マガジン

  • 夢境

    これはあくまで夢での出来事。 不可能が可能に、不自然が自然になる世界。 さあ、あなたも一緒に夢路へ。

  • いちごとハリネズミ

    いちご好きなハリネズミと仲間たちの物語。 作ることと食べることがだいすき。 可愛くてほっこり。 読み終わったら小腹がすく。 そんなお話です。

  • 切り取られた日常

    日々の生活で感じたことを感じたままに。 その時々の感情を込める。 自分で振り返る用にと作成したものを、皆さまにもお裾分け。

最近の記事

夢裡 vol.1

私はある大きな会社で働いている。 ガラス張りの高層ビル。 レンがオフィスで同期と揉めているのが遠目でわかった。 「レン!」 部屋をあとにする彼を追う。 あれ、ここどこだろう レンを追って外へ出たはずが、廃ビルに迷いこんでいた。 「え、」 まわりを見るとたくさんの孤児や乞食(こじき)に囲まれていた。 逃げようと宙へ高く飛ぶも、足をつかまれおろされた。 いつから持っていたのか、私の手にさげられている袋を欲しがっていた。 中にはお菓子やお昼に

    • 4月11日

      嬉しいのはわたしだけ? 丁寧で早いね 何でもできるね 任せられる いわゆる褒め言葉が嬉しくない それって私じゃなくてもいいのでは 私にじゃなくても言えることでは と思ってしまうから こんな能力がきみにはある こう言われた方が嬉しい 私だけっていう特別感があるから

      • 4月10日

        わかってほしいのは自分だ “わかってくれ”なんて言われてないのに 勝手にわかったようなこと言った 理解してるつもりでいた 知ってるつもりだった “いま”を生きすぎて “あのとき”を忘れてしまった 大事にしていたもの あのとき感じたこと 遠い記憶すぎて 砂の城だ 寄り添ってるふりをして 傍にいてほしかった 聞いてるふりして 話してた 今もあの時も変わらない

        • 3月24日

          みんなの想像通りに生きようとしてた わたしってどんな人だっけ 固い地面の上にいるはずなのに 足がどんどん沈んでいく 目線の先がぼーっとぼやける 真面目そう しっかりしてる 何でもできる 言われれば言われるほど そーしなきゃ って思ってきた みんなの期待を裏切りたくない でも、いつかそれが 自分を苦しめてることなんだ って気づいた それを気づかせてくれた人は誰だっただろうか それに気づけたときは何時だっただろうか あのときは生

        夢裡 vol.1

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        記事

          2月11日

          処方箋 からだの不調にはすぐ気がつくのに こころの不調には気づきにくい じぶんが思っている以上に こころは悲鳴をあげている 隣で見ているこちらの方が辛くなるほど こぼれ落ちる涙に 丸くなった背中に 優しく手を添えることしかできなくても 振り返った先に 進んだ先に いつも傍にいるよ 手を繋いで一緒に眠ろう 重なったところがじんわりあったかい ほら どんな薬よりもよく効く

          2月11日

          2月7日

          時間が解決してくれる 時がたてば傷も癒えると言うけれど、 全てが悲しくて悔しくて辛いわけじゃなくて 楽しくて嬉しくて、大好きであったかくて そんな思い出もあったはず だから 怒って泣いて脱ぎ捨てたそれを 真っ黒にぬる必要はない 冷たくて凍えそうで でもなんとか耐えて 優しい言葉に救われて 少しずつ前を向けるんだ すぐには無理でも ゆっくりとかしてあたためよう 準備ができたら 真っ白な靴を履いて進もう きみがまたそれを脱ぐと

          2月7日

          1月25日

          ヒトは不思議なもので こちら側にいると、あちら側を気にするのに あちら側にいると、こちら側は気にしない こっちの気も知らないで、と言うけれど あっちの気も知らない 信じてる、と言いながら 裏切られた、と思う わかってる、と言いながら 思ってたのと違う、と感じる 好きなくせに嫌いだと言う 本当は何がしたくて何を言いたいのか それはキミがいちばん良くわかっている はずさ

          1月25日

          1月6日

          上から数えて4階の右から3部屋目 カーテンがあいてるあの窓 オレンジの明かりが目立つ 黒いソファーが見える ベランダには揺れる葉 わたしがあそこに住んだら 部屋のドアをあけて靴を脱いで 冷蔵庫に直行するんだ 鞄もコートも放り出して ソファーに体をあずける 右手には冷えた缶 電車が通る音がしてベランダをあける 隣からはテレビの音 この時期にしては暖かかったためか 窓のあいてる部屋が多い いろんな音といろんな匂い 見上げて3秒

          1月6日

          1月5日

          ドラマでよく見るシチュエーションが目の前に広がっている ああ、ここから思いつくんだ これが物語へとつながっていくんだ モノレールが行き着く先は終点じゃなくドラマなのでは なんてキザな台詞が浮かぶほどワクワクする 生活していると見過ごす小さなことも わたしには原石に見える ここはわたしに似合わないけど 街に溶け込めるように着飾って つり革につかまって揺られながら終点を目指すんだ 家についたら綺麗に磨いて並べよう いつかみんなにも見てもらいた

          1月5日

          11月16日

          自分が幸せじゃないと 他人を幸せにできない この人のために頑張らないと この人のためなら寝る時間を削ってでも そう思って頑張ってきた でも気づいたんだ わたしが元気じゃないと わたしが楽しくないと わたしが寝てないと 全部台無しになるってこと わたしと あなたと 一緒に。

          11月16日

          11月10日

          何がそんなに嫌なんだい 何だってそんなに刺々しいんだい わたしを見てごらんよ このつるつる具合 そのトゲで身を守ってるっていうのかい でも守るはずのそのトゲは 大切な人も傷つけてしまうんじゃないかい わたしにそのトゲは刺さらないよ つるつるだって守れるんだ それならいっそ トゲを脱いで自分も大切な人も どっちも守ろうじゃないか

          11月10日

          10月2日

          気まぐれは心臓に悪い。 目がさめたらカラダがラーメンみたいになってた ほんとなんだって もう、ふにゃふにゃのヨレヨレ ずーっと波にゆられてるみたいな 前もって言ってほしいよね こっちにも準備ってものがある 2か月後はこのラーメンはいらなくなるらしいで ついこの前、ナカマとした会話 今日はそれが先伸ばしになったって聞かされた もーなんなの やるならやる 男らしくいこーや あ、うちらの主人は女やった 髪は女の命 ゆーからな

          10月2日

          9月30日

          笑いの波は突然に。 久しぶりにお腹をかかえて笑った どんぐり え、なんのこと? って普通なるよね 笑いのツボ?スイッチ?がONになっちゃってたんだろうな 端から見たら変な人 端から見なくても変な人か あれってどこから湧いてくるんだろう いや、押し寄せてくる感じか 引いたと思ったら満ちるみたいな 笑うのは体に良いらしい なんのこっちゃ

          9月30日

          9月29日

          花より月より団子、のわたしです。 疲れてるなって感じるといつもより優しくなる 普段が優しくないとかじゃなくて 優しさレベルが5から10になる感じ(最大が10ね) 美味しい 嬉しい 楽しい わたしの言葉や表情をいつだって一番覚えてる わたしよりワタシなキミ お花見をしたこともないし お月見もしたことないけど あなたがくれる団子(やさしさ)が なによりの好物

          9月29日

          9月28日

          聞いたフリするわたし。 そうそう、それでね 最近、話し手になることの方が多い 今まではわりと聞き手 話すのは得意ではなかった 誰かと話せるタイミングに限りがあるからだろうか 今夜なに食べようか 何肉解凍する? “ご飯炊かないとだし、ピーマッ ” 豚肉多いから豚にしよ! あ、あとさ なんであの時話を遮っちゃったんだろう てか、わたしが聞いたくせに決めてる はぁ もう少し自分にゆとりを持とう

          9月28日

          9月27日

          話すのって大事。 お風呂とかトイレとか寝る前とか ふと考えることってあるよね 気づいたらブツブツ独り言いってたり でもそれらの言葉って フワフワ浮いてるだけ 順番も意味もなく漂ってる それも心地良いんだけど 時にそれだけじゃ満足できないときもある そんなときは言葉に重さや意味を持たせる ひとつひとつあみで捕まえてよく見て “名前”をつける その作業がけっこう大変で助っ人が必要になることもある 一緒に名前をつけて整理して

          9月27日