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GRのようにiPhoneで撮る

カメラ製品全般の値上がりが激しい。

一時期8~9万で変えたRICOH GR3も、現在は値上げで最安値が12万円程度になっていました。

価格.com より (2023/9/5時点)

2021年に40mm画角相当の「GR3x」を買って以降、活躍中ですが、旅行の際などはもう少し広い画角が欲しい時がある… しかしポンと出すには12万円はちょっと辛い。

しかも コロナ明け旅行需要の高まりが影響してるのか、かなり品薄らしく、某写真機店の店員さん曰く、注文したとしても1~2カ月は待つ可能性有りとの事。

そこで GR3の代わりに、同じ28mm画角相当のレンズが付いている手持ちのiPhone(SE2)でしばらく代用できないか?と考えました。

■iPhone SE2 のカメラスペック
・画素数:約1200万画素
・センサーサイズ:1/2.9型
・レンズ:3.99mm (35mmフルサイズ換算で 28mm 相当の画角) /  F1.8
・概ねのボケ量(有効口径): 3.99mm ÷ 1.8 = 2.22

■Ricoh GR3のスペック
・画素数:約2424万画素
・センサーサイズ:APS-C
・レンズ:18.3mm (35ミリ判換算で約28mm相当) / F2.8
・概ねのボケ量(有効口径):18.3 ÷ 2.8 = 6.53

iPhone SE2はセンサーが豆粒サイズの小さなタイプなので、ノイズ耐性も弱く、背景のボケ量も GR3をF8~9程度まで絞ったとき程度しかありません。

が、ものは試しということで、しばらくiPhone SE2のみで写真を撮る練習をしました。

■ 以下すべて iPhone SE2で撮影 (Lightroom MobileでRaw撮影&現像)
(LiitアプリでExifを付けてみました)

■やってみて分かった事
【良い点】
・iPhone Raw撮影 ⇒ そのままアプリ現像 のワークフローがとにかく楽
・1200万画素は毎日スナップするのに適性高い (容量負荷低い&取り扱い楽)
・画素数が少なめだからか? RAW現像時のパラメータの効きも良い気が..
・背景は全くボケないが、前ボケ要素を取り入れると少しは雰囲気が出る
・街中でカメラを構えるのは勇気が要るが、スマホなら観光客の気分で
 撮り歩ける為 ストリートスナップの心理的ハードルが下がる
・たとえスマホでも、Rawで撮れば思い入れが増す

【悪い点】
・ロック解除 -> カメラアプリ起動 までに数秒かかる (GR3は0.8秒)
・ダイナミックレンジは狭く、工夫しないと白飛びしがち
・夜間の撮影もさすがにノイズが厳しい
 しかし、ハーフカメラを使った時のような粗さが逆に良い味を出す場合も..
・iPhone純正のカメラアプリでJPG撮影すると、
 シャープネスや輪郭強調、ノイズリダクションがかかり過ぎる

・よって、Rawで撮って必要に応じて上記を微調整するのが良い感じ

※手持ちのiPhoneSE2には純正でRAW撮影する機能も無いので、
 Lightroomアプリ内のカメラモードでDNG撮影

デジタルと言えど豆粒センサーなので、GR(APS-C)の様な諧調豊かな表現を期待するのではなく木村和平さんの「灯台」の様な、ハーフカメラ的な表現も参考にすると良いのかなと思いました。

■結論
スマホ内蔵のカメラとはいえ、カメラである事に変わりはなかった。
手持ちのどんなカメラでも、良いところを見つけて 楽しんで使ってみるのが良いのだと思いました。

(でもGR3欲しい)

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