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「夫はひどい」の正体〜悲劇のヒロインに溺れていた過去の私

黒川伊保子さんの『夫のトリセツ』には、なるほど!と膝を打つ解説がいくつもあります。
(といっても、彼女の主張すべてに賛同はしていません)


今回取り上げてみたいのが、「夫はひどい」の正体。

 恋人時代には、あんなに気持ちに寄り添ってくれていた男が、夫になり、父になり、責任をひしひしと感じているからこそ、冷たい口を利く。一方、妻となったほうは、子どもの生存可能性を上げるために、夫に恋人時代よりいっそう共感を求めている。
 これこそが夫婦のミゾ、「夫はひどい」の正体なのである。どちらも、誠実に、生きるべき道を貫いている。それなのに。

黒川伊保子(著)『夫のトリセツ』第1章  神は、夫婦を別れさせようとしている


男性は、愛する家族だからこそ、「問題解決型に脳を使う」のだそう。

「悪気はない。ただただ、誠実なだけなのだ」とも。


「夫はひどい」〜我が家の場合


我が家でも、何度となくありました。

夫が「よかれ」と思ってするアドバイスに、私が「カチン!」とくることが。

そこからヒートアップして、夜中に何時間も口論したことも、数え切れません。

当時の私には、夫のアドバイスが「その場しのぎの思いつき」のように感じられたんです。

〔この場がおさまればいいと思ってるの?〕

〔この前、言っていたことと矛盾してるじゃない!〕

〔どうしてこの人はわかってくれないの!?〕

そんな想いが胸の中に渦巻いては感情的になる、という自作自演を長年続けた末、私はメンタルダウンを起こしました。
(最後に引き金をひいたのは 職場でのストレスでしたが)

ムッとするエネルギーすらも残っていなかった私は、
「ひどすぎる……」
としか思えないことを夫から言われて、茫然自失。

「傷口に塩を塗るようなことをして、いったい何が楽しいの!?」
と、夫を恨んでいました。

何年も経ってから当時のことを夫に確認すると、それはそれは呆気にとられるほど、夫にはまったく悪気がなかったんです。

もしも当時の私が、
「大切に思うからこそ言っているんだ」という夫の本心をくみとれていたら、
そして、
「夫と私は、大切にしていることも、思考の癖も、選ぶ言葉も、伝え方も違うんだ」
と認識できていたら、怒り狂ったり、泣きすぎて目を腫らしたりすることはなかったでしょう。

話しても話しても論点が噛み合わず、ある意味しんどくなるだけなのに、よくもあれだけ言い争ってきたものだ……と我ながら呆れるくらいです。

ただ、それがあまりにもしんどかったおかげで、私は
「人生を立て直そう!」
と本気で自分に向き合えるようになったのです。

私が正しくて、夫が間違っている


当時の私がハマっていたのは、〈正邪の判断〉の沼でした。

私がこんなにも正しいことを言っているのに、なぜ夫はわかろうとしないのか?

何がどうあっても、「私は正しい」という信念がありました。

そして、「夫が間違っている!」という怒りのエネルギーなしには、立っていられないほど、メンタルが落ちていたんですよね。

自分がしんどい原因は、自分以外の人(主に夫)がつくっていると思いこんでいました。

でも実際は、しんどい原因は自分の外にはありませんでした。

そうやって他者を悪者に仕立て上げながら、さらに自分も傷ついていたんです。

たとえ自分が思いも寄らないことを言われても、
「私のためを思って言ってくれてるのね、ありがとう」
さらっと受け流せばいいだけだったことにも、まったく気づきませんでした。

悲劇のヒロインに溺れていたんです。

おかげで、本来の自分を取り戻すまでに、ずいぶんと時間がかかりました。

自分の人生は自分で決める


今では、そうした経験すべてが私の糧になっていると断言できます。

「夫がひどい」と人のせいにするから、しんどかったんですよね。

自分の心は、自分が決める!

それを実践するために、感情の元となる認知をニュートラルにするトレーニングを積んできた結果、「カチン!」とくることがなくなりました。

かつては、
「怒りを感じたら6秒カウントする(アンガーコントロール)なんて、できるわけがない!」
って思っていたこの私が、です。

「自分の人生を自分が大切にするんだ」
と覚悟を決めたら、人のことも大切にできるようになったし、人の言動の背景に想いをはせることもできるようになりました。

悪役を演じてくれて人に対しても、

\ 出逢ってくれてありがとう/

と思える人生は、とても豊かです。


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