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大学時代のアルバイトの思い出

はじめに

新年度になりましたね。新しい環境で生活していく方も多いと思います。俺は2013年に大学へ入学したのですが「もう10年経ったのか!?」とビビっています。

昔のことを色々と思い出し懐かしくなったので今回はその回想的なやつです。アルバイトで勤めていたコンビニ(ローソン)のことを書きます。特にオチなどは無いです。

※2800文字くらい

本編

京都で下宿していた三年間はコンビニ(ローソン)でアルバイトをしていた。勤務先のコンビニのオーナーは、街中にあるごくごく普通のコンビニとオフィス街にある割と忙しいコンビニの二店舗を経営していた。

俺が働いていたのは前者で、朝昼はパートのおばちゃん夕方は大学生が深夜はフリーターがシフトに入っておりこれも一般的な構成だと思う。お客さんが少ないこともあり、かなりのんびりした雰囲気だった。勤務中も普通に雑談をしていた。

そんな感じのため夕方シフトに入っていた大学生たちの中には交際関係に発展した人たちもいた(言うまでもないですが俺はそういうの一切無いです)。同い年の女の子のアルバイトから惚気話を聞かされまくったのを今でも覚えている。

俺は「これ別れたらクッソ気まずそうだな〜」と思っていた。記憶の限りではその通りになったと思う。

これに嫌気がさしたからではないのだが、シフトを夜勤中心に変更した。どうやら夜勤の一人がオーナーと喧嘩しブチ切れて辞めたため、夜勤が店長と先輩しかいなくなってしまったからだった。

コンビニ夜勤の良いところは、暇な点にある。納品でソフトドリンクや日用品、アイスクリーム、パンなどを並べたり、弁当などの廃棄を確認したり、店舗の掃除をしたりとやることはあるのだが、それさえこなせば自由だった。これらも要領を覚えれば苦では無い。

店長とシフトの時は店内で(店長はバックヤードに一生籠っていた)、先輩とシフトの時はバックヤードでサボり倒していた。当時はTwitterには俺みたいな深夜バイトのフォロワーが5人ほどおり、くだらない空リプを投げ合うなどもしていた。

「俺たちコンビニ夜勤四天王!ワラッ」とTwitterでバカ騒ぎしていたのが懐かしい。ちなみにこの5人は俺含めて全員が大学を留年か中退か、卒業後は既卒無職になって無事人生が”終焉(おわ)”りかけたので、コンビニ夜勤している人間は基本的にはどっかおかしいんだなと認識している。

また一緒にシフトに入っていた先輩がとても面白い人だった。バンドをしているフリーターで女好きというバンドマンのテンプレみたいな(知らんけど)のだったが、とにかく話が面白くて終始爆笑していた。話の内容はほとんど覚えていない。しょーもない下ネタとかだったんだろう。

普段はおちゃらけているのだが、時々「相手が自分の身を切ってない謝罪は受け入れるな。言葉だけならいくらでも並べられる」など真面目に人生観を語っていたのも記憶に残っている。

深夜に来店する客も面白いというか特徴がある人が多かった。もちろんあだ名をつけて先輩と盛り上がっていた。これを書いていると段々と昔のことを思い出してきたので、あだ名についても書く。

ちなみに、こういうあだ名が付いた客のことを「ネームド」と俺は呼んでいた。

桃太郎
30代くらいの男性。いっつも作務衣を着て来店し「鬼ころし」を2パック購入していたので先輩が命名した。振る舞いについては普通なので特に書くことなし。

買い遊魚
50代くらいの男性。店舗を延々と徘徊している姿を見て「回遊魚」と掛けて先輩が命名した。深夜だけでなく朝や夕方にも出没し、女子大学生のアルバイトに執拗に絡んだので出禁になった。

ぬるじい
70代くらいの男性。深夜3時頃に来店し日本酒ワンカップをレジに持ってきて「ぬるめに頼むでェ!」と叫ぶのが由来。女性客がいると「女がこんな時間に出歩くな!」と叫ぶ。何故か俺は気に入られてたまにお菓子などを買ってもらっていた。

霊能者
50代くらいの女性。一生虚空に向けて独り言を呟いており「霊でも見えてんじゃね?」と先輩が言ったのが由来。マジで一生ベラベラなんか言ってるがレジで「温めますか?」など聞くと「はい、お願いします」か「いいです」と普通に返す緩急っぷりがツボで個人的には好きだった。ぬるじいと会敵したときは「ヤバいやつ同士のバトルや!」と先輩と盛り上がったのだが、ぬるじいはヤバさを察知したのか絡まなかった。

ヤクザ
40代くらいの男性。からあげくんを入れ忘れた時に死ぬほど怒られ、アパートまで謝罪訪問に行ったあとに先輩から「あのマンションはヤクザばっかり住んでるから注意せえよ」と言われたのが由来。基本的にデカい声で接客すれば問題無かった。

ジャンプくん
20代くらいの男性。月曜朝の本の納品タイミングに合わせて来店し立ち読みをして帰っていた客。本を陳列する作業の邪魔であり、キレた先輩がソイツの周りをパレットで固めて「封印」してからは来なくなった。

ホスト&ギャル
20代の男女。深夜にハマりすぎる存在だったのであだ名がついた。いつも二人ペアで来店していたのだが、途中から別々に来るようになって先輩と「別れたんすかね」「さぁ?」と話したりしていた。

思い出した限り書いてみたが振り返れば懐かしさしかない。朝勤や夕勤のバイト仲間にネームド客の話をしたら基本的に全員がドン引きし「夜勤シフト入るのはやめよ…」と思われたりもしていた。面白いと楽しんでいたのは先輩と俺だけだったらしい。

このように客の治安が最悪な夜勤だが、バイトの態度もまた最悪みたいなところがある。当たり前だが好き好んで深夜にバイトしている人間は相対的に日中バイトしている人らより最悪になる。

例えば夏場にアイスクリームが納品された際、ドライアイスも入っているのだがそれをシンクに移動させ水をぶっかけて馬鹿笑いしていた。ドン引きするくらい白い煙が発生し、店内の床が雲に覆われたようになるのが面白かった。たぶん深夜のテンションだから楽しめていただけだが。

今の時代にSNSに載せたら炎上するだろうし、他にも色々あるのだが思わぬところで燃えたら嫌なので気になる人は俺と遊んだときに聞いてください。

最終的に働いていたコンビニは潰れてしまい「忙しいほう」のコンビニで夜勤をすることになったのだが、こっちも別の意味で”終焉(おわ)”っていた。長くなったので機会があれ書きます。

おわりに

振り返ると色々と懐かしい気持ちになりました。

コンビニ夜勤といえば昔はやる気ない大学生が多かったのですが、最近は外国人のアルバイトが増えていて時代の移ろいを感じます。

本記事をお読みの方で春から大学生になった方がいましたら、コンビニ夜勤は避けたほうがいいと思います。

次回記事

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

以上

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