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生きてこそって

「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」

映画を見て泣く。

こんなに尊く、大切だと思える行為をしたのはいつぶりだろうか。

スクリーンの映像に釘付けになり、

ポップコーンと飲み物が残る。

そうなってしまったことは、今まであっただろうか。


上映後、

隣にいた彼女に涙は見せまいと、首を上に曲げてみたが、視界が鮮明になることはなかった。

でも、隣の彼女の方が泣いていたから、きっとぼくが泣いていることに気づかなかっただろう。(気づく)


「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」

そんな尊くて大切な映画に、ぼくは出会った。



この映画の大枠だけ説明すると、

福原遥さん演じる高校生の「百合」が、戦時中の日本に"タイムスリップ"して、水上恒司さん演じる特攻隊員の「彰」と出会い、恋をするというもの。

観る前の感想としては、よくあるシチュエーションの映画だなと思った。(生意気ですみません)

タイムスリップした百合が、彰に惹かれていき、恋をする

彰も百合に段々と惹かれていく

そんな中で戦争が始まる

百合は戦争に行ってほしくないと説得したけど、彰はそれを聞かず戦争に行ってしまう

彰が戦争で亡くなってしまい、百合が悲しみに暮れる


ザックリとこのような展開を想定していたのだが、

実際には、

観てからのお楽しみということで。

(生意気にネタバレなんか気にするな)


そんな生意気なぼくが、この映画を見た次の日、改めてどんな映画だったのかなと考えていた時、

"タイムスリップ"

という設定が良かったなと感じた。

映画の冒頭にあるのだが、百合は学校に対しても、家族に対しても不満を抱えていた。

裕福とはいえない生活

クラスから孤立

大学進学か就職かの選択

色んな葛藤から、百合はイライラしていて、未来に希望が持てない、未来に希望を持ってはいけないとさえ思っているようだった。

そんな現状の中、ひょんなことから戦時中へタイムスリップすることになる。


戦時中というのは、明日生きているのかわからない状況で、いつ戦争に行ってもおかしくないし、いつ戦争の被害に遭って命を落とすかもわからない。

一方、現代というのは、戦時中よりは明日生きている可能性が高く、食べる、寝る、勉強する、仕事する、遊ぶなど、一定の安心感を持って暮らすことができている。

そんな単純な話ではないとわかっているけど、

不満を抱えながらでも生きていられること

仕事に行きたくないと思いながらでも仕事できること

勉強したくないと言いながらでも机と向き合えること

決してそれらは当たり前なことではない。

百合は実際に目の当たりにして感じていたけど、実際には経験していないスクリーン越しのぼくにも響くものがあった。


辛くて叫びたくなるような日々

逃げ出したくなるような日々

人それぞれ、色々な日々があると思うけど、

全部、生きてこそである。


叫べることも

逃げれることも

全部、生きてこそである。


SUPER BEAVERの「儚くない」の歌詞にもあるやつだ。

"生きてこそって"

いい曲なので、是非聞いてみてください。


あ、違った。(違ってはないけど)

映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」

お時間ある方は是非見てください!

代官山にある「一芯」美味しかったな〜
卵焼きが卵焼きじゃなかった😂
フワフワしすぎて、、

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