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過去は変えられる〜「情が薄い女」は幻想だった

「雨女」は幻想だった〜悲劇のヒロインからの卒業 に続く、ネガティブな思いこみ第2弾。

私は、自分のことを「情の薄い女」だと長年、思っていました。



手が薄いと情が薄い?


その根拠は、
「手のひらがぺったんこだから」

母や妹のふっくらと柔らかな手に比べると、私は手のひらはペラペラで、肉感もなければ、柔らかな曲線もまったくなかったのです。

それをもって、なぜか私は、
「私は情が薄い」
と思いこんでいました (^^;

「手の肉づきが薄い=情より理タイプ」
といった記事を読んだのか、誰かに言われたのかは覚えていません。

こちらは3年前の私の手

思いこみが増幅した理由は?

もともと、私は自分の手が好きではありませんでした。

太くて短い指にコンプレックスがあったんです。

「もっと指が長かったらいいのに」
という憧れは、3歳のころから習っていたピアノの影響があるかもしれません。

先生の長くて細い指が、それはそれは美しかったんですよねー。

あ!思い出しました!

指導が厳しかった先生の手が、母と違って薄かった!

こんなに細くて薄いのに、どうしてこんなに力強い音が出るんだろうって、不思議だったんです。

そして、先生宅の薄暗い玄関に入るたびに、籠の中にいるワンちゃんに吠えられていたことも、思い出しました。

「先生が厳しくて嫌だ + 犬に吠えられて怖い + レッスン中の空気が重たくて暗くてテンションが下がる」というネガティブな感情と体感が、「手が薄い人は厳しい」というイメージにすりこまれてしまったようです。

そして、いつのまにか「厳しい」→「情が薄い」、「ピアノの先生」→「自分のセルフ・イメージ」にすり替わっているあたり、記憶の捏造 の根が深さに我ながら驚きます。


ただの思いこみでした


そんな私が、自分の手は薄くないという事実に気づいたのは、3年前のこと。

「ステイホーム」の影響で、zoomで学ぶ機会が格段に増えたのがきっかけでした。

パソコン画面に映る自分の手を見て、はたと気づいたのです。

あれ?
私の手、まったく薄くない??

そう!
太くて短い指をもつ私の手は、ぽってりと厚みがあったのです。

▼ね? なかなかの厚みです、笑


人は自分が見たいように見る


人は、自分が見たいように見、自分が聞きたいように聞く。

あなたも聞いたことがあるかもしれません。

この世界の莫大な情報を処理しようと脳が本気で働いたとすると、餓死してしまうほど。
(苫米地英人『まずは親を超えなさい』参照)

だから、人間は無意識に情報を取捨選択しているんです。

取捨選択の鍵は、自分にとって重要かどうか?
(正確には「過去の自分にとって」の重要性ですが、今回は踏みこまずにおきます)

たとえば……

・赤ちゃんを授かると妊婦さんやベビーカーが目に入る

・「赤い車がほしいなー」と考えていると、街中で赤い車を見かけることが増える

・着付けを習い始めると、「着物を着ている人ってこんなにいたっけ?」と驚く

・カフェで自分が好きな音楽が流れると突然、音量が大きくなったかのように聞こえてくる

自分が興味を持っているモノ・コトには自然と目や耳が反応するけれど、そうでないものは華麗にスルー。

あまりにも無意識で取捨選択されるので、視界に入っていなかったり、音が聞こえていなかったりすることも、多々あります。

捏造されたネガティブな記憶は修正しよう


今回の私の事例では、「私の手のひらは薄い」という思いこみがネガティブな記憶で増幅されていたこともあって、自分の手がぽってりしていることがまったく見えていませんでした。

自分の手なんだもの、毎日数えきれないほど目にしているのに、ね。

「太くて短い指なんて見たくない」
という無意識のブレーキも強烈だったようです。

実際は、手が薄いと言うのは誤った認識でしたし、そもそも、手の厚みと情は関係がなかったのです(おそらくは)。

手が薄いことに対してネガティブな【認知】をしていたために、事実が見えていませんでした。

あなたにも何か思い当たることはありませんか?

ネガティブな過去の記憶がある方は、「捏造された記憶では?」という目で見返してみると、発見があるかもしれません。

このとき、「いい/悪い」の判断は不要です。

「過去は変えられない」なんて言葉がありますが、そんなことはありません。

「過去の記憶=過去に対する認識=その認識から起こる感情」を書き換えることができる以上、「過去の記憶=過去」を変えることができます。

偏った認識をニュートラルに戻し、捏造された記憶を修正すると、人生が変わります♪

あれから3年、私は年季が入ってきた自分の手が愛おしいです。

今まで邪険にしてごめんね。

何がどうあっても私は私。
そんな私が大好きです。

*しつもん*
どんな記憶を書き換えたいですか?


「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏


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