見出し画像

カメラを買う前に読むnote #2 一眼レフとミラーレス一眼の違い❶

#1で買うための基準の中に一眼レフかミラーレスかというものがありました。
全くカメラに触れたことがない人にはこの2つの違いなんてよくわからないと思います。
#1では重さが違うとだけ書きましたが、同じ一眼カメラなのに何故重さが違うのか?それぞれ順を追って説明しましょう。

◆デジタル一眼レフ
一眼レフというのはフィルムカメラ時代から基本的な構造が変わっていません。
(一部の機種はそもそもの構造が違い、この説明に当てはまらない物があります)
言わばデジタル化されてフィルムを使わなくなったカメラです。
被写体を見る構造も変わっておらず、レンズ→鏡→ペンタプリズム(又はペンタミラー)→ファインダーの順番に光を通して見るように出来ています。
そしてシャッターを切ると鏡が上にパタンッと上がって、その奥にあるイメージセンサーに画を投影します。

こちらが鏡

そして緑に縁取られた四角いのがイメージセンサー


ペンタプリズムというのはガラスの塊のような物で、鏡に反射した画をまた鏡で反射させるとファインダーで上下反転してしまうので、そうならないよう画の向きを正しくし、被写体を鮮明にファインダーへ映し出す為の部品です。
また、この効果を鏡を使って出すペンタミラーという部品を採用している機種もありますが、やや見づらく、あまり評価は高くありません。
そしてこれが重たい原因の1つでもあり、この部品と鏡が付いていることでカメラ自体の厚みの原因にもなっています。

では、ここから一眼レフの長所と短所を書いていきます。
◆長所
・バッテリー持ちがいい。
アナログ式でファインダーから被写体を見る為、余計な電力を使いません。
モニターを通して被写体を見続けるとバッテリー消費は速いですが、その場合シャッターを切って撮り終わるまでタイムラグが発生し、画がブレたりするので一眼レフを使う人はほぼファインダーから被写体を見ます。

・機体の大きさに比例してグリップも大きい為しっかりと握れる。

・ファインダー、モニター共に肉眼と同じ状態で見れるので多少暗い場所でも撮影しやすい。

◆短所
・重たい。

・機体が大きいので女性には持ちにくい。

・シャッター音が大きい。

・ファインダー、モニター共に肉眼と同じ状態で見る為、撮り終わるまで出来上がりがわからない。

あれ?
長所と短所で同じようなのない??
と思ったあなた。
鋭い。
そうなんです。
一眼レフは長所と短所がほぼ同じなんです。
人によっては大きくて持ちやすいが、人によっては大きくて持ちにくい。
肉眼と同じ状態で見れるが、撮り終わるまでどう写ったかわからない。
文字だけだと伝わりにくいのでこちらをご覧ください。

テーブルの上のコップがモニターに写っていますね?
これが「肉眼で見ている状態と同じ」です。
モニターでもファインダーでも、この状態で見えます。
実際、カメラをどかしてもこの明るさで見えてます。
そしてこのまま撮ると

……

こんなに暗く写ってしまいました。
これが一眼レフの長所と短所が最も重なる部分です。
ファインダー越しでは全くわかりませんが、撮る際の明るさの調整を失敗するとこうなってしまいます。
フィルムカメラ時代から使っている人にとってはごく当たり前のことなので、プロでも一眼レフを愛用している方はかなりいます。
ただ、これから始めようという方にとっては、この調整がかなりのハードルになり、躓いて撮るのをやめてしまうなんてことも多々あります。
逆にこれが面白いという人や、フィルムカメラもやってみたいという人にとってはこのシステムが合っていると言えます。

はい、以上が一眼レフについての説明でした!
#3でミラーレスについて御説明するので、それを読んでから一眼レフとミラーレスどちらが合っているかを考えてみて下さい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?