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北海道一周旅<DAY2>函館

<DAY2>函館-いか踊りのBGMにうなされる-

さて函館2日目。今日は前日の倍忙しくなるぞー。

宿では美鈴珈琲のモーニングが無料だったのでサクッといただいて、まずは歩いてすぐの五稜郭タワーへ向かいます。五稜郭タワーが歩いてすぐということはセイコーマートハセガワストアも歩いてすぐという事なので、宿変してホント大正解。元の宿だったら多分「市電乗るのだりぃ」とか言ってヘタしたら昼まで時間溶かしてた気がする。

五稜郭タワーの中へ入るとまずおみやげコーナー、その先に植物園のように緑に囲まれたガラス張りのスペース、そこに砲台と土方歳三像、更にここではフォトスポットパネルの土方ニシパにも会えて、それぞれの神々しいオーラに圧倒されて。天井が高くて光が差し込んでとても気持ちよかったです。

大河クラスタでもあるのでひとりぶち上がってしまった
キャー土方様〜!て脳内でうちわ振っちゃうオーラ
もういっちょうちわ。原作のこの名台詞グッとくるよね

まだ時間も早かったから展望台も人がまばらで本当に美しい五稜郭の構図とその歴史を再度学び、街並みも360度ゆっくり見られてとても良いひととき。

桜の時期にもまた訪れたい美しさ
のる映えする座り土方像(のる映えさすな)
撮影しそびれてて泣いてたら神の子から送られて来た色紙

五稜郭タワーを堪能したあとはお隣の五稜郭公園へ。

「おばあちゃん、明日本番でまた来るんでしょう?昨日の予定消化できなかった分、今日は倍忙しいんだからね!」「違うの!これはあくまでも下見なの!ちょっと見るだけだから!」てセルフつっこみしながらスンと入場したのに、例の橋が見えたらもう全然ダメだった。

ガイドツアーでシャカシャカドボンモサ…
体験が出来るオプションもあればいいのに

道頓堀ダイバーの気持ちってこれか~!て爆上がって助走つけてお堀ダイブしたい気持ちを堪えるのホントしんどすぎて…みんなよく普通に歩いてるな…とあくまでも見た目はスンとしつつ脳内では叫びながら、タブレット片手に各話名場面とフォトスポットパネル回収セルフツアーを勝手に開催。

バラガキとガムシンは兵糧庫の中にいる
井戸思ったより小さくてびっくりした
明治の人細すぎん?

そんな五稜郭公園は相当楽しかったんだけど、あまりの暑さにさっき見かけたハコニワジェラートをいただきにもっかい五稜郭タワーへ寄って、ちょっと涼んでからゴールデンカムイ展に行きました。平日だからか貸切状態で心ゆくまで堪能しちゃった。

ハスカップ&パッションフルーツ&とうもろこし
入店してすぐにあるパネルが良すぎて
入口で膝から崩れそうになった(迷惑)
札幌会場からはそれまで出迎えてくれた科博版から
道内版にバトンタッチされたニュー・ヒグマ氏
水曜日のグンソウドノ
貸切状態の今なら使える…!
と取り出したバーニャうちわ

展をじっくり堪能したあとはようやくお昼。市電で函館駅方面に向かって狙ってたお寿司屋さんに入店。ここらの海鮮丼相場を調べたら大体2~5色なのに対してここは10色丼しかも赤酢と知ってもう即決。予約なしでいけたけどこの日はわたしで最後だったらしく(次の人お断りされてた)危なかったー。

いっぱいあるのをちょっとずつ食べたいタイプなので
おたくだから「鶴見中尉殿!」て駆け寄ったけど
一般の方が改札出てまず見るのがこのパネルなの
トラウマにならん?

そしてこの後は元町散策という名の登山に向かったんだけど、この日もま〜〜〜暑くて脳がちょっと溶けちゃってたから、10色丼後に別腹桃パフェのお店行く筈だったのを思い出したのが登山の途中で。そのショックでもう何もかもが嫌になってしまい、他の重要文化財は全て墓地に送って(厳密に言うと足を踏み入れたものの冷房がぬるすぎたりして耐えきれんかった)旧ロシア領事館だけ召喚しに行きました。

一応摩周丸の辺りも行ったけど
入口までのこの距離でもう無理だった
一部の界隈ではポピュラーな聖地
馬じゃなくても怖くて震えるこの角度よ
体幹とかないから転がらないよう必死
一瞬ドアの所から人影が見えて(気のせい)
鶴見中尉殿が見てる!て悲鳴を上げかけた
この周辺本当に誰もいなくて別の意味で怖かった

旧ロシア領事館、今はもう足場が組まれて外観もほぼ見られなくなってた事を後で知って、暑かったけどこのタイミングで見られたのありがたかったです。ホテルに生まれ変わったらまた行きたいな、徒歩以外で。


感無量で旧ロシア領事館の撮影を終えた後は、もう少し進んでから坂を下ればちょうど函館どつく前電停に出るということで、端っこの入船町までがんばって(更に端っこの入船漁港まで辿り着けたら例の映画のロケ地だったんだけど無理だった)、電停着。

そして市電の時刻表を見たら「今日の港まつりはこの辺りでパレードするから以下の時間帯は市電止めるね、よろしく!」という意味合いの事が書かれていて、時計を見たらちょうど以下の時間帯になった所で絶望、しかしその直後に振替バス(10分間隔で巡回してくれて市電一日券が使える)が来る、というまたしても絶妙な試され具合に震えながら末広町へ戻って、次は楽しみにしてた函館市北方民族資料館へ。

資料館、素晴らしかった!何が素晴らしいかってまず冷房がヒエヒエ。あとロッカーがデポジット。いいんですか!?といいますか、ここで働かせてください!て脳内で叫びながらまた貸切見学しました。

こんなに広い北海道でさえこの分布図だと小さいのよな
民族衣装どれも工夫が凝らされてかわいくて大はしゃぎ
工芸品も繊細な細工が施されていてとても美しかった
セイウチの牙に精巧な絵が描かれてて北方の神絵師様すごい
ウィルタのトナカイがいたら迷わずちいトナするよねー
キロちゃんのマキリにここでも会えるなんて

大満足で資料館を出たらやっと涼しくなった上にマジックタイムまで始まって、情緒を激しく乱された状態でベイエリアを散歩しながら函館名所フォトスポットのラストを締めくくる金森赤レンガ倉庫へ。

この一枚のパネルの為に生きていると思える程さ
函館、助走つけてダイブしたい場所多すぎ問題
言葉を失うレベルで美しかった本日の茜色の夕日

もうね〜〜〜フォトスポット巡りのラストパネルのふたりに本当にグッときちゃって〜〜〜!函館湾の波止場から見る夕日も本当に美しくて海にも反射して煌めいててさあ!そんなあまりの素敵に暫く動けず(それか若干熱中症だった可能性ある)、「昨日今日でずっと試されの身ですが…とりあえずフォトスポットミッションコンプリート出来たので満足です…」て桟橋で最高タイムを過ごしてたんだけど。

突然その全てをぶち壊すけたたましい爆音が辺りに鳴り響いてマジで海に落ちそうになった。

なっ…?えっ、なに、えっ、えっ、なに、て心臓バクバクさせて振り向いたらちょうどワッショイはこだてが始まった音だったみたいで、それまでの静かな波の音や時折聞こえる鳥の鳴き声があっという間に全部「いか踊り」のテーマに上書きされて。

いか踊りは…なんかねえ、ナートゥのEDM版?て言えば一番わかりやすいと思うんだけど、めちゃくちゃ軽快でご陽気な曲なのね。シティポップナートゥでもいい。それを万単位の人々がエンドレスで踊り歌いながら街中を練り歩くとのことで、気になる方は上のリンク先の動画観てねって感じなんだけど、今でも気が狂いそうになるくらい即思い出せるレベルの中毒性あるからホント気を付けて!

今年は4年ぶりのパレード開催だったらしく、そりゃ市電も止めるし函館市民も全力で踊るし歌うわ、て一応納得したんだけど、とにかく最高タイムをいか踊りに強制シャットダウンされて正気に戻ったため、もう他のお店とかロケ地とか全く見ずに慌てて振替バスに乗って(車窓から狂乱いか踊りの様子を目の当たりにして震えた)逃げ帰って来たよね。


そして気を取り直してここでラッピのリベンジをね!しましたよ!あの時はあまりの暑さでどうかしてたけど、正気で考えたらチャイチキは過去に履修済だったので、今回はラッキーエッグとラキポテとガラナを氷別盛りでオーダー。

ほいで待つのを覚悟してたらものの10分もしないで呼ばれて。「まじでなんだったんだあの店…」と首を傾げながら絶品バーガーで函館最終夜を完璧に極めるわたくし。

ラッピはバンズまでカリッカリなのが最高

ところでこれは豆知識なんですけど、今回行けなかったハセストのやきとり弁当も、次回は食べたいチャイチキオムライスのオムライスも、どっちも豚肉を使っていることをご存じか?

昔ライジングのフードエリアに「やきとり」のれんを掲げてるブースがあってね、みんなで買って一口食べたらまさかの豚肉だったんですよ。

「これ鳥じゃなくて豚じゃない?間違えられちゃったかな」てびっくりしてたら函館出身の道民に「串に刺さってたらみんなやきとりだよ」って返されて。

「そんな…じゃあ、じゃあ銀杏はどうなるの?」て聞いたら「いいじゃんおいしいんだから!」て逆ギレされてね…まじかよ北海道すげえな…て本当に衝撃を受けたし、思えばあれが試され原体験と言っても過言ではないのだ。

夜の五稜郭タワーは冷たくて美しい

北海道に飛んでまだ2日なのに本当に色々あったな…としみじみしながら荷物をまとめてお風呂入って、でも出てくる思い出がほぼいか踊りに上書きされてたから、寝る前も無意識にいかを数えてたし多分夜中うなされてたと思う。

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