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3LDK庭付き一戸建てに一人で住んでいました



はじめに

一応前回記事(みたいなもの)。

※2600文字くらい

本編

大学を卒業し既卒無職で図書館と自宅を往復する大正時代のニートのようなプラプラした生活をしていた。また無職で特に失うものもないので、集落丸ごとヤバいです!みたいな地域にも突入したりもしていた。

このヤバ集落たちについてnoteに書きたいのだが、西日本特有の地域事情があるので記事にすることが出来ない。非常に残念だが、これも「Twitterとnoteで書いていないデッキ」に入っているのでご興味がある方は聞いてください。

町内会ごとヤバイ
勝手に通ろうとすると「揉める」

しかしそんな日々が無限に続くわけもなく、月日が経過するにつれて「お前働けよ」という両親や祖父母からの圧力が高まり就職することにした。

選考先の企業で面接を受けた際に「最初の配属は関東になりそうですが構いませんか?」と聞かれ、別に関西に思い入れとかないので「ッス」と返事をした。

東京か神奈川だろうし。すると茨城県へ赴任することになりますと後日に連絡を受けた。茨城県かぁ〜。茨城県ってアレか…陸奥国とかあった?

茨城県…?

当時の脳内MAPとして、関西以外については三重県と東京都くらいしか認識していなかった。その辺しか行ったこと無いので。平安貴族みたいな地理感覚と考えてもらえばいいです。

しかし意外かもしれないが関西から茨城県へのアクセスは実は良い。神戸空港から茨城空港までフライト時間は1時間弱だ。大阪市内から神戸空港まで1時間ちょっとなので、2時間くらいで自宅から茨城県まで行ける計算になる。江戸時代にあれば西国大名が泣いて喜んだに違いない。

そういうわけで茨城県に赴任することへの抵抗はそこまで無かった。ありがたいことに住居と車は会社に手配して頂いた。ほんの少し前まで既卒無職だったカスにここまでして頂いて申し訳ないが甘えた。

驚いたのが住居。てっきりワンルームのアパートでも案内されると思っていたら、3LDKの庭付き一戸建だった。平屋ではあるが問題なし。さすが茨城県。土地が余りまくっている。

ちなみに「一人で住んでいたら近隣住民から異常者扱いされません?」と聞くと「この辺の区画は全部会社のもので住民も社員ばっかなんで大丈夫ですよ!」とのことだった。別に社員=ヤバくない、という構図にはならんだろ。

近隣住民に挨拶をして回ると当たり前だが家庭持ちばっかりだった。ですよね。一人だけ二階建ての一軒家に住んでいる独身男性の社員がいて「ヤバいな」とは思ったが…。つまり俺もそう思われているんだろうなって…。

それはさておき既卒無職から庭付き一戸建てに住んで車もあてがわれた社会人男性にジョブチェンジした。人生何があるか分からんっすね。

ただ、そうなんでも都合が良いわけでもなく。

まず立地。最寄り駅まで車で50分。あまりの遠さに爆笑してしまった。そっから東京まで行こうとすれば電車で1時間半。特急で。電車は一時間に2~3本だったと思う。移動に掛かるコストがデカすぎるので東京に行ったときは必ず一泊以上した。

辺鄙な場所なので周辺に娯楽施設などあるわけもない。配属された部署が超ホワイトであり、ほぼ定時上がりだったので19時前には夕飯と風呂と洗濯を終えていた。

暇すぎて狂いそうだった。車で20分くらいの場所にある図書館にほぼ毎日通い『猿の惑星』を全シリーズ視聴するくらい暇だった。通いすぎて図書館の人とはまあまあ仲良くなった。

休日に至ってはイオンモール水戸にほぼ毎週行っていた。便利すぎるので。車社会だとデカいショッピングモールが超便利なことを実感した。こういうの実際に経験しないと分からないもんだなと思った記憶がある。

但し一ヶ月半も経てば「飽き」がきたので、今度は長野県とか宮城県に朝3時発でドライブに行くなどしていた。長野と宮城はまた行きたいと思っている。

一応会社に「これプライベートの旅行に使うのは流石に駄目ですよね?」と聞いたら「安全運転でお願いします!」という回答で笑った。

そんな場所なのでお察しと思うが庭も二週間くらいで雑草に完全に侵略されて””終焉(おわ)””った。最初は頑張って草むしりしていたが根っこが深すぎて腰ぶっ壊れかけたのと、冷静に考えれば庭でやることないなとなったので。

住みたての頃

三ヶ月も経つ頃には完全にジャングルみたいになっており一つの生態系が出来上がっていた。「今度一軒家に住むなら庭じゃなくてガレージがあるやつにしよう」と固く決心した。

ちなみに除草剤は撒こうとしたら「近隣の田畑に悪影響が出るかもしれないのでダメです」と言われた。私用で車を乗りまくるのはいいけどこれダメなんだと驚いた。基準が謎。

部屋も完全に持て余していた。一人で3LDKに住んでも、基本的に台所かPCとベッド置いてある部屋しか移動しないので二部屋余る。

リビングもあるけどPCの前で食事してた。オタクあるある

なので高校・大学時代の友達とかフォロワーをガンガン招待して泊めた。よく遊んだフォロワーに至っては「玄関の鍵空けておくから勝手に入って」と伝えていた。目覚めたらフォロワーが家にいる体験はウケるので良い。

などと色々と書いたが茨城県の赴任生活は暇と退屈と自然に囲われた大変有意義なものだった。もう一度配属になったらどうする?という問いには「行きますよ」と答えているくらいには。

旗竿地に建つ三階建てのクソ細い家や、二階分をぶち抜いた謎マンション(つまりマンションなのに玄関が4階と5階にそれぞれある。ベランダも二つ、トイレも二つ。内部は独立しており階段で繋がっている)など色々な物件に住んだことがあるが、庭付き一戸建ては茨城県が唯一の経験になっている。

ちなみに家賃と車代はタダ(ガスと水道と電気も払った記憶ない)だったこともあり金がアホほど貯まったが大阪に戻ってきて全部使いきった。おわり。

娯楽が多いのも問題なのかもしれない。本人の意思の問題か。

おわりに

なんかこのまま彼女ナシ独身が一生続きそうなので、もう交際も結婚も子育ても全てすっ飛ばして中古住宅をリノベして私設図書館とか作りたいな~~~って最近は思っています。けど、そしたら一生大阪か~~~。

大阪かぁ…。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

以上

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