抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィズム、キュビズムから現代へ ー8/11〜13 美術館巡り@東京の記録①
8/11(金)抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィズム、キュビズムから現代へ@アーティゾン美術館
13:10 入館
平日だったけど午後かつ週末だったからか混雑具合はそこそこ。
順路通り見るには少し詰まる、くらいだった。
音声ガイドは声優の細谷佳正さん。さすが声優さん、落ち着いて聞きやすい声。
ちなみにアーティゾン美術館は専用アプリをダウンロードすれば、自分のスマホとイヤホンで音声ガイドを聴ける。わたしは荷物を少しでも減らして身軽な状態で回りたいタイプで、正直首からガイド本体を下げて、慣れないヘッドホンをつけて、というのが鬱陶しいと思ってしまうのでありがたい。
展示構成
その名の通り、セザンヌ、マネ、ゴッホ、ゴーガン、モネなどの抽象絵画の初期から1900年代後半の現代の作品まで、12章にわたって展示されていた。
絵画が中心ではあるものの、ブロンズ像など立体の作品もあって面白かった。
全部で264作品、休憩は途中10分ほど挟みつつゆっくり見ていたけど見終わる頃には18時頃になっていた。
印象派〜ポスト印象派が結局すき
ブルターニュ光と風展のブログでバンド・ノワールに触れたけど、そのバンド・ノワールが影響を受けたと指摘されている画家の一人がエドゥアール・マネ。
やっぱりこういうコントラストのある絵もかなり好み。
近くで見ると何が書いてあるかわからない部分も、離れると人の顔とか帽子やドレスとか、ちゃんとわかるからすごい。まさに感じた印象のまま描いているということなのかな。わからないけど。
この絵に関しては賑やかな空気感が伝わってくるのもすきなポイント。
ゴッホのこの作品もとっても好みだった。
空の描き方も、ところどころに使われた鮮やかなオレンジも繊細なタッチも、知らない場所なのに懐かしいような風景も、全部すき。
モネのこの作品は色が綺麗だった。
特に水平線に沈む太陽を表した燃えるようなオレンジが、ちょっと怖いくらいに見えて、静かな夕方の海の絵なのに躍動感さえ感じるようで印象に残った。
フォーヴィズムとキュビズム
鮮やかな色彩が特徴的なフォーヴィズム。
アンリ・マティスはその創始者と言われているらしく、2つの作品が展示されていたけど、これは見た瞬間元気になるような明るく可愛らしい印象を受けた。
次にキュビズムといえばピカソ。
基本的にキュビズムはまだあまり良さがわからないな〜と思うことが多いのだけど、これは面白いと思った作品。
砂が混ぜられた絵の具で描かれている部分があったり、新聞紙の断片が貼り付けられているコラージュ作品。このコラージュもピカソと、共にキュビズムを創り出したブラックが初めて取り組んだものらしい。斬新な発想。
点描技法と抽象絵画
砂丘というと実際に訪れたことがあるのは鳥取砂丘くらいだけど、一躍話題となったドラマVIVANTのロケ地となったモンゴルなど海外の砂漠も含め、カラフルなイメージを持つ人は少ないのではないかと思う。
けれどこの作品はとてもカラフルな色で砂丘が描かれている。全体的にパステルカラーで白の額縁もよく似合っていて、可愛らしさすら感じた。
よく見ると、手前は少しくすんだ色で大きめのタッチで、遠くの砂山はより明るい色で細かいタッチ、空はまた少しくすんだ色と細かいタッチで描かれている。
同じピート・モンドリアンの有名な作品はコンポジションという水平と垂直の直線のみで描かれた絵のシリーズで、こういった風景画は初期の作品らしい。
わからないなりに印象に残った作品たち
正直な話、やっぱり抽象絵画はどこをどう評価していいのかわからない。何を表しているのか、何を伝えたいのかわたしには理解できないものも多い。
なので考えるな感じろ的なこと?と思いながら見ているんだけど、それでも印象に残ったものがいくつかあったので羅列しておく。
以上、やっぱり抽象絵画や現代アートはまだ楽しみ方がわからないなーと思いながら回った日でした。でもこんなにたくさん抽象絵画に触れることも初めてだったのでこれはこれで楽しかった。もっと楽しみ方がわかるようになるといいな。
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