見出し画像

今の私。

 病気のことをnoteに綴りたいという気持ちはあるものの、なかなか筆が進まず。私の中で、入院が過去のこととして処理しきれていないからかなと考えていました。まだ上手に言葉にできない、そんな感じです。言葉にしようとすると色々な気持ちが溢れてきて、手が止まってしまう。退院して1か月も経っていないので、当然と言えば当然なのかもしれないけれど。好きなことができないのは、結構つらい。

 もうすぐ卒業式。最近気持ちが沈んでいるのは、その影響が大きいのかもしれません。ずっと楽しみにしていた袴は着たいし、最後だからみんなと写真も撮りたい。4年間頑張ったから、卒業証書もきちんと受け取りたい。でも、行きたくない気持ちが大きいです。どうしたものか、やだやだ期に突入してしまいました。当日袴を着せてもらったら気分が上がって意外とすんなり会場に入れるのかもしれませんが、今は不安の方が大きいです。嫌なものは嫌だし、不安なものは不安なのです。
 卒業式に行きたくないのは多分、みんなを見たら孤独感を抱えてしまうから。みんながキラキラ輝いているなかで私は、「式が終わるまで体力がもつのかな。」なんて考えている。みんなと違うと感じてしまう。考えないようにしても、どうしてもぐるぐる考えてしまう。卒業後に向けて準備をして希望に満ち溢れているみんなも、この状況に置かれている私も、悪くない。誰が悪い訳でもないのが、また悲しい。今日を生きるのに精一杯の私にとっては、ハードルが高いイベントです。
 袴を着たら傷口が見えるのも、不安のひとつ。傷口というより、傷の上に貼っているテープが見えてしまう。手術したことを知らない人に「どうしたの?」って聞かれるかもしれないなぁ、と思うとまた気が重くなってしまいます。声は多少回復してきたけれど、まだまだ完全復活には程遠い。ざわざわした会場で会話をするのは難しいかもしれません。つい考えてしまうこと、心配なことがいっぱいです。
 卒業式は最低限のプログラムをこなして、将来後悔しないくらいの写真を式の前後に撮れたらいいことにしました。後から見返したときに、友達との写真がなくて悲しくならないように。写真だけは、しっかり撮りたいな。卒業式という一大イベントが終わったら、少し気持ちが落ち着くかもしれません。落ち着かないかもしれないけれど。これは、終わってみないと分からないからね。

 普段は振り返り式の闘病記を書いているので、リアルタイムで私のことを発信するのは少し珍しいかも。たまには、いち香じゃなくて私としてつぶやいてみるのもいいですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?