雨雲の切れ間から。

しとしと雨が降り続いていた。

光りもなく、どんよりと暗さだけが広がる空。

気持ちまで連れて行かれそうになる。

いつまでもいつまでも、それは変わらないと思っていた。


けれど

それは一瞬の光りに止められてしまった。


きみが、

君が。あまりにも綺麗に笑うから。

まるでそれが太陽のように美しいから。

「きっと明日は晴れるよ。てるてる坊主作ったから!」

だなんて、子供じみた言葉で。

僕の世界を綺麗に魅せてくれたから。


【雨雲の切れ間から】

(君の目映い程の笑顔が、ずっと離れないんだ)

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