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ラジオ

ラジオを聞きながら寝て、途中目が覚めたとき人の声がするのはいいなと思った。これがほんとうにとなりに人がいるんだったらよかったのかな、とすこし思ったけど、わたしは恋愛が苦手だから結局はそうでもないか、と思った。ラジオはいいね。
ひとりは孤独で気楽。そういう自分がむなしくて悲しくなる日もある。自分に呪いをかけ続ける人生は惨め。でも、呪いはいつか解けるものだと思うんだよね。そのときまた、考えればいいと思う。

結局自分の孤独は他人には救えない。救われてたまるか、とも思う。むなしさも悲しさも、全部わたしのもの。食器を洗う、床を掃く、はやめにお風呂に入る。できることを、わたしにもこれくらいできる、と泣きながらする。わたしの憂鬱なんてなんでもないように明日も仕事へゆく。ほんとうに、なんでもないことなんだと思う。今日もラジオをかけて眠ろう。

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