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そして、私も、癌になった

こちらの続きです。

胃痛はクスリをちゃんと服用してること、そして空腹を避けるために常に何かしら少しづつ食べ続けてるので、痛みは起こっていない。

飲まないほうがいいと言われてるお酒や炭酸水やコーヒーも気にせず飲んでる(飲めてる)し、もしかしてこのまま治るんじゃね?なんてつい楽観的に考えてしまうのだが、これは単にクスリが効いていただけだと後に知ることになる。

***

今日、予定より早く病理検査の結果が届いたと病院から連絡があった。
叔母の容態もホント今日明日逝ってもおかしくないって状態なので、自分の用事はさっさと済ましておこうとさっそく聞きに行ってきた。

診察室に通され、前回も見た胃カメラの画像を改めてデスクのモニター画面に表示し、食道→胃→十二指腸と順に見せられた。

先生はまず最初に、十二指腸に出来てるポリープについて「これは良性なので心配しないで大丈夫ですよ」と。

「あ、主文は後回しなんだ・・」

わたし直感的にそう思ったよ。
こういう時ってもう最悪の告知をこれから受けることになるんだと、そう覚悟した。

そして画像を胃に戻した先生は「こちらは悪性です。胃がんです」と。

最初の十二指腸のポリープのときと違って、低く静かな声が診察室内の空気を重く変えた。

やっぱりな・・

これ、その時の素直な感想。
ほんと声が出なかった。
どうリアクションしていいかすらわからなかった。

遺伝は強し!やね。
母は乳房、叔母は膵臓、そして私は胃ときた。

先生は何か喋ってる。
けど耳に入らない。
代わりに私の頭の中は、叔母が癌によって痩せ細り、黄疸で全身真っ黄色になり、呂律がまわらなくなり、食事もできなくなり、やがて起き上がることもできなくなって、そうなっていった過程を見ていたから、あぁ癌で死にゆくってこうなるんだとそんな情景で埋め尽くされた。

***

不思議と悲しみの感情はなかった。
そもそもが私は死にたかった人間だ。
勝手に3年って余命を決めて、あと2年足らずで生きてく目的が見つからなければ、自分で決めた場所で自分で決めた死に方でこの世からそっと消えようと思っていた。
変な意味で自分が死んでゆくことに対して向き合えてるのもあるし、実際に人が死んでゆくのを目の当たりにもした。

悲しみよりも、リアルで叔母の状況を見てるから怖さの感情の方が強いかな。
死への怖さではなく、痛みとか苦しみとか、何が私を襲ってくるのだろう?そんな恐怖だ。

まだ癌の進行具合も他に転移してるのかどうかも何もわからない。
わからないことだらけだから不安で不安でいっぱいだ。
完治するものなのか?
治すためには何を犠牲にするのか?
どれくらいの時間がかかるのか?
いつまで癌と付き合うのか?

まだ母親の相続のすべてが終わったわけじゃない。
家のこととかやることがわんさと残ってる。
そして叔母はまだ生きてるから何一つ手つかずだ。
私のこの部屋、物で溢れかえったこの部屋もなんとかせねば・・
もし私が死んで私のプライバシーが晒されるのは死ぬことよりも辛いっ!笑
だから自分自身も証拠隠滅、身綺麗にしておかねばならない(謎)笑

いったい私はいつまでどれだけ荷物を背負わせられるのだ??
捨てても捨てても背負わされる荷物。

***

これから私は設備の整った大きな病院へ転院となる。
そこで検査して今の自分の置かれてるステージがわかるのだろう。
それから治療の方針だとかが決まって、私自身どうするかを決めなければならない。

今はまだ白紙だ。
なっちゃったもんは仕方ない。

諸行無常。
流れに任せるしかないと思ってる。
病気で死ぬなんてのは嫌だけど、無理して生きようともまた思わない。
仮に完治したとしても、別の意味で社会復帰できるかどうかも怪しいもんだ。

ダメだと言われても、好きだから私はお酒を飲み続けるだろう。
おいしいものだって食べたいさ。
揚げ物だってピリ辛料理だって好きだもん。
病院食なんて嫌だ!嫌だ!嫌だ!笑
それが治療に悪影響与えるというなら治療しないだけ。

母は平均寿命に達することなく亡くなった。
叔母もそうなるだろう。
私もそうなるかもしれない。
人生長いか?短いか?
神様が決めるんじゃない。
私が決めるのだ。

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最近のわたしネガティブ記事が酷いね笑
そんなのでも最後まで読んでくださった貴方はお優しい。
メンタル不安定なのに加え、今度はフィジカルに爆弾抱えてしまいましたが、まだnoteは続けるつもりではいます。
でも闘病日記にはしたくないなぁ。
私の普段は変えたくない。
せめてもの抵抗かな。

あ、癌は遺伝の要素もあります。
身内に癌の方がいらっしゃったのならなおさら、面倒臭がらずがん検診受けましょう。
早くに発見できればそれだけ早く日常が取り戻せます。

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