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『がっこうぐらし!』が大好き

私は、アニメオタクではない。

そんな私は今回、2015年7月から放送されていたアニメ版『がっこうぐらし!』が超超超大好きだという話をしたい(少々ネタバレを含む)。特に、私はこのアニメの初回の第1話が好きすぎて、定期的に何度も見返したくなってしまい第1話だけを軽く10周以上回している。本当にオタクではない。


前情報を何も得ていない状態でのこの作品へのぱっと見の印象は、一般的な「日常アニメ」であった。当時、私は『きんいろモザイク』や『ご注文はうさぎですか?』に熱中しており、日常アニメにおけるとてもかわいいキャラクターとほのぼのとしたストーリーへの魅力に取り憑かれていたため、きっとこの作品の中でもかわいい女子高生たちが周りの学生や先生たちとキラキラした学校生活を送っていくのだろうと予想していた。

本当の本当にこのアニメの主要キャラクターたちがかわいすぎて好みにどストライクだったため、アニメを見始める前に、私の中の「萌え」の心が非常にくすぐられたのは今でもはっきりと覚えている。

しかし、私はオタクではない。そのため、アニメの視聴をスタートさせてからは口角を一切上げることなく、真顔で無の心で見進めていくことになる。


そのような表情でアニメを見進めていく中、第1話のラストでこのアニメがただの日常アニメではなく「ゾンビアニメ」であると知ることになる。度肝を抜かれて本当の真顔になった。『バイオハザード』シリーズ作品のファンであり、常日頃からゾンビと遭遇した際の対処方法を頭で考えながら街中を歩いている私が、アニメ内でのまさかのゾンビ登場の展開にビビるとは思ってはいなかった。そのビビっている自分自身に1番ビビることになったのである。

いわゆる日常アニメ「詐欺」に出くわしたのにも関わらず、私にはその詐欺に裏切られた不快感が全く無く、むしろ「コノヤロー!やりやがったな!」という謎のニコニコとした感情が生まれると共に、このアニメに対する好奇心に更に大きな火を付けられたのだ。

この第1話を何度も視聴していると、日常アニメっぽいシーンの最中の曲の歌詞や黒板の文字、食事の内容など様々なところに明らかな違和感を感じるようになり、これが実はゾンビアニメであるのだということを匂わせるような表現が多数存在することに気が付く。

例えばここがこうなっていてこういうことを暗示しているんだよ、というように長々と私の十八番の早口で語ってしまうと、悲しいことに私がまるでオタクであるというような誤解をされてしまうため、これが気になる方は自分自身で第1話を何周も回してほしい。そして、このアニメにおけるかわいい日常と怖いゾンビとが混雑するカオスな魅力を是非とも体感してほしい。


ちなみに、この作品は実写映画化されている。その実写版『がっこうぐらし!』を見た私が、自然と真顔で無の心になっていたのは口が裂けても言えない。今考えてみると、あれはどんなゾンビよりも怖かった。



あと、話すのを忘れていたが、私ががっこうぐらせない人生を送ってきた話はまたどこかで。

嗚呼