフ会議がありました。
グループ全体の会議だったので、何百人という規模の大きな会議です。

その中で、講習会もあり、何と内容は、
「ASD、ADHD、SLDについて」
(題名はもっと違うけれど、主に発達障害理解のお話)

ようやく!!こういう日が来たー。
という、私の率直な感想。
通信制高校=発達障害理解があると思い込んで(笑)
1年前に入職。

しかし、理解をしようとしている感じはあるものの、それぞれの特性について詳しいことを理解している先生は少なく・・・Σ(゚□゚;)
会議でもあまり触れられることもありませんでした。

しかし!!

ここ数ヶ月の間に情勢は一変(笑)
会議をするたびに、
「発達特性について」
「私たちも学んで行かなくてはいけない」

という言葉が聞かれるようになり、ついに全体の講演会のテーマも!!

今日は、
◎各特性について
◎特性をコンピュータシステムに置き換えると?
◎どういう支援が必要か?
◎分かりやすい授業をするために

様々な「例え」を混ぜながら、説明をされていて、とても分かりやすかったです。
いろいろ分かっているつもりでも、
「なるほど、そういう見方もあるのか。」
ということもたくさんありました。
また、発達障害理解を踏まえての授業展開についても、
「授業にはもちろん、育児にも使える・・・」
と思ったこともたくさんありました。

勤務校は、今まであまり発達障害に関する講演会がなかったので、先生方も名前は知ってるけれど・・・そういうことなのか。という感じで、皆さん聞き入っておられました。

「もっとたくさん勉強する機会を作ればいいのに。」

と、心の中で思ったことをしっかりアンケートにも記載しました。

何なら、私は公立学校では講演会講師をしているよ!!
と思いながらも・・・(笑)
勤務校では日々の業務に追われて、講演会を開く間もなさそうなので、なかなか話せていないのですが・・・。

ただ、こういう機会が増えてきたということは、もっとみんなで学んでいこうということだと思うので、せっかくの経験や知識をアウトプットしていきたいと思いました。

高等学校では、なかなか特別支援を学んでいる先生方も少ないと思うので、(公立等は支援級がないので)いくつか学校を講演会で回らせて頂いたり、高等学校等で勤務している友人の話を聞く限りで、私の印象では、まだまだ理解が追い付いていないのが現状です。
もっと言えば、理解をしようとも思っていないケースもたくさんあります。

その中でも、こうしてみんなで考える機会があったことがとても嬉しかったです。

今日の講演会後に、ある先生が質問されていたことが印象的でした。
「先生側が、あっ、この子何か特性があるかもしれない。と思っても、親御さんが認めないケースがたくさんある。その場合、私たちはどう対応すればいいのですか?」
私は先生の立場でもあり、親御さんの立場でもあるので、どっちも気持ちが分かるのですが、でも、敢えて先生の立場寄りで考えると、本当にこれはかなり難易度が高い問題になっています。

なぜならば。

「どうにもできない」

から。

特別支援を学んだときに、
「先生は心理士でもなければ、病院の先生でもないので、もし違和感があったとしても、勝手に診断をして伝えてはいけません。」
と言われました。
まずは、本人と親御さんが気づくことが前提なのです。
その上で、いろいろな支援に繋げていく手助けができるようになるのです。
気付いても言えない。それが学校の先生です。
親御さんの次に近くにいるんですけどね。

しかし、高校生という年齢に達すると、本人自身が違和感を感じるようになり、知りたがる生徒も少なくありません。
でも、伝えられないまま・・・違和感を抱えたまま・・・最悪二次障害に繋がるケースもあります。

私は2人のこどもにはすでに診断名を伝えて、特性についても話しています。

伝えることが全てだとは思いませんし、もちろん伝えることで悲観的になってしまうお子さんもいるでしょうし、一概には言えませんが、少なくとも経験上は、伝えることで前向きになるケースが多いように感じます。
また、周りの支援者(学校の先生も含む)も、個々に合った支援がしやすくなります。

ちなみに、講師の先生の回答は、
「とにかく、気付いてくれるまで待つ。そのためのアプローチをする。」
でした。

支援者への啓蒙も必要ですが、親御さんへの啓蒙も必要ですね。

来週は各校の会議があるので、
「もっと勉強してみましょうよ~」
と、提案してみることにします(笑)


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