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クリスチャン・ディオール夢のクチュリエ展の話

まーじで!チケット全然取れなくて半分諦めかけてたけど、行けて良かった、夢の世界だった!
仕事の合間にコソコソやって(仕事してます…?よ??)奇跡的にキャンセル分であろうチケットが取れ、なんと4月中に観に行くことができた。
日にちが近くなってくるとキャンセル分解放されることがあるようなので、チケット難民の方は諦めないで執念深くウォッチしてみてください。

で、本題。
いやー、美の洪水に飲み込まれた!

創設者のクリスチャン・ディオールからはじまり、ファッション史に残る歴代のクリエイティブディレクターの名作をこれでもか!と惜しげもなく展示していて、夢のクチュリエのタイトル通り、本当に夢の中みたいだった。

元祖、ムッシュ・ディオール
秋の企画展楽しみ!なイヴ・サンローラン


ファッション通信のナレーションの声で再生される…ジャンフランコ・フェレ
恐るべき子供wとしてひときわ異彩を放つジョン・ガリアーノ


西洋の中で最初に日本に進出したブランドという歴史を持つディオール。日本との親交が深いブランドならではの、美しい日本文化との融合を味わえる展示が印象的。

1953年、鐘紡(漢字!)及び大丸と契約


これとか、


これとか、、!

ジョンガリアーノのこの時のコレクションが衝撃的すぎて大好きで、当時gapPRESSのコレクション写真を穴が開くほど何度も見返してたな…
(こないだ実家帰ったとき探したけど見つからなかった。物持ちの良さに定評のある私としたことが!)
ショーのときの白塗りトンチキメイクのインパクトが凄かったけど、こうやってドレス単体で見ると本当に細やかに作り込まれていて、ため息もの。

作り手の美意識と、職人の手仕事がタッグを組むと、本当に夢みたいなものを作り出せるんだね。
わ〜お花〜!って思ったら、羽根!!とか、
かすれペイント〜!って思ったら、スパンコール!!とか、
遠目から見て、近づいて見てわかる驚きとか、ぐるっとまわり込んで見ることができる正面以外のディテールとか…これは会場で見ないとわからないものばかりだ。

これ後ろにねじ巻きみたいなのついてんだ


プリンセスセレニティ(セーラームーン)の元ネタ?!ビーズ刺繍だったのね…



そしてとにかく、各セクションの見せ方が凝っていて本当にすごかった。
何度も行ったことがある現代美術館だけど、今までと全く違う空間!

展示の仕方に並々ならぬこだわりを感じた。
段差になるところは角のない緩やかな壁になっていたり、照明を落として余計なものが目に入らないようにしていたり、鏡を使って無限に続いているみたいに見せていたり。
美術館ってこんな見せ方ができるんだね。次の部屋は何があるのかな?ってワクワクしながら見た。
夢と現実の境界線があやふやになっていて、ふわふわした気分でブランドの世界観に入り込める素晴らしい空間だった。


このミニチュアドレスと靴や帽子などのアイテムをずらっと壁一面に配置した空間、素敵すぎて涙目。ずっと見ていられる。


室内なのに鳥のさえずりが聞こえて、お庭みたいになってる…

傾斜があるので気をつけてくださ〜い。のところでまんまとコケそうになったがw

プラネタリウムみたいにきらきらな部屋


様々なアーティストの手によりアート作品となったレディディオール

レディディオールのバッグコーナーは何となく取ってつけたような雰囲気を感じてしまったのだけど、DIORと言えば!なアイコニックなアイテムとして必要だったんだろうなと解釈。

会場全体を通して、そこかしこに現代アーティストの作品を忍ばせていて、その時代の芸術家と親交を深めていたというディオール氏のスタンスを受け継いでいるんだなということが伝わってきた。

メインビジュアルにもなってる高木由利子さんの写真たち、美しすぎる…
手塚愛子さんの刺繍アート、こういうの好きィ…


最後これだったの笑ってしまった。マリア・グラツィア・キウリ×ペニー・スリンガー 
モンテーニュ通り30番地を象ったという。ギャグじゃないんだ…?


そんな感じで、おなかいっぱい夢いっぱい!ええもん見せてもらいました!といった豊かな気持ちになる展示でした。
観に行けて良かった。

ふわふわ夢見心地で美術館を後にしたら、美の頂点から下界に降りてきたようなゴミゴミした街を歩いて今月もルビーパレスのサウナ&アカスリへ笑。
全く種類は違うけれど、これはこれで私にとっては夢見心地、なのでした。

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