通勤ラッシュッシュ

ミオンのキレてるお話もういっちょ行ってみよー


京急は電車の種類がやたら多い。

わたしがいつも乗り降りする区間では基本4種類。
停車駅の少ない方から、快特、特急、急行、普通である。

乗り慣れていないと目的地までどう乗り継いで行けば効率的なのかちょっとわかりにくいかも。

わたしはふだん通勤の行きは普通→快特→急行と乗り換える。
めんどうに見えるかもしれないけどこれで早く着くのだ。

快特に小一時間ばかり乗ってその前後は10分くらいずつだけれど、この最後の急行の10分が行きの地獄。

これがクソ混む。

せいぜい10分なので耐えているが、この10分の苦痛に比べれば全乗車時間立ちっぱなしなことなど屁でもない。

とにかくぎゅうぎゅうの牛なのだ。

隣のおっちゃんや制服の学生さんや若いお姉さんや他にも他にもびたーっと密着せざるをえず、あの他人の体温を感じるなんともいえないビミョーな気持ち。

今朝なんて、途中の駅で乗ってきたサラリーマンのお兄さんのひじがわたしの体をグイグイ押してくる。

いや、そこ一応胸なんだけど、やめてくれ…

お兄さんの名誉のために言っておくが彼は痴漢ではない。
そうならざるを得ない車内状態なのだ。

ちなみにわたしは電車で痴漢に遭遇したことがない。
若い頃から1度も。

おそらく、こいつやったらヤベーオーラ満開で最初からターゲット除外なのだろう。
ありがたや。

遥か昔、確か中学1年くらいの頃に露出に会ったことはある。

田舎の見晴らしの良い一本道で自転車で走っていたわたしは1台のトラックに道を教えてくれと止められた。

ふと運転手を見ると、下半身裸の状態だった。

わたしは意味がわからず、けれど何かとても怖くなってその場から走り去った。
幸い追いかけては来なかった。

今思えばよくわからなかったその光景は、運転手が下半身を露出しエレクト状態のモノをアピールしながらこれ見てと言っていた気がする。

男のあの無差別に見せたがる行動は本能からきてんのかね。
無理やり見せつけて嫌がる姿に興奮するクチなのか…
どんな性癖も持ってるだけなら罪ではないしお相手と楽しむぶんには自由だけれど、嫌がる相手に無理やりかましたら暴力だからな。

言ったろか?

ちっさ

話がズレた。

そんな話ではなくて、そのお兄さんのひじがわたしの胸をついてきてて痛いまではいかないけれど気分はよくないし態勢を早く変えたいのだがそれすらもできない車内。

ふだんはそういうことにならないようにお互いに不快にならずに済むような態勢をとってるのだけど、その時は一瞬出遅れたばかりにこの始末。

もうすぐ降りるし…と耐えた。

昔はもう少し存在感もあった胸部もすっかり身をひそめてしまったけど一応そこにあんのよね。

そのかわりたくましくなった下半身。

肉が落ちる時っていっちゃんさいしょに胸から落ちるんだけどあれってなんでなんだ。

胸よりケツより、ももから落ちてくれよ。

あとは顎の下から真っ先にとか。

ほんと、人生はままならないっす。


降りる駅に近づいた。

このぎゅうぎゅうの牛からまた何人も密着すれ違いながら降りねばならん。

わたしの気持ちとは裏腹に途中駅でどんどん中に追いやられてしまうので降りる時は毎度大仕事なのだ。

すこし優しい方は降りるのを察して身をかわそうとしてくれる。
それだけでかなりありがたい。

停車駅到着。

さて、がんばって降りよう。

ひじグイグイのお兄さんがそっと身をひねってどうぞと通してくれた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?