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ぶれない、ナイ・ブリックス

今の体温 35.5

昨年、「キャロル&チューズデー」という良作アニメが放送された。
音楽好きな女の子2人が出会い、デュオとしてデビュー。ライバルと切磋琢磨しながら、アーティストとして人ととして成長するという、最近めずらしい、まともな青春物語。

この作品のスゴイところは、劇中で使用されるすべての楽曲が本気のオリジナルであること。
アニメで本格的な劇中曲を作るという贅沢な試みはすでにフィギュアスケートを題材にした「ユーリ!!! on ICE」で行われているが(振り付けも現役の人気振付師に依頼。スケーターが実際に競技会で滑るという素敵なスピンオフまで起こった)、この作品では曲そのものにスポットを当てた。

ドラマ部分は日本の声優が演じ、歌はオーディションで選ばれた各国の実力派アーティストが歌う。
当然すべて英語で、バラエティに富んだ名曲ぞろい。「セリーヌ・ディオンの新曲だよ」と言われても信じてしまいそうな美しいバラードもある。
私はわりと本気で、そのうち大御所の大スターがカバーするんじゃ?と期待している。
カラオケにも入ってるよ!

そんな私がツイッターでフォローしているのが、主人公の1人キャロルの歌唱を担当したナイ・ブリックス。
クールで美しいアフリカ系アメリカ人の女性で、のびやかな歌声が素敵。アトランタにお住まいのようだが詳しいことはよくわからない。

このご時世だからたぶんアトランタも大変だと思うのだが、ツイッターではほとんどコロナについての言及がない。ビフォー・コロナとまったく変わらないペース、調子のツイートが続いている。
最初は違和感があったが、今は理解した。
彼女はそう決めてツイッターをやってるんだろう。
ぶれない、ナイ。

ナイ・ブリックスにとって日本のアニメの曲なんて大きなステップではなかったかもしれないけど、私は「キャロル&チューズデー」のおかげで彼女の姿や歌声を知ることができた。
いつまでも無事で音楽活動を続けてほしい。そして、より大きく飛び立ってほしいと願っている。

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