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詩:yuragi


ゆっくりと更ける夜を

冷めていく部屋の温度で感じながら

別に何もないけど、から生まれた

豊かで切なく、温かいが脆い なにかを

そっと近くに寄せる これが見えたなら



ブラインドから見える外の光が

尊く床を照らす 夜と朝のちょうど真ん中



朝になれば きっと みんな知らん顔で

日常が 頭や 心を 覆う

だから あのとき そこにあったと

微かな記憶だけを頼りにして

またきっと夜更かしを繰り返す

手先が冷たい



分からなくなって きっと問う

待ち受けるのは 冷たき沈黙 であれ

おりこうさんに頷いて

深い眠りにつく 午前四時





【追記】1年前くらいに真夜中のテンションで書いたこれを今さら更新する。







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